全日本空輸(ANA)のボーイング767-300BCF(機体記号:JA8323)が11月12日、売却のため羽田空港から米・アンカレッジに向けて出発した。
767-300BCFは旅客用の767-300ERを改造した貨物専用機で、ANAが2008年6月16日に世界で初めて初めて受領。同年7月1日から運航を開始した。
ANAは今年3月に767型貨物機3機の退役を発表しており、9月までにJA8358とJA8664の2機が退役・離日。JA8323も当初は8月28日で運航を終了したが、売却時期の調整により一時的に運用に復帰し、10月31日の広州発東京/成田行きのNH8490便が最終運航便となった。
売却のためのフェリーフライトは、東京/羽田発アンカレッジ経由ビクタービル行きのNH9432便として、午後4時21分に703番スポットを出発。同39分にC滑走路から離陸した。アンカレッジには現地時間12日午前5時30分に到着予定。翌13日午前0時55分に出発し、最終目的地のビクタービルには同日午前7時5分に到着する見通し。
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▲JA8000番台の最後の1機となったJA8970[/caption]
JA8323の離日により、国内で運航されているANAの767型貨物機は、新造機の767-300Fが4機(JA601F、JA602F、JA604F、JA605F)と、767-300BCFが2機(JA603A、JA8970)の計6機となった。特にJA8000番台の機体は、他社を含めてもJA8970が最後の1機となっている。