11月14日(木) 12:31
来週の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」は史上最高額の賞金総額1100万ドル(約16億7000万円)、優勝賞金400万ドル(約6億700万円)のビッグイベントの前哨戦となる「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」が現地時間14日から行われる。水曜日にプロアマがおkなわれたが、午前7時の早朝にもかかわらず、何百人ものギャラリーが集結。そのワケは…。
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お目当てはWNBA、女子プロバスケットボールのスーパースター、ケイトリン・クラークが登場したからだ。世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)とともにスタート、緊張するクラークに大歓声が送られた。
アイオワ州デモイン出身のクラークは、地元アイオワ大から2024年にWNBAのインディアナ・フィーバーにドラフト1位で入団、ポジションはポイントガードで、カレッジ時代にはNCAAディビジョンで通算最多得点を記録、「女子版ステフィン・カリー」と称されている。
そのクラークがゴルフに挑戦とあり、多くの女子ジュニアゴルファー、バスケットボール選手らがクラークの名前入りのジャージを着てコースに集まった。身長183センチ、ずば抜けたシュート力を誇るがゴルフのハンディキャップは「16」。プロアマ戦での目標は「人にぶつけないこと」と冗談を交え、笑いを誘った。
プロアマ戦のフォーマットはシャンブル(ティショットをチームのベストボールを選択)のため、クラーク自身のスコアはないが、人にぶつけないという目標は8ホール目まで達成。しかし、9番パー3ではグリーンサイドのギャラリーに打ち込んでしまった。
後半の9ホールは大会ホストを務めるアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)とのラウンド、ソレンスタムはクラークのプレーを称賛しつつも「少しテンポが速くなっていたよう。先にネリーとプレーしたことが要因だと思う。ネリーのプレーを見ることで力が入るのは当然。プレーする機会が増えれば上達する」と話した。
クラークのサインを求めてファンが殺到し、この日のチケットの売り上げは昨年の12倍。通常の大会の最終日最終組のギャラリーよりも大きかったという。「素晴らしい選手の素晴らしいプレーを間近で見られ、招待してくれたスポンサーにとても感謝している」とクラークも大興奮だった。(文・武川玲子=米国在住)