笑顔の循環が生まれる「サポートと成長」の環境づくり。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの福利厚生をレポート

笑顔の循環が生まれる「サポートと成長」の環境づくり。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの福利厚生をレポート

11月14日(木) 0:00

◆笑顔の循環が生まれる「サポートと成長」の環境づくり。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの福利厚生をレポート

編集部は考えます。キラリと光る企業の福利厚生の取り組みが、ミライの人材育成に繋がっていると。“従業員を大切にしたい”企業の思いと、“働きやすさ”を実感している従業員のみなさん。お互い“両想い”の関係が、福利厚生にも表れているはずだと。そこで編集部は注目の「キラリ企業」の福利厚生を深掘り。今回は小田急ホテルセンチュリーサザンタワーにうかがいユニークな制度の背景と想いを、直接インタビューしてきました!


◆従業員が支え合い、成長できる職場をめざして

専務取締役総支配人宮越真理子さん:大学時代は聖歌隊に所属し、今でも音楽を聴くのが趣味。最近は身辺を整えスッキリと暮らすための断捨離にもハマっている


編集部|よろしくお願いします。まずは宮越様ご自身について、ご紹介ください。

宮越さん|私は2022年4月に小田急ホテルセンチュリーサザンタワーに常務取締役総支配人として着任しました。その前は大学卒業から約35年間、新宿西口のハイアット リージェンシー 東京に勤務し、宿泊予約、営業企画、広報宣伝、ブライダル販促、マーケティングなど、さまざまな業務を経験してきました。

編集部|このホテルには着任されてから、2年になるのですね。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーは、どのようなホテルでしょうか?

宮越さん|アットホームで活気のあるホテルですね。弊社は従業員数が100人と小規模なので、お互いの人となりが分かる関係性です。私が着任して感じたのは、従業員に「素直で若い」スタッフが多いということ。実際に平均年齢も33.6歳と若いです。だから私は母親のような気持ちで「この子たちにさまざまな経験を通して大きく成長してもらいたい」と思ったんです。


◆経験値アップのため、「体験」を促進する取り組み

人事・経理課スーパーバイザー渡邉晋作さん:2014年に新卒で入社し、レストラン勤務・宿泊フロント勤務を経て2023年から人事課に。趣味は人間観察。人の顔や名前を覚える記憶力に自信あり
編集部がキラリを感じた「ゲスト体験サポート制度」
編集部|実は「ゲスト体験サポート制度」が気になっているのですが、どんな福利厚生ですか?

渡邉さん|弊社の「ゲスト体験サポート制度」は、2万円まで会社から支給して他のホテルやレストランでのサービスを体験し、自社のサービスに活かしてもらうための制度です。自社のサービスを割引で利用できる制度は一般的なのですが、この制度は国内外の他社サービスの利用をサポートする点がユニークだと自負しています。

編集部|他社サービスを体験することのメリットはどんなことでしょう。

渡邉さん|お客様視点になれるということですね。普段属する世界の外で、さまざまなサービスを体験し、新鮮な気づきを得るなかで、自身の引き出しを増やして欲しいという狙いです。


◆制度誕生の裏側。始まりは若手社員へのヒアリング

新たな体験に踏み出す一歩を。そっと背中を押す“親心”
編集部|「ゲスト体験サポート制度」はいつ、どのように始まったのですか?

渡邉さん|人事担当者が若い社員にヒアリングした際「お金を使う経験が少ない若者は、サービスを体験する第一歩が踏み出せない」ということが分かりました。そこで、新たな体験に対して背中を押す制度として「ゲスト体験サポート制度」が始まったのです。制度のスタートは2018年なのですが、途中コロナ禍を挟んで一旦休止。2023年より再開して現在2年目となります。

宮越さん|当ホテルは新卒で入社している社員が7割ぐらい。学生時代はホテルを利用する経験も少なかったことでしょう。この制度を使って、普段使いではない、少しハイグレードのホテルに泊まってみるとか、星付きレストランに行ってみるなどして、知識や経験を広げて欲しいという親心でもあります。

