最終戦進出かかる渋野日向子、シード目指す勝みなみ、予選会回避ねらう吉田優利…米女子“ボーダーライン”の状況は?

シード獲得は当確も…2年ぶりの最終戦進出なるか?(撮影:佐々木啓)

最終戦進出かかる渋野日向子、シード目指す勝みなみ、予選会回避ねらう吉田優利…米女子“ボーダーライン”の状況は?

11月12日(火) 8:00

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<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン事前情報◇11日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

今大会を入れ残り2試合となった米国女子ツアー。来週の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」は史上最高額の賞金総額1100万ドル(約16億7000万円)、優勝賞金400万ドル(約6億700万円)のビッグイベントだが、出場できるのは今週終了時点の年間ポイントランキング上位60人のみ。このボーダーラインの争いもし烈を極めている。



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日本勢ですでに出場権を獲得しているのは4位の古江彩佳をはじめ、9位の西郷真央、17位の笹生優花、26位の畑岡奈紗。古江は今週はスキップするが、平均ストローク1位に与えられる『ベアトロフィー』争いではトップの座を争っている。最終戦を制して、“年間女王”の称号、そしてビッグボーナスゲットを目指していく。

この当落線上にいるのが62位(647.143pt)の渋野日向子と、69位(581.299pt)の西村優菜。現在の60位はステファニー・キリヤコウ(オーストラリア)の679.777pt。渋野は32.634pt差で、最低でも33ptを獲得できる単独26位に入る必要がある。西村は98.478pt差だから、100ptを加算できる単独7位以上が絶対条件だ。

渋野は前戦の「ロッテ選手権」で予選落ちを喫し、58位から圏外に後退。ルーキーイヤーだった2022年に出場を叶えたが、昨年はランキング83位でエントリーすることはできなかった。日本開催の「TOTOジャパンクラシック」では最終戦出場に向けて「しっかり全力で頑張りたい」と気を引き締めており、まさに正念場を迎えることになる。

同時に80位のボーダーラインにも注目したい。トップ80に入ることができれば、来季出場優先順位で『カテゴリー1』に入り、アジアシリーズなどシーズン中のランキングがかかわる試合を除けば、シーズンを通してトップカテゴリーで出場することができる。81~100位は例年であれば『カテゴリー11』に入り、カテゴリー1とともにほとんどの試合に出場できるが、これはリシャッフル(出場優先順位の見直し)の対象。成績によって、シーズン中にカテゴリーの移動がある。

そしてこのラインにいるのが勝みなみ。現在405.561ptでちょうど80位につけている。81位のエミリー・ペダーセン(デンマーク)とは18.548pt。ギリギリの位置にいるため、予選通過は必須といえそう。トップ60との差は274.316ptで、そこに入るためには、320ptを獲得する単独2位が目安となる。

ランキング101位以下でシーズンを終えることになると、上位カテゴリーでの出場権を獲得できないため、来季出場権をかけた最終予選会「Qシリーズ」に出場する必要がある。先週132位にいた吉田優利はロッテを5位タイで終えて、ちょうど100位(229.375pt)までジャンプアップ。昨年のTOTOを制して米ツアーメンバー入りを果たした稲見萌寧は103位(218.242pt)につけており、今週は予選回避を目指すことになる。

最終戦進出をかけた60位、来季シード権を獲得できる80位、“準シード”ともいえる位置の100位…。それぞれのボーダーラインをかけた戦いは、どのような結末を迎えるのか?


<ゴルフ情報ALBA Net>
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