【第1話】から読む。
前回からの続き。私(トモカ、30代)は年中の息子(ルイト)と夫(アキノブ、30代)との3人暮らし。最近、息子の同級生(カイ)の母(リン、30代)と夫が密会していました。夫は「ごっこ遊び」だとトボけますが、2人は高校時代に付き合っていたというし、LINEでは熱いやりとりがあったのです。反省しないどころか、「リンの方がよかった」と言う夫のことはもう信用できません。私は次の手を打つべく、リンさんの旦那さん(タイチ)に接触します。
タイチさんに相談して、自分の思い過ごしではないと確信しました。
そして、まだタイチさんに見せていなかった別のやりとりを印刷したものも見てもらいました。
昨日封筒に入れてタイチさんに渡したのは一部でした。まだタイチさんがどんな人かもわからないし、リンさんに見つかってもいけないと思ったのです。
するとタイチさんは、食い入るようにLINEのやりとりを読むと
「もうこれ、真っクロですね」
と、ため息をつきながら笑ってしまっています。
「実は僕からも話しておきたいことがあるんです」
と、タイチさんが切り出します。タイチさんは、自分が夜勤で家を空けているあいだに、リンさんが家に人を入れているんじゃないかと思うときがあったそうです。
「トモカさんのおかげで納得しました。うちとそちらとの家の距離なら、真夜中に呼ぶのも可能です」
あらためてタイチさんたちの家の場所を聞くと、目と鼻の先でした。うちから徒歩数分の距離です。最初に2人の密会を目撃したところのすぐ近くです。
夫がリンさんと最初に会ったという運動会は1年ほど前のことです。
そしてリンさんの家はうちから目と鼻の先。
2人の関係は長らく続いていたのでしょう。
まったく気がつかなかった私は「なんて平和ボケしていたんだろう」と自分を責めました。
それだけ夫を信頼していたとも言えます。
夫には、1ミリも私に不義をはたらいたという気持ちはなかったのでしょうか。
反省することもなくリンさんとの関係を続ける夫を懲らしめたい気持ちでいっぱいになりました。
【第9話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・rollingdell作画・crono編集・石井弥沙
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