【写真】険しい表情で前を見つめる藤田まことさん“中村主水”
日本のアクション系の時代劇を牽引してきた“必殺シリーズ”第15作となる「必殺仕事人」が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて、11月14日(木)昼3時より放送をスタートする(毎週月~金曜)。そこで今回は、本作第1話のあらすじや見どころについて紹介していく。
■全84話に及ぶ長編ドラマ「必殺仕事人」
「必殺仕事人」シリーズは、現在までに40を超える作品が制作されている。「男はつらいよ」や「水戸黄門」など、日本には数多くの長編時代劇が存在するが、40作を超えるのは“必殺シリーズ”ならではの特徴だ。
今回BS松竹東急で放送される「必殺仕事人」は、必殺シリーズ第15弾にして記念すべき最初の“仕事人”シリーズとして、1979年~1981年に放送された。1973年にドラマ「必殺仕置人」で初めて登場した北町奉公所の定町廻り同心の中村主水役を演じる藤田まことさんを中心に、歌舞伎界の大御所・中村鴈治郎さんに、「水戸黄門」シリーズでも知られる伊吹吾郎、三田村邦彦ら豪華俳優陣が出演したことでも話題に。そんな本作は、歴代最長の84話という長編ドラマとしても知られている。
また製作陣も非常に豪華で、長きにわたり東映時代劇を支えた山下耕作監督や、「銭形平次」シリーズなどを数多く手がけた長谷川安人監督、「網走番外地」など“カルト作品の鬼才”として知られる石井輝男監督などのヒットメーカーが参画したことで、ストーリーのクオリティの高さにも定評がある。
■中村主水が“仕事人”に復帰…?「必殺仕事人」第1話あらすじ
江戸には晴らせぬ恨みを金を貰って晴らす闇の稼業が存在していたが、その一人が大物の悪徳商人を仕置したことで、奉公所からの取り締まりが厳しくなる。その結果、殺し屋である“闇の仕事人”たちは江戸の街から姿を消した。主人公の中村主水(藤田さん)も例外なく仕事人からきっぱりと足を洗い、半年前に江戸から八王子に赴任し、自由気ままな生活を送っていた。
しかしある時、勘定奉行の稲葉が南町奉行所に働きかけたことで、主水は突然江戸に呼び戻される。実は、すべての仕業は裏稼業の大元締めである鹿蔵が“江戸に裏稼業を復活”させるために勘定奉行に依頼していたことだった。主水は一度はこの誘いを断るが、その後金に困って鹿蔵に雇われた浪人・畷左門(伊吹)に命を狙われる。
しかしこの畷左門、過去に彼を追った家老と主水の顔がそっくりだったことから、鹿蔵が主水を狙わせた“差し金”だったことが判明。これを知った主水は直接鹿蔵に会いに行き、鹿蔵から直接仕事人復帰を打診される。主水は仕事人時代の仲間の無残な死にざまを思い出し、またも誘いを断るが、鹿蔵と畷左門による説得で“一度だけなら”と仕事を引き受けることを決意し――。
■覚悟を決める畷左門の表情に注目、「必殺仕事人」第1話見どころ
第1話では、“必殺シリーズ”に欠かせない主人公・中村主水が仕事人のシリーズに華麗に復活する様子が描かれる。仕事人をする中で多くの仲間を失った主水は最初苦悩の表情を浮かべるものの、鹿蔵や畷左門の説得に応じ仕事を引き受けることを決める。
そんな主水の心を動かす説得をおこなった畷左門は、5年前に家老から妻の涼を手籠めにされそうになったことをきっかけに、家老を殺し脱藩した過去があった。その後家族で江戸にやって来た畷左門だが、その日暮らしの逃亡生活を変えるために裏の仕事に手を染めるように――。
畷左門が鹿蔵から依頼を受けるその表情からは、“金をもらって殺しをする”外道な仕事と分かりつつも、妻と娘を守りたい一心で引き受けるという覚悟が伝わってくるものだった。第1話ラストで、畷左門が慣れない仕事の中で苦戦しつつも、職務を全うしようとする姿は見どころの一つと言えるだろう。
ちなみに第2話以降では、シリーズ内の人気キャラ・秀(三田村邦彦)が仕事人の仲間入りをする。彼も元仕事人で、第1話では想い人であった料亭の女将が亡くなったことから、その敵を討とうとしていた。甘いマスクに加え身のこなしが軽い秀が、本作ではどのような活躍を見せてくれるのか注目だ。
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