編集部|若手の育成に力を入れていらっしゃることが、福利厚生にも現れているのですね。

宮越さん|そうですね。日ごろから心がけている点です。業務内でも、若手がアイデアを出せる仕組みづくりをしています。例えば調理課が行う料理コンテストでは年齢にかかわらず、従業員がテーマに沿ってアイデアを出します。彼らが考案したメニューを従業員食堂で提供し、全従業員で試食して投票します。去年はそれで入社1年目のスタッフが考案し1位に輝いた「東京産はちみつのプリン」をはじめ2位から4位までの「3種プリン盛り合わせ」が商品化されたんですよ!商品化の過程では現場の料理長やパティシエがブラッシュアップしていくのですが、それもまた若手の学びになるはず。若手とベテランが力を合わせてアイデアを磨き上げた結果、お客様からの評判も高いメニューができて、良い循環が生まれています。若手が主体的に参加できる環境が、ホテル全体の活力にもなると信じているので、会社全体でサポートしています。


◆他社のサービスを受けたからこそ、気づくこと

自社の改善点や新たなアイデアにつながる刺激に
編集部|「ゲスト体験サポート制度」を体験した社員の皆さんからは、どのような声が上がっているのでしょうか?

渡邉さん|制度の利用者には、後日簡単なレポートを書いてもらっています。それを見ると、たいへん好評ですね。我々の狙いどおり「他社のサービスを体験しないと気づけなかった自社の改善点」や「今の仕事に取り入れたい新たなアイデア」を書いてくれる従業員が多いです。やはり会社が違うと、ホテルやレストランのサービスも全然違うので、カルチャーショックもあるのでしょう。みんな、よい刺激を受けているなと思います。

編集部|従業員のなかで、どれぐらいの割合の人が、この制度を利用されているのですか。

渡邉さん|現在社員の3割ほどが利用しています。コロナ禍があけて利用を再開したばかりなので、これから更に制度を周知させていきたいところです。


◆やりがいを感じながら長く働ける環境づくり

仕事を通して「成長する喜び」を感じて欲しい
編集部|今後はどのような福利厚生の取り組みを予定されていますか?

宮越さん|これからも小田急ホテルセンチュリーサザンタワーは、従業員がやりがいを感じながら長く働ける環境づくりに注力していきます。そのためには仕事を通じて成長を実感できる職場であることが必要。福利厚生に関しても、一般的なものに加えて、弊社らしい「成長」をキーワードにした福利厚生を考えていきたいですね。例えばソムリエの資格を取りたい社員を後押ししたりといった、学びのためのサポートは今後増やしていきたいところです。

渡邉さん|弊社には「海外研修制度」があって、オーストラリアで半年間、ホームステイをして語学学校に通いながら、提携ホテルで実務に携わることができます。私自身がその研修制度の経験者なのですが、非常に仕事の幅が広がりましたし、成長することができました。そういった体験を、研修だけでなくバリエーション豊かな福利厚生として、従業員の皆さんに提供したいです。

宮越さん|私は新卒からずっとホテルで働いてきて、多種多様な部門を経験してきました。そのなかで仕事人としても、人間としても成長できたと感じています。ですからこの会社は従業員にとって仕事の場であるだけでなく、学校のような学びの場でもありたいのです。従業員満足が顧客満足につながるという考えのもと、仕事においても福利厚生においても、さまざまな体験を提供し、働く人を温かく育む会社でありたいと願っています。



編集部コラム
「素直で若い従業員が多いので成長してほしい、活躍してほしい。成長している感覚を持ってほしい」。そんな母心のような思いで福利厚生を整えていると朗らかに語ってくれた宮越総支配人。「お客様の満足度を上げるには、従業員満足度を上げることが大切」。そう語る人事の渡邊さんのもとには、お人柄ゆえ若手の声が集まってくるのだそう。その声をすぐに改善につなげていく風通しのよさに、取材中から心があたたかくなりました。ミライ人材を会社全体で温かく育む、そんなキラリ企業で働くみなさんのサービスに触れたくなるインタビュー時間でした。(OZmall/NAOKO ARAKAWA)





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