11月12日(火) 16:00
エイズ孤児支援NGO・PLAS(以下、PLAS)は、11月20日の「世界子どもの日(World Children’s Day)」に合わせ、11月17日(日)〜30日(土)の期間、日本全国どこからでもスマホで参加が可能なチャリティウォークを開催する。
なお、11月20日の「世界子どもの日」は、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上のため、1954年に国連によって制定された日だ。
世界の子どもの「11人に1人」は小学校に通えていない世界の子どもたちを取り巻く環境は改善されているものの、ユニセフの報告によると、今でも世界では6,700万人の子どもが小学校に通えていないという。これは、小学校に通う年齢の子どもの11人に1人が学校に通えない状況に相当する(*1)。
PLASが活動している東アフリカのウガンダとケニアでは、約80%の子どもたちが小学校に入学することができている。しかし、そのうちの4人中3人は、経済的な理由や家庭の状況により、小学校を卒業する前に中退せざるを得ない状況だという(*2)。
このため、多くの子どもたちが中等教育、高等教育を受けることは難しく、将来の夢や目標を持つことが難しい状況にあるのだそう。
チャリティウォーク参加方法今回のチャリティウォークは、アフリカの子どもたちが就学を続けて、前向きな将来を計画できるよう支援を届けるための企画。目標は参加者全員で約6,700Km、歩数にして1,000万歩だ。
参加するには、スマホに「minpo」をダウンロードし、アカウントを無料で作成して、「イベントに参加する」から参加費(寄付)を決済しよう。参加費、1人1,000円~で、1,000円に上乗せ支援することもできる。
決済すると、登録したメールアドレスに招待コードが届くので、招待コードを入力して参加登録し、スマホを持って歩くだけで参加できる。
寄付の使い道集まった参加費は、手数料を除きほとんどがPLASに寄付される。そして、現地での支援事業や、活動を担うスタッフの人件費などに活用される。
例えば、3,000円あれば、3人の子どもが絵本の読み聞かせに参加可能。5,000円あれば、子どもの学びをサポートするカウンセラーの家庭訪問の交通費1か月分を賄うことができ、10,000円あれば、27羽のひよこを配布できる。30,000円あれば、パートナー団体が子どもたちにカウンセリングを続けるためのマニュアルをつくることができるという。
PLASの取り組みPLASでは、取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会を目指して、地域社会と共に課題解決に取り組んでいる。
「生計向上支援」としては、保護者が、養鶏や農業ビジネスなどのスモールビジネスを立ち上げ、安定した収入を得るための初期投資や研修プログラムを提供。ビジネスによって得た収入で、子どもたちが学校に通い続けることができるようになる。
「ライフプランニング支援」としては、現地で育成したカウンセラーたちが、子どもたちと保護者それぞれにカウンセリングを実施。子どもたち向けのカウンセリングでは、将来の夢を見据え、目標に近づけるよう具体的なキャリア計画をカウンセラーのサポートのもと立てていく。保護者向けには、子どもを支えるための必要なスキルや情報を身につけられるようカウンセリングを行っている。
「性に関する教育支援」としては、子どもたちが正しい性の知識を持ち、自分の行動を自分で決めることができるように地域の若者をピアエデュケーター(同世代の仲間)として育成し、ピア・エデュケーターを通した啓発活動を中心に行っている。また、医療施設で避妊具・避妊薬の配布や大人たちへの啓発活動も行っている。
チャリティウォークに参加して、アフリカの子どもたちに「歩いて」支援を届けてみては。
■開催概要
期間:11月17日(日)〜30日(土)
目標歩数:合計10,000,000歩
参加費:1人1,000円~
URL:https://congrant.com/project/plas/13700
エイズ孤児支援NGO・PLAS URL:https://www.plas-aids.org/
*1 ユニセフの主な活動分野 | 教育(ユニセフ):https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act02.html
*2 事業地での調査より
(Higuchi)