日本勢の“ボーダー争い”は? 吉田優利は「日米両方(のQTを)受ける」、勝みなみは“シード圏”復活

吉田優利は日米で来季の主戦場を模索することになる(撮影:GettyImages)

日本勢の“ボーダー争い”は? 吉田優利は「日米両方(のQTを)受ける」、勝みなみは“シード圏”復活

11月16日(土) 12:19

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<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン2日目◇15日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

第1ラウンドは50位タイとやや出遅れ、CMEランキング(ポイントランク、以下CME)でシード圏の80位外に後退する見込みになったCME80位の勝みなみが、一夜にして“復活”。5バーディ・1ボギーで「66」。トータルスコアは4アンダーまで伸び、順位も暫定16位タイまで浮上した。



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これで大会後のCME見込みも再び80位となり、2季連続のシード権獲得も見えてきた。「本当に良かった。結構ピンを攻めていけました」と、上機嫌だ。まだ残り2日間を残し、首位とは6打差。シードだけでなく、初優勝だって見える位置だ。「ひさしぶりに納得するプレーができた。自信になるようなラウンドだったと思うので。あしたもあさってもこの流れを続けたいです」と、気合も入ってくる。

来週行われるシーズン最終戦出場のボーダーラインは、CME60位に引かれているが、そこも狙える位置。「60位以内も狙っている。(今大会で)3位以内入らないといけないけど。でも、きょう伸ばせたので、まだまだ上を目指せるし。頑張りたい」。尻上がりに順位を上げていきたい。

この他に、ボーダーを争う選手では、最終戦出場を目指す渋野日向子が暫定49位タイと、予選通過が確実な状況。ただしこの位置ではCMEは現在の62位から65位まで下がる見込みだ。「上との差はありますけど、やっぱりアンダー。頑張ってビッグスコアを出さないと無理だと思うので、しっかり攻めるところは攻めていけたらいいかなと思います」と、26歳の誕生日(11月15日)に誓った。

同じく最終戦を狙った西村優菜は暫定89位タイで、予選落ちが確実な状況に追い込まれた。CME60位突破もかなわない見込みで、ここが今季最終戦になりそう。それでもシード権はがっちり手中におさめており、「オフにやりたいことももう頭の中にいっぱいある。一回休んでオフを迎えたい。悔しいけど、やり切れていない部分があった。やりたいことがいっぱいあります」と、ここからは2025年シーズンを見据えていく。

CME81~100位に与えられる、来季、第1回リシャッフルまでの出場権を狙った吉田優利、そして稲見萌寧も暫定89位タイで第2ラウンドが終わってしまった。吉田は「日本(のQT)とアメリカのQシリーズ(予選会)を両方受けて、来年どうなるかかな」と主戦場を模索していく。一方の稲見は米国最終予選会は「受けません」という意思を表明。ともに日本の複数年シードを保有しているが、ここから熟考の時を迎えることになりそうだ。


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