11月15日(金) 15:45
デザイナー・滝沢直己氏が手がけるブランド「NAOKI TAKIZAWA」が、16年ぶりにリニューアルし、2025年春夏コレクションを発表。
代官山ヒルサイドテラス内「NAOKI TAKIZAWA FITTING ROOM」および公式オンラインサイトにて、2025年2月下旬より順次展開予定だ。
16年ぶりのリニューアル「NAOKI TAKIZAWA」は、2008年春夏NEW YORK COLLECTIONでデビュー後、デザイン事務所としての活動をより強化するためにシーズン毎のコレクション発表は中断し、パーソナルオーダーという形態で継続。その間、国内外の様々な業種の企業やプロジェクトと協業し、多岐に渡るデザイン活動をしてきた。
そして今回、滝沢直己氏が2006年に発足したデザイン事務所・NAOKI TAKIZAWA DESIGNが20周年を迎えることを記念し、「NAOKI TAKIZAWA」が新コンセプトで生まれ変わる。
新コンセプト「DESIGNER’S ATHLETICS WEAR」滝沢直己氏は、デザイン事務所として多くのクライアントとの仕事の経験を通じ、長年温めていた「つくりたい服」のコンセプトを持っていたそう。
それは、現代のスポーツウェアの原点となる当時の技術改革によって生まれ、およそ100年の時を経ても人々が着続けているフレンチテリー(裏毛)スエットジャージィを、デザイナーとしての新しい視点からデザインした服だ。
スエットジャージィは、当時アスリートのみならず、学生、ミリタリーなどの運動着として着用されていた。渋谷の古着屋で、輸入古着のTop Greyのスエットを初めてみた滝沢氏は、単なるユニフォームではなく、その洗いざらしの美しいまでの丈夫さ、そこにプリントされたグラフィックのユニークさに魅了されたという。
当時の記憶が「NAOKI TAKIZAWA」の新コンセプトの出発点。「DESIGNER’S ATHLETICS WEAR」というコンセプトのもと、「NAOKI TAKIZAWA」のハイテクノロジーとクチュール技術の融合、というデザインコンセプトの源流とも言える服作りを実現している。
コレクションのラインナップ
「Royal Jersey Series」は、スエットジャージィというアイコニックなアイテムを、ドレスやスカートなどのフェミニンなラインへと発展させ、ギミックを施したユニークなコレクションだ。
アイテムの中心素材には、世界的に評価の高いA-GIRL’S社の丸編み素材を使用。
国内随一の丸編み生産量を誇る和歌山県で、こだわり抜いた原料から生まれた素材は、海外素材にはない独特の肌触りと軽さを実現するそう。
「Silky Pleats」は、プリーツが施され、ジャージィ縫製によって作られたアスレチックプリーツプロダクト。
東レが開発したナノテクノロジーによって作られた、絹と同様の断面形状を持つ糸を用いたKinari天竺ニットを使用している。軽量で深みのある光沢と艶感を持つ。
「Paper Jersey」は、成分の異なるポリマーを原糸内部に精密に配列し、和紙のような風合いと機能性の両立を実現し編み立てられたスムースジャージィ。ボリュームシルエットにも関わらず、軽量でシワになりにくくイージーケアな、フルアイテムプロダクトだ。
東レのナノテクノロジーによって開発された、和紙のような心地よい風合いと合繊の機能性を両立させた最先端複合繊維Camifuを採用している。
滝沢直己氏のプロフィール
滝沢直己氏は、1993年~2007年に「ISSEY MIYAKE」のクリエイティブディレクターを務め、2006年に独立。2011年からは「ユニクロ」のデザインディレクター、2014年からはスペシャルプロジェクトのデザインディレクターに就任した。
2010年からは美智子皇后殿下(現・上皇后陛下)の衣装デザインを担当。2024年からは「無印良品」の衣服・雑貨部企画デザイン室長、および「MUJI Labo」のデザインディレクターを務めている。
このほか、国内外の多岐にわたる様々な分野のクリエイター、アーティストとのコラボレーションによる服づくりや、フランクフルトバレエ団のコスチュームのデザイン、パリの国立ケ・ブランリー美術館のカーテンのデザインなども手がけている。
16年ぶりのリニューアル!「NAOKI TAKIZAWA」の2025年春夏コレクションをチェックしてみては。
「NAOKI TAKIZAWA」公式サイト:https://www.naokitakizawa.com
(Higuchi)