11月17日(日) 5:20
手洗いによるインフルエンザなどの感染予防や風邪対策は、新型コロナウイルスの流行をきっかけに重要視されています。
では、ハンドソープと固形石けんを家族4人で1年間使用した場合、コストはどれくらい違うのでしょうか。以下で、見ていきましょう。
ハンドソープは数多くのメーカーが販売しており、約500円から3000円を超えるものまで金額は大きく異なります。今回は、次の条件で詰め替えタイプのハンドソープを購入したと仮定してコストを算出してみました。
・本体容量:240ミリリットル
・詰め替え価格:770ミリリットルあたり500円
・1プッシュあたりの量:1ミリリットル
上記の条件から1回2プッシュ(2グラム)で使用した場合、120回手が洗えます。ハンドソープで手を洗う回数を1日3回とすると1人の場合は約40日、4人家族で使用した場合は約10日で240ミリリットルの本体容器1本分を使い切ることになります。
4人家族が1ヶ月に使用するハンドソープの量は240ミリリットル×3=約720ミリリットルであることから、1年でかかるコストは以下のような計算になります。
720ミリリットル(4人家族1ヶ月分)×12ヶ月=8640ミリリットル(年)
8640ミリリットル÷770ミリリットル(詰め替え)=約11.2本(詰め替え年間使用本数)
500円(詰め替え単価)×約11.2本=約5600円(年)
では次に、固形石けんを1年間使用する条件を下記と仮定した場合のコストを見ていきましょう。
・容量:1個あたり90グラム
・価格:6個入り470円
・1回あたりの使用量:1グラム
上記の条件でハンドソープと同様に1日3回使用した場合、1人だと約30日、4人家族で使用した場合は約7.5日で1個使い切ります。1ヶ月に使用する固形石けんの数は30日÷7.5日=4個であり、1年でかかるコストは以下の計算になります。
4個(4人家族1ヶ月分)×12ヶ月=48個(年)
48個÷6個(1箱)=8箱(年)
470円×8箱=3760円(年)
1年間で使用するハンドソープのコストが約5600円であることから、固形石けんにすれば年間約1840円お得になります。ただし、本記事での検証はあくまでも一例なので、使用している商品や量などによって異なります。
ハンドソープのメリットは泡タイプの場合、肌への摩擦が少ないことが挙げられます。固形石けんは自身で泡立てる必要がありますが、特に泡立てタイプは子どもでも使用しやすいでしょう。
また、薬用や保湿剤などの成分が入ったものなど多くの種類が出ているので、自分に合ったものが選べます。さらに、容器に入っているため衛生的に保つことができます。
デメリットは、固形石けんと比べると水分量が多いため洗浄力が弱めで、製品によっては手荒れを引き起こす可能性がある点に注意が必要です。
一方、固形石けんの一番のメリットは、コスパのよさが挙げられます。また、ハンドソープと比べると洗浄力が高く低刺激なため、肌に負担をかけずにしっかりと感染予防をしたい方におすすめです。
また、多くが紙のパッケージに入っているためプラスチックゴミを出さずに済みます。
しかし、デメリットで、固形石けんは自身で泡立てなくてはならず、人によっては体を洗うときに強く擦ってしまう方もいるでしょう。使用する際には泡立てネットを用意することをおすすめします。
ハンドソープの節約方法は、数多くあります。
・ボディーソープで代用する
・1回の使用量を守る
・詰め替えを購入する
成分が似ていることから、ハンドソープをボディーソープで代用する方がいます。消耗品の種類が減るため、管理しやすい点もメリットです。ただし、ボディーソープでの手洗いについては量の調節と、しっかり泡立ててから30秒程度の時間をかけてしっかり汚れを落としましょう。
また、家族内でしっかりと話し合い、ハンドソープ1回の使用量を◯回までと決めて守ることも節約につながります。
さらに、ハンドソープは本体で購入をするよりも詰め替えのほうがお得なので、大容量のものを購入するのもおすすめです。ぜひ、自分や家族に合った方法で節約を楽しみましょう。
ハンドソープと固形石けんを比べた場合、固形石けんのほうがコストをおさえられます。4人家族で1年間使用した場合のコストを比較したところ、固形石けんのほうがコスパはよいことが分かりました。
うがい、手洗いは誰でも手軽に実践できる感染予防対策のため、ハンドソープや固形石けんは欠かせない日用品の一つです。無理なくコストをおさえるためにも、ご家庭に合った方法で節約をしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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