『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、グレンが愛車の1999年ポルシェ・ボクスターのルーフ開閉機構の不調と戦う。
【画像】グレンの愛車、1999年ポルシェ・ボクスターと989年BMW 320i コンバーチブル(写真2点)
今年は思ったよりも残暑が長く、ありがたいことにまだまだオープンカーを楽しむことができている。ボクスターはこの一年、幸運にも調子よく走ってくれてはいたが、私が元から搭載されているポルシェ製のオーディオにBluetoothアダプターを取り付けようとしたところ、ラジオも12Vソケットも使えなくなってしまった。そして最近では屋根まで作動しなくなっていた。
その後、テンプルトン・ガレージ(
templetonsgarage.co.uk
)でMoT(車検)と点検を終えて戻ってきたボクスター。ダッシュ内部のヒューズがいくつか飛んでいたが、どうやら私の「接続作業」の際に切れてしまったようで、いずれにせよ結局自力では修理できなかっただろう。スチュアート・テンプルトンは、屋根機構のポテンショメーターを再調整し、ダッシュの不調だったスイッチ(反応が鈍くなっていた)も復活させてくれた。もっとも、これは数週間しか持たなかったが。
ところがまた不調が始まり、スイッチを押しても屋根