好きなキャラクターや芸能人を「推し」と呼び、応援する活動=推し活。アラフィフの私の周りにも、昔からジャニーズや宝塚に無償の愛を捧げる友だちがいました。彼女たちが潤んだ瞳で熱く推しについて語る姿は、まぶしくて楽しそうだと思っていましたが、本当の意味で推しのいる生活の魅力を理解してはいませんでした。私の目の前に突然推しが現われるまでは……。
沼にハマったら世界が輝き出した!?
推しとの出会いは2018年5月15日。SNSで偶然見つけた動画が私の推し・ミュージシャンの崎山蒼志さんとの出会いでした。
崎山蒼志さんは、静岡県浜松市在住の高校生(当時)シンガーソングライター。人生何回目?と思わせる俯瞰した目線で描く文学的な詞の世界と超絶ギターテクニックで奏でる音楽、眼鏡を外すと長いまつげが現れる隠れ美形なところに魅了されました。
その日、気付くと同じ動画を20回以上視聴し、YouTubeに上がっているそのほかのライブ動画をひたすら掘っていました。すっかり沼にハマっていたのです。その日から彼の動画を時間があれば見続けていて、家事をしているときも映像を脳内再生できるほどになっていました。
推しのことを考えるだけで幸せ。
推しのいる生活を始めたことで、
世界が輝き出し、予想外のうれしいこともたくさん
起きました。
SNSで全国に友だちができた
推しを応援するために身に着いたのがSNSの社交術。同じ推しを応援している方にファボ(「いいね!」を押すこと)やリプ(投稿されたメッセージに返信すること)をし、相互フォローになりました。そして、推しを称え合ううちに絆も深まり、ライブ会場ではアカウント名で呼び合う仲に。
こうして出会った仲間は10名以上、日本の各地や海外にも仲間ができました。そのうち3名とは、人生の悩みも相談するほど親密な間柄になりました。北海道のライブでは、地元のフォロワーさんにジンギスカンのおいしい店を教えてもらいました。地元のライブに仲間が来たときは、私がアテンドをしました。おいしい物を食べながら推しへの愛を語り合う時間もまた楽しいのです。
コロナ禍では推し活も活発ではありませんでしたが、SNSでの交流は続いていて、寂しい期間を支え合いました。
推し活をしても家族は大切に
わが家は共稼ぎで、推し活にかかるお金は自分の収入から出しています。休日も夫を置いてライブに行ってしまうし、節約のために夫との外食は控えていました。そして、推し活を続けて半年ぐらいたったころ、
「ライブに行き過ぎじゃないの」
と夫に叱られてしまいました。「私のお金を使っているんだから、いいじゃない」と言い返したのですが、よく考えると夫のことをなおざりにしていたと反省しました。
家庭が平和でないと、推し活も楽しくできません。推し活と家庭生活との両立に関しては推し仲間も苦い経験があるようで、よその子ばかり大事にして!と子どもから叱られた話や、推しの話ばかりするので夫が焼きもちを焼くという話も聞きました。今は、推し活で家庭を壊したらきっと推しが悲しむ、そう思って夫も大事にしながら活動するようにしています。
まとめ
年を取ると友だちを作るのが難しいと言いますが、推し活をしたら自然に友だちができました。私の推し活について書きつづりましたが、推し活の方法に決まりはありません。皆さんそれぞれのスタイルで推しを応援しています。けれども、推しのことを思うだけで幸せな気分になれる、励まされるといった気持ちは同じだと思います。推しのいる暮らしは毎日が楽しいので、これからも推し活を楽しんでいきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:蛭田 さちこ/50代。音楽と手作りが大好きなアラフィフ。30代のころの体型を目指してダイエットをしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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