山崎賢人、一緒に過ごした時間は「全部が宝物」と感謝!大沢たかおは「俳優仲間というよりも家族」と山崎に愛情の眼差し

『キングダム 大将軍の帰還』、最後の舞台挨拶!大沢たかお、王騎を演じるうえで刺激となったのは「山崎くんのひたむきな努力」

山崎賢人、一緒に過ごした時間は「全部が宝物」と感謝!大沢たかおは「俳優仲間というよりも家族」と山崎に愛情の眼差し

11月15日(金) 15:18

原泰久による漫画「キングダム」を原作とした実写映画シリーズの第4弾『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)の「信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台挨拶」と題したイベントが11月14日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、山崎賢人と大沢たかおが出席。本作最後の舞台挨拶で、師弟関係を演じた2人がお互いから受けた刺激や感謝をあふれさせた。
【写真を見る】「信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台挨拶」に登壇した山崎賢人と大沢たかお

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中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く少年、信(しん・山崎)と、中華統一を目指す若き王、嬴政(えいせい・吉沢亮)の歩みを壮大なスケールで描く本作。第4弾となる本作では、前作『キングダム 運命の炎』(23)で信と秦国の総大将として戦地に舞い戻った大将軍、王騎(おうき・大沢)が、隣国である趙(ちょう)との総力戦を繰り広げた「馬陽の戦い」の続きが描かれる。

上映後の会場から大歓声を浴びた

上映後の熱気がただよう会場に登場した、山崎と大沢は、客席の間を通って歓声と拍手を浴びながらステージに上がった。山崎は「公開から4か月も経つのに、こんなに皆さんに笑顔で迎えてもらえて本当にうれしく思います」と会場を見渡し、「これだけ皆さんに愛される作品をつくってこれたんだなという、誇らしい気持ちと感謝の気持ちがいっぱいあります」と感無量の面持ち。大沢は「一緒に観てくれたファンの方と過ごせることを願っていたので、今日はうれしく思います」と喜びをにじませていた。

信役を演じる山崎賢人、大沢たかお&王騎と過ごした時間は「全部が思い出で、宝物」

シリーズ1作目『キングダム』(19)のクライマックスで描かれた出会いから、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)、『キングダム 運命の炎』(23)、そして本作と、信は王騎に憧れ、王騎は信の成長を見守ってきた。山崎は「信が王騎将軍からもらう刺激や学びと同じように、自分も大沢さんからいろいろなものを学んで、刺激を受けた」と告白。「『1』で王騎将軍を目の前にした時に、ビビっちゃったんですけど。でも強くなろうと思って。『2』で再会した時に『強くなりましたよ!』という感じを伝えたかった」と成長を見せたい存在が王騎であり、大沢でもある様子。共に過ごした時間について「全部が思い出で、宝物」と心を込めた。

王騎役を演じる大沢たかお。「芝居でもあうんの呼吸で合うようになった」

一方の大沢も「学んだことをあげるとキリがない」と目尻を下げ、「ひたむきに『キングダム』という作品と役に向き合い続ける姿を、真横でずっと見させてもらった。悩みながらも、それを払拭しなら、日々練習してどんどん役になろうとしている姿に刺激を受けた」と山崎の並々ならぬ努力を目にしていたという。王騎といえば、大沢が肉体改造して挑んだ役作りも話題となったが、大沢は「続編があるならもっと体を作って、彼の横にいる王騎にならなければいけないと思わせてくれたのは、山崎くんのひたむきな努力だった」とキッパリ。「7、8年、ずっと顔を合わせてやってきたので、俳優仲間というよりも家族のように思っている。心も通い合って、芝居でもあうんの呼吸で合うようになった」と信頼感を語りつつも、この日のイベントは山崎がスーツ、大沢がカジュアルな出立ちだったため、「今日来てみたら、全然(2人の)服装が違うので。あれはなんだったんだろうな」、山崎も「どうしちゃったんだろう」と茶目っ気たっぷりに続き、会場を笑わせていた。

信頼感のにじむトーク!笑顔が絶えなかった

馬上で王騎が信に“将軍の見る景色”を伝える場面は、感涙必至の本作の名シーンとなっている。「原作を読んだ時からすごく好きなシーン。素直に、大沢さんの王騎将軍と過ごしてきた自分でいようと思っていた」という山崎は、「大沢さんの声と体温を感じていました。大沢さんの魅力的な声で、王騎将軍としての言葉を背中で受けた。信のように、自分も深呼吸をして“将軍の見る景色”を想像してやっていました」と寒い時期の撮影ながら、王騎将軍の温かさを肌で感じながら演じていたと話す。

