11月14日(木) 17:57
<ダンロップフェニックス初日◇14日◇フェニックスカントリークラブ (宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
今季世界ランキング7位の松山英樹は、今季初の国内ツアーに出場。初日は5バーディ・1ボギーの「67」でラウンド。4アンダー・8位タイで2日目に進む。
朝一のスタートホール(10番パー4)には多くのギャラリーが集結。たくさんの注目を浴びながら放ったティショットは左の木にあたるも、フェアウェイを捉えた。2打目は距離が残りウッドを持つと、ピンの右奥3メートルに乗せて1パットのバーディ発進。これにはファンも大興奮。出だしから熱気に包まれた。
フェアウェイキープは「57.143%」とラフや松の木が密集するエリアに飛ぶ場面もあった。それでもパーオン率は「94.444%」の高水準。セカンドでグリーンを捕らえられず首をかしげるシーンもあったが、8番ではチップインバーディ、18番パー5では2オンから15メートルを2パットで沈めてバーディなど巧みなショートゲームを披露した。
「(ティショットは)出だしはびっくりしましたけど、後半につれてティショットに関しては少し“マシ”になったのでよかったかなと思います」
13番の左ドッグレッグのパー4(332ヤード)では、左の林の上を狙いグリーンの右エッジに、15番からは3ホール続けてフェアウェイをキープ。3番パー3ではバンカー超えのピン位置に対してバンカー先の傾斜に落としてピンに寄せ、5番、7番、最終9番ではフェウェイ中央と、一日を通してギャラリーを沸かせる“世界トップクラス”のショットを魅せた。初日の評価としては「よかったかなと思います」と評した。
予選ラウンドでは、「日本アマ」を大会最年少(15歳344日)で制した16歳・松山茉生(福井工大福井高1年)と、石川遼と同組。開催前には「茉生も飛ぶので、その飛距離に圧倒はされるとは思う。それに対して冷静に自分のスイングもやっていけるかというのも楽しみ」と話していた。実際に18ホールを回ってみて「やっぱり飛距離はすごいです。振り感というのが距離には現れてないなとも見えました。ポテンシャルがすごいなと思います」と称賛した。
そして、石川遼と試合で回るのは約6年ぶり。「先週のこと(石川遼の優勝)とか、ほかの選手のこととかを話しました」と前戦の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でツアー通算20勝目を挙げた石川に祝福したりなど、プレー中は笑顔で話している場面が見受けられた。
上位で迎える予選ラウンド2日目。あすについて聞かれると、「1番ホールで左に曲げないように気をつけます」と報道陣の笑いを誘い、その場をあとにすると、練習グリーン、練習場に行き調整に励んだ。(文・高木彩音)