『悪人伝』(19)のイ・ウォンテ監督がメガホンをとり韓国国内で大ヒットを記録。第37回東京国際映画祭では特別上映としてジャパンプレミアが行われ、いち早く鑑賞した観客から絶賛の声が相次いでいる『対外秘』が、ついに本日より公開。このたび本作から、撮影の裏側をとらえた貴重なメイキング映像が解禁された。
【写真を見る】チョ・ジヌン、キム・ムヨル、イ・ウォンテ監督がジャパンプレミアに登場!
舞台は荒々しく粗雑な1990年代の釜山。党の公認候補を約束されたヘウン(チョ・ジヌン)は、国会議員選挙への出馬を決意。ところが陰で国をも動かすフィクサーのスンテ(イ・ソンミン)が、公認候補を自分の言いなりになる男へと変えてしまう。激怒したヘウンは、スンテが富と権力を意のままにするために作成した“極秘文書”を入手し、ヤクザのピルド(キム・ムヨル)から選挙資金を得て無所属で出馬。地元の人々から絶大な支持を得るなか、スンテが逆襲を仕掛けてくる。
このたび解禁されたメイキング映像に収められているのは、本編にも引けを取らないほど過激な撮影現場の舞台裏の数々。パイプ椅子を振り回し、そのままブロック塀を破壊するヘウンとピルドの対決シーンでは、チョ・ジヌンとキム・ムヨルがノースタントで体当たり演技にトライ。また、猛スピードで爆走するカーアクションや、数十人が相見える大乱闘シーンなど、韓国を代表するトップ俳優たちの命がけの演技と、スタッフ陣のプロフェッショナルな姿勢をまざまざと感じることができる映像となっている。
イ・ウォンテ監督は本作を手掛けるにあたり、「人間の歴史が始まってからというもの、権力が抱えている矛盾や世の中の不条理、人間の欲望というものはずっと続いてきている。そういったことを盛り込みたかった。極限の状況に追い込まれた人物の姿を見せたかった」と語っている。過激で生々しいアクションで描きだされる正義と欲望と裏切り、そしてその先に見えてくる重厚なテーマを、是非ともスクリーンで目撃あれ。
文/久保田 和馬
【関連記事】
・
チョ・ジヌン&キム・ムヨル&イ・ウォンテ監督が選挙たすき姿で『対外秘』ジャパンプレミアに登場!90年代釜山の再現、体重の増減など制作秘話明かす
・
なんでもアリの下剋上バトルが開幕!『対外秘』本予告編、メインビジュアル、場面写真
・
弱小政治家が“極秘文書”で巨悪に挑む!韓国で初登場No.1を記録した『対外秘』11月公開決定
・
ネタバレ全開トークショー開催!韓国映画や文化に詳しいゲストが語る、『破墓/パミョ』をさらにおもしろく観る秘訣とは?
・
日本公開が待ち遠しい!第29回釜山国際映画祭を沸かせた、韓国映画の最前線