シリーズにおけるこれまでの歩みを振り返った

大沢は「自分としても大切なシーン。信にバトンタッチするために頑張ってきた。いずれはあのシーンが来るんだろうなと思っていた」と切りだし、「ほぼぶっつけ本番だった」と回想。完成作を観た時は「山崎くんの表情を見て本当に感動した。そこに信がいると思った。最初に出会った信とは違う、本当の戦士になっていた。どんどん上り詰めていく顔を見られたのはすごくうれしかった」と愛情深い眼差しを向けると、山崎は「うれしいです。大沢さんに見守ってもらっていたという想いが、すごく強い」とお互いに役とぴたりと重なるような心情を吐露していた。

馬上での名シーンでは、「声と体温を感じていた」という

舞台挨拶のチケットの応募総数は1万通以上にものぼったという盛況ぶり。この日の模様は333館で全国生中継が行われるなど、熱いファンが見届けるイベントとなったが、事前に集まったファンからの質問に答えるひと幕もあった。大沢には「王騎将軍は中華最強の武将です。自分のここが最強だと思うところは?」という質問が投げかけられた。大沢は「王騎将軍という役に携わらせてもらって、この役だけは監督よりもプロデューサーさんよりも、自分が一番理解しているし、一番その気持ちをわかるんだと信じてやり続けられた」と答え、「多分どんな王騎ファンにも負けないくらい研究した。すべての時間を使ってやってきた。原先生にも、僕のほうが先生より詳しいかもと言えるくらい、自分の血と肉を削って、愛した役。それは誰にも負けないかもしれない」と王騎への愛は最強だと力を込め、山崎も「大沢さんの王騎将軍はめちゃめちゃ魅力的」と大きくうなずいていた。

王騎への愛は最強!

また原作者の原から、2人に向けたメッセージも到着した。メッセージには「賢人くんに信を演じてもらえて、本当によかった。賢人くんと『キングダム』の出会いには、運命的なものを感じています。主演として、現場の座長としてこれまで多くのものを背負って戦ってくれて、本当にありがとうございました。お疲れ様でした」という山崎への労いの言葉と共に、「僕自身、思い入れの強いキャラクターである王騎をここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上にうれしいことはありません。実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になった」と大沢への絶賛の言葉が綴られていた。山崎は「最高の作品を一緒につくりあげられたことが本当にうれしい」、大沢も「チームの一人」と原が実写版の制作のうえでも心強い味方になってくれたとお礼を述べていた。

矛を見つめた2人

本作におけるラストの舞台挨拶。イベント中も何度も顔を見合わせて、うれしそうに笑顔を弾けさせる2人の姿があったが、最後にはそれぞれが「伝えたい言葉」を口にした。山崎は「約8年間、王騎としても大沢さんとしても自分を見守ってくださって、いろいろなものを授けていただいて本当にありがとうございます。自分にとって絶対に揺るがない大切な魂のようなものを持って、これからも生きていきたい」と大沢との出会いを糧に邁進すると宣言。

信は王騎の想いを受け継いでいく

「言葉だけではなく、芝居でも現場でのあり方も、自分の考え方も、伝えられることは、全部伝えたつもり。2人でご飯を食べに行った時も、それは変わらずに。いつも言い残したことがないかなと思いながら、ずっと過ごしてきた」という大沢は、「公開した時に彼が舞台挨拶をしている姿を見て、自分が引く時が来たんだなと、うれしいようで寂しいような気持ちだった」としみじみ。「リーダーだし、主役。どんどん、みんながついていく存在になった。会うたびに立派な男、俳優さんになっている。これからはそれを劇場で観させてもらうだけで、彼が頑張ってくれることが、一緒にやってきた誇りだなと思える」と山崎の成長に頼もしさを感じながら、「僕こそ共に歩んでくれたことに感謝しているし、これからもさらに世界に向けて羽ばたいていってほしい」とエールを送った。深くお辞儀をしてファンに感謝を伝える2人に、会場からは大きな拍手が上がっていた。

取材・文/成田おり枝
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


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