【写真】役衣装姿の桐山照史らキャスト陣が笑顔で手を振る集合ショットWEST.の桐山照史が主演を務めるミュージカル「グラウンドホッグ・デー」が11月11日(月)に東京・東京国際フォーラム ホールCで初日を迎える。11月10日に囲み取材とゲネプロが行われ、主演の桐山のほか、咲妃みゆ、戸塚純貴、豊原江理佳、川久保拓司のメインキャスト陣と演出の福田雄一が出席し、稽古場でのエピソードなどを語った。
■桐山が演じるのは天気予報士のフィル
同作は1993年にアメリカで公開された映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」を原作に、2016年からロンドンやニューヨークなどで上演されてきたコメディーミュージカル。桐山が演じるのは、アメリカ・ペンシルベニア州の田舎町で毎年2月2日に行われるお祭り「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返すことになった天気予報士のフィル。
桐山は「福田さんとはいつかご一緒したいなと思っていたんですが、接点がないから。福田さんから『桐山くんで』というお話を頂いてもうそだと思っていて。先輩が降りた役が回ってきたのかなと」ととぼけたが、福田は桐山のことを「本当にファン歴長いんですよ。ドラマの『真夜中のパン屋さん』に出てた頃から『この子は絶対に面白い子だ』と思っていました。デビューしてすぐドラマに出てたなんて」と、以前から注目していたことを打ち明けた。
福田からは「この役はすごく難しいんです。最初は嫌な奴でだんだん良い奴になっていって、その間にもボケたりツッコんだり。プロデューサーからもいろんな役者さんの名前が挙がりましたが、『桐山くんはどうですか?』と話があって『それです!』と即答で決まりました」と、主演が桐山に決まった経緯も明かされた。
ちなみにフィルはメインキャストの中で最後に配役が決まったそうで、桐山が「僕が決まる前にここ3人(咲妃、戸塚、川久保)が決まってたみたいなんですよ」と話すと、福田も「桐山くんが決まる前に、プロデューサーさんが3人にオファーを出しちゃってた」と続け、戸塚は「事故物件のニオイがするなと思いました(笑)」とおどける。
ミュージカル初出演の戸塚は「以前、福田さんからミュージカルのオファーがあって、歌唱テストを受けたら落ちたんですよ。『2度とやるか』と思っていたら今回お話を頂いて(笑)」と福田との縁をコメントし、福田は「『虎に翼』のおかげです」と返す。歌唱シーンもあるということで、戸塚は「とても楽しみで、ドキドキしています。泣かせます」と意気込み、川久保も「稽古場で純貴の歌に泣いちゃって。芝居もすごく良いです」と“朝ドラ出演俳優”の実力に期待していた。
■稽古場からアドリブが続出
稽古場からアドリブが続出したという芝居は、途中から稽古に加わった豊原が「台本と全然違い過ぎて」と吐露するほど。「毎日違うアドリブを皆さん稽古場の外で考えていて、圧倒されながらも今『次何やろうかな』と考えています」と抱負を。
今作で桐山は「同じグループの小瀧望が、今年の舞台でタップをやっていて。福田さんから車の中で『桐山くんタップできる?』と聞かれて『踏めないです』って言ったら『踏もっか』となって(笑)、丁寧に断ったのに踏むことになりました」とタップダンスにも挑戦。ブロードウェー版でもないというダンスシーンに臨むことに。
また、「何回も繰り返し体験したいことは?」と聞かれ、桐山は「この前自分の誕生日を東京ドームのコンサートで迎えました。5万5000人のお客様がペンライトをオレンジにしてくれて、メンバーが2日間もサプライズで祝ってくれました。全く同じお祝いを2度経験して、この舞台の前にも“デジャ・ブ”を味わっていまして(笑)、この誕生日は何度でも経験したいです」と東京ドームライブの思い出を回顧した。
桐山が「人生史上一番のミュージカルができました。お客様と僕たちカンパニーで一緒になって笑い飛ばせるミュージカルができたと思います」という公演は、11月11日(月)から22日(金)まで上演される。
◆取材・文・撮影=大宮高史
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