新女王の竹田麗央がドラディス1位に照準兄・有男さんは小祝さくらのキャディで急きょ“参戦”

新女王・竹田麗央。次なる目標は?(撮影:上山敬太)

新女王の竹田麗央がドラディス1位に照準兄・有男さんは小祝さくらのキャディで急きょ“参戦”

11月13日(水) 16:39

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<大王製紙エリエールレディス事前情報◇13日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

初の年間女王に輝いた竹田麗央。充実のシーズンを締めくくる最後の目標は、やっぱり“アレ”しかない。「はい。1位で終わりたいです」。目指すはドライビングディスタンスNO.1。表彰対象外だが、誰よりも飛距離にこだわる新女王が開幕前から熱望していた飛ばし屋の称号だ。



竹田麗央の兄・有男さんは小祝とタッグ【写真】


今季ドライビングディスタンスは262.72ヤードで1位に立っているが、2位の神谷そらとの差はわずか0.39ヤードしかない。さらに3位の葭葉ルミとは0.44ヤード、4位の穴井詩とも0.53ヤードの僅差。「毎週のように順位が入れ替わっているので、今週もしっかり飛ばしたいと思っています」と意気込んでいる。

計測ホールは昨年と同じくパー4の2番と6番。特に2番は打ち下ろしのため、昨年は300ヤード超えが続出した。逆に飛ばし屋は2打目が左足下がりのライになることからドライバーを使わない選手が多く、昨年2日目の竹田は261ヤードで30位。ドライバーを振った穴井は321ヤードを記録し、昨季のドライビングディスタンスの平均が238.26ヤードだった山下美夢有にも299ヤードと大差をつけられた。

だが、「今週はラフもそんなに長くないので、多少曲がっても大丈夫。ドライバーを使います。しっかり振っていきたいです」と1ヤードでも遠くに飛ばすことを誓った。

ツアー史上3番目の若さとなる21歳222日での戴冠が決まったのは、今季4度目の予選落ちを喫した先週の「伊藤園レディス」。史上初となった“主役不在”での女王決定からの出直しを期す試合ともなるが、今週は単独8位以上に入れば、新たな勲章も手に入る。今季獲得賞金は2億5263万16円で、コロナ禍で統合された2020-21年の稲見萌寧の2億5519万2049円の史上最高額の更新は目前。単独8位の300万円を加算すれば、稲見が45試合で稼いだ額をわずか31試合で塗り替えることになる。

「先週は最終日にいなかったので、悔しかった。初めて年間女王を取れたのでうれしい気持ちでいっぱいなんですが、リセットして今週また頑張りたい」

予選ラウンドの2日間は山下美夢有、青木瀬令奈とのラウンドだが、1組前で回る小祝さくらのキャディを務めるのは兄の有男さん。小祝のオファーで急きょ実現したコンビで、小祝と大の仲良しの竹田も「びっくりしました」と驚くタッグとなった。

自宅のある熊本で両親が経営するゴルフショップで働く有男(ゆうた)さんは、竹田が2勝目を挙げた4月の「フジサンケイレディス」では兄妹タッグで優勝も経験している。今回は兄妹対決。兄の存在も力に変えて、若き女王がドライバーを振り切り、歴史を塗り替える。(文・臼杵孝志)

※当初、大会側から伝えられていたドライビングディスタンス計測ホールに誤りがあったため、一部記述を訂正しました。


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