東京・練馬のとしまえん跡地に位置する「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ ハリー・ポッター」で、クリスマスシーズン限定の特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」が開催されている。11月12日、スタジオツアーロンドンでも人気の同企画の日本初上陸を記念して、映画「ハリー・ポッター」シリーズでロン・ウィーズリー役を演じたルパート・グリントが来日。ハリー・ポッターの大ファンである俳優の浜辺美波と共に、「スタジオツアー東京 大広間ライトアップセレモニー」に出席した。
【写真を見る】ルパート・グリントからセーターのプレゼントをもらった浜辺美波
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ ハリー・ポッター」は、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの舞台裏に足を踏み入れ、映画制作に仕掛けられた魔法を体験できるウォークスルー型のエンタテインメント施設。
この冬、初めて開催される「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」は、映画シリーズ第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)のクリスマス・シーンを再現する特別企画。ホグワーツの「大広間」のセットには、色とりどりのオーナメントで飾りつけられたクリスマスツリーが立ち並び、ダイニングテーブルには七面鳥やクリスマスプディングなど伝統的なイギリスのご馳走で埋め尽くされるなど、ハリーが初めてホグワーツの仲間たちと過ごした温かみにあふれた幸せな時間がよみがえる。荘厳なたたずまいが人気の「ホグワーツ城の模型」は、一面真っ白な雪に覆われ、幻想的な雰囲気へと変身している。
「大広間」にハリー・ポッターのファンが集結したこの日。グリントの登場はまったくのサプライズで行われ、グリントが登場すると悲鳴のような歓声が上がった。グリントは「またこのセットに足を踏み入れることができて、本当にワクワクしています。大広間は自分にとって意味深い、特別な場所。皆さんとここにいられることを特別に思っています」と日本のファンとの対面に感激しきり。浜辺は「お会いできているのが信じられなくて。このセットもあいまって、ただただ映画を観ているような感覚」と夢見心地だった。
グリントと浜辺が「ルーモス!」の呪文を唱えたことをきっかけに、大広間がライトアップしたこの日。キラキラと光るツリーや大広間を見渡して、「世界が美しく変わりました」と目尻を下げた浜辺は「こんなに再現されているとは思わなかった。私が見ていた世界、そのまま。すごくうれしいです。何回も来たくなるし、ひとりでずっとこのセットを見ていたい」とうっとり。「アメイジング」と切り出したグリントは、「フラッシュバックしました。七面鳥などディテールまで記憶があることが、この作品を特別なものにしている」と語っていた。
会場のファンに手を振ったり、コスプレをした人を見て笑顔を浮かべたりと、終始うれしそうにしていたグリントは、「僕にとって日本のファンの方々は特別」としみじみ。「シリーズを通してもっとも存在感を示してくれた。忠誠心を持ってこの作品を大事にしてくれて、ずっとブレずに応援してくれた。ファンアートを送っていただいたり、お手紙をいただいたり、僕たちの『ハリー・ポッター』の旅路の中でも特別なファン」だと感謝を口にし、「久しぶりの来日です。クリスマスの時期に『ハリー・ポッター』の映画を観ることが伝統的になっていますが、そんなタイミングで日本のファンの方とこういう場を共有できてうれしい」と熱を込めていた。
ハリー・ポッターの大ファンである浜辺は、「コミュニケーションを取ることがすごく苦手でしたが、『ハリー・ポッター』を読んでいる時間は勇気をもらえた。落ち込んだことがあっても、本を開いたらハリー・ポッターたちがいる。本しか友だちがいない時期があったので、思い出もあるし、助けられた気持ちがしてします」と並々ならぬ愛を傾け、「最初に読んだのは10歳のころ。ハリーたちと同じように年齢を重ねていく感覚もあった。私も仲間を見つけられたらなと思っていました」と一緒に人生を歩んでいるような仲間のような存在だと明かしていた。
グリントから浜辺に、ひと足早いクリスマスプレゼントが渡されるひと幕もあった。『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ロンの母親であるウィーズリーおばさんから、ハリーとロンがもらったものと同じイニシャル入りのセーターで、浜辺にもハリーと同じく「H」の文字が描かれたセーターが贈られた。グリントが「ずっと応援してくれている浜辺さんに、ぜひ」とボックスを渡すと、浜辺は「ええー!今日は眠れないかもしれない!」と思わぬプレゼントに大感激。箱を開き「H」のセーターを目にした浜辺は、「うれしい!これをルパートさんからいただけるなんて。(イニシャルがHの)浜辺でよかった」と声を弾ませながら、「額に入れて飾ります」と目尻を下げていた。
最後には「長年応援して続けてくれた皆さんに、心からありがとうとお伝えしたい」と改めてファンにお礼を述べたグリント。「日本にまた来たい。この場所を体験できたこともすばらしいこと。ファンだけれどまだ来たことがない人がいたら、ぜひ経験してほしい」と願い、浜辺も「最高の思い出になると思う。オススメです」とアピールしていた。
また「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」を記念して、雪やクリスマスをモチーフにしたフードメニューも期間限定で販売されている。スタジオツアー東京初の「クリスマスアフタヌーンティー」は、ツリーをイメージしたスタンドのうえにハリーとロンがクリスマスプレゼントとして受け取ったセーターのアイシングクッキーが乗っていてとてもキュート。
ハリー・ポッターのペットだった白ふくろう、ヘドウィグが描かれたセーターや、愛らしい蛙チョコレートが目をひくマグカップセットなど、ハリー・ポッターファンへのプレゼントにもぴったりのアイテムも揃えられている。クリスマスにしか出会えないきらびやかな光景、スペシャル感あふれるフードや商品を「ハリー・ポッター」の世界と共にぜひ堪能してほしい。
特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」は、2025年1月5日(日)まで開催
取材・文/成田おり枝
【関連記事】
・
ハリポタの聖地を巡ってきた!ロンドンのスタジオツアー&ロケ地レポート【後編】
・
ハリポタファン必見!ロンドンのスタジオツアー体験&ロケ地巡り旅レポート【前編】
・
『ハリー・ポッターと賢者の石』のクリスマスが日本にやってくる!完全再現に携わった映画制作スタッフたちが、制作秘話を大公開
・
ハリーが体験した初めてのクリスマスをスタジオツアー東京で!「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」開催