堂本光一「いつも通り、その時にしか観られない方のために全力を」 帝劇最後の『Endless SHOCK』が開幕

『Endless SHOCK』ファイナル公演ゲネプロより

堂本光一「いつも通り、その時にしか観られない方のために全力を」 帝劇最後の『Endless SHOCK』が開幕

11月11日(月) 7:00

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堂本光一が主演と作・構成・演出を手がける『Endless SHOCK』のファイナル公演が11月8日、東京・帝国劇場で開幕した。堂本が21歳より24年間毎年上演し続けて、全日程即日完売してきた大人気のオリジナルミュージカル。同日、ゲネプロ(最終舞台稽古)と会見が行われた。

4月から始まった2024年ツアーもついにファイナル公演を迎える

2000年11月の『MILLENNIUM SHOCK』から始まった『SHOCK』シリーズは、NYを舞台に、エンターテイナーのコウイチとその仲間たちが“Show must go on”という言葉の意味を問い続け駆け抜ける姿を描く物語。2005年には『Endless SHOCK』というタイトルになり、脚本・演出にも堂本が関与。このシリーズで堂本が積み上げている代役なし・単独主演記録2100回という数字は、国内演劇においてダントツの一位だ。だが『SHOCK』がホームグラウンドとして使用してきた帝国劇場が来年2月より建替えのため休館になることもあり、当シリーズも今年の公演をもって幕を閉じることが決定。4・5月の同所から始まった今期ツアーも、この11月の帝国劇場公演がラストとなる。

『Endless SHOCK』ファイナル公演ゲネプロのカーテンコールにて行われた開幕記念会見より

堂本も「地方公演を経て帝劇に戻ってきました。地方公演をやっている最中は、まだ最後ということをまったく意識できずにいたし、それで良かったのだと思いますが、帝劇に戻ってきたら、稽古をしていても『この稽古場も最後なんだ』、小屋入りしてからも『この場当たりも最後なんだ』と、一つひとつ、ひしひしと最後を感じてきています」と少々しんみり。とはいえ「僕にとっては、初日も中日も千秋楽も関係ない。いつも通り、ひとつの公演にかけていく。その時にしか観られない方のために全力を尽くしていきたい」という、堂本らしい言葉も。

前田美波里

一方でまわりの人々は“ラスト公演”を意識しているようで「やっぱり(最後の)11月が来てしまったんですね……。切ない思いでいっぱいです」話すのは共演の前田美波里。堂本との共演で思い出深いことを問われ「一緒に踊れること。この年齢になっても、こんな素敵な王子さまと毎日踊れるんですよ!」と笑顔で語ったところで、堂本から「もうすぐ僕、46歳なのに王子ですか? 早く王様になりたいです(笑)」との返しが。しかし前田は「王様は、『SHOCK』を卒業してからにしてください、まだ王子でいて、私のために!」とリクエスト。カンパニーのあたたかい雰囲気も垣間見られた瞬間だった。

前田美波里から「まだ王子でいて」と懇願される堂本光一帝劇ファイナル公演で堂本光一演じる主演の幼なじみであり、ライバルとなっていく役を務める上田竜也(左)前田美波里演じるオーナーの娘リカ役をWキャストで演じる中村麗乃(左/乃木坂46)と綺咲愛里(右)

作品が掲げる“Show must go on”というテーマも、震災やコロナ禍なども経て、24年の間で大きく意味合いが変わっていった。改めてこの言葉の意義を問われると、堂本は「時代とともに、この言葉も受け取る側にとって変わっていく部分もたくさんあった。ストーリーの中で、ライバル役のタツヤが『コウイチは消えることを知りながらも走り続けている』と言います。何のために走り続けるのか。『SHOCK』も今月で最後ですが、たぶん千秋楽まで「もっとこうしよう、もっと良くしていこう」とやっていくのだと思う。それは何のためなのか……、やっぱり幕が開いたらそこにお客さまがいる。振り返ればこんなにも素晴らしい仲間たちがいて、オーケストラピットには素晴らしい音楽家の皆さんがいて、袖にはたくさんのスタッフがいる。その皆さんのために頑張ろうということが、すべてなんじゃないかなと思います」と話した。

さらに『SHOCK』には欠かせない振付師のトラヴィス・ペイン、ステイシー・ウォーカーも来日していることも明かし、「ふたりは、自分がステージに立つことへの自信をくれた人たち。そんなふたりが最後だということで来てくださったのがとても嬉しい」と笑顔で話していた。

公演は11月29日(金)まで、帝国劇場にて。

取材・文・撮影:平野祥恵

<公演情報>
『Endless SHOCK』

作・構成・演出・主演:堂本光一

【東京11月公演】
2024年11月8日(金)~11月29日(金)
会場:帝国劇場
出演:
上田竜也
福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、松尾龍、松浦銀志、石川直、綺崎愛理・中村麗乃(Wキャスト)
前田美波里

※11月公演に出演を予定していた尾崎龍星は、体調不良のため休演。代わって松浦銀志が出演。

【東京4・5月公演】※『Endless SHOCK』『Endless SHOCK Eternal』同時上演
2024年4月11日(木)~5月31日(金)※公演終了
会場:帝国劇場
出演:
佐藤勝利
越岡裕貴、松崎祐介、高田翔、寺西拓人、松尾龍、尾崎龍星、石川直、中村麗乃
前田美波里・島田歌穂(Wキャスト)

【大阪公演】
2024年7月26日(金)〜8月18日(日)※公演終了
会場:梅田芸術劇場メインホール
出演:
中山優馬
林翔太、室龍太、高田翔、原嘉孝、松尾龍、尾崎龍星、綺崎愛理
島田歌穂

【福岡公演】
2024年9月1日(日)~9月29日(日)※公演終了
会場:博多座
出演:
佐藤勝利
福田悠太、辰巳雄大、室龍太、高田翔、松尾龍、尾崎龍星、綺崎愛理
前田美波里

公式サイト:
https://www.tohostage.com/shock/

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