【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.154】
あどけない姿から立派なイケニャンに成長したのは、UnitaS(@uni03282022)さん宅で暮らす、むぅ太くん。
好奇心旺盛なむぅ太くんは、元保護猫。誤食で開腹手術になったこともありましたが、無事に1歳の誕生日を迎えてくれました。
一目惚れした猫は“自己主張系にゃんこ”だった!
出会いのきっかけは、知人の知り合いが兄弟猫4匹を保護して里親を探していたこと。2匹の猫と暮らしていた飼い主さんは写真を見て、むぅ太くんに一目惚れし、お迎えを決意しました。
当時、生後1ヶ月ほどだったむぅ太くんは食欲旺盛。小さな体に反して声は大きく、「お腹空いた」「ドアを開けて」と元気よく意思表示しました。
「撫でたり抱っこしたりしても、お腹を見せてバンザイさせても、されるがまま。ある意味、猫らしくない猫でした(笑)」
お迎え当初は、先住猫とは別の部屋で過ごしてもらうことに。ゆっくり慣れさせていこうと考えていましたが、むぅ太くんの「部屋から出せ」アピールがすごかったため、想像していたよりも早めの初対面に。
「哺乳瓶でミルクを飲むむぅ太のお世話は妻が担当。私はあえてむぅ太とは触れ合わず、先住猫たちをかわいがりました」
成長に伴って変化した「同居猫との関係性」
先住猫のうにちゃんとすみれちゃんは、仲良しこよし。むぅ太くんは構ってほしかったのか、すみれちゃんを追いかけてよく怒られていたそう。
「一方、うににはあまりちょっかいは出しませんでした。うにが怖かったのか、それとも、すみれが好きだったのか……」
やんちゃで甘えん坊という末っ子気質なむぅ太くんは同居猫が人家族の横で寝ていると、ちょっかいを出して起こし、居場所を奪うことも。起こされた猫は「シャー!」と怒るも、むぅ太くんは平気な顔でスヤスヤと眠っていたのだとか。
しかし、成長するにつれ、行動は少しずつ変化。同居猫の居場所を奪うことがなくなり、すみれちゃんを怒らせる回数も減っていきました。
「ただ、やんちゃで甘えん坊な末っ子らしい性格はそのままです。猫用の動画だけでなく、なぜかアニメや民放放送を見るのも好きです」
時々、テレビに飛びかかるむぅ太くんを見るたび、飼い主さんは「壊さないでね……」と願っています。
「運動神経が悪い」というギャップに萌え
そんなやんちゃさを見せる一方、むぅ太くんはちょっぴりおニブさん。3匹の中で一番、運動神経が悪く、同居猫が飛べるところでもジャンプを躊躇います。
キャットステップも、一段ずつ降りる慎重さ。そのギャップには、ビビリな性格も関係しているのかも、と飼い主さんは話します。
ただし、家族が帰宅した音を察知するのはピカイチ。同居猫たちが寝ていても、ひとりだけ鳴いてお出迎えし、甘えん坊モードになります。
「鳴き声がサイレンのようなので、怒っているように聞こえるかもしれませんが、実は甘えアピール。抱っこして撫でたら、ゴロゴロ言って目を細めます」
もしかしたら、「僕にもおかえりしろー!」と言っているのかも。そんな妄想をし、飼い主さん家族は笑顔になるのです。
誤食で開腹手術を経験したことも
幸せなことばかりではないのが、猫飼いの日常。飼い主さんも一緒に暮らす中では、心配が募った日もありました。
それは、2023年の大晦日のこと。元旦にかけて、むぅ太くんは何度も嘔吐し、ぐったり。急いで動物病院へ連れて行くと、子猫の頃から噛んでいた合皮貼りのダイニングチェアの一部を飲み込み、腸閉塞になったことが分かり、開腹手術をすることになりました。
幸いむぅ太くんは順調に回復。二度と同じ事故が起きないよう、飼い主さんは術後、ダイニングチェアを処分しました。
「無事に1歳を迎えられてよかった。もう心配かけないでね…と伝えたいです。健康で長生きしてくれたら、何も言うことはありません」
そう話す飼い主さんの傍には、今日も甘えモードのむぅ太くんの姿が。たくさんの「楽しい」を経験して、来年の誕生日も無事に迎えられますように。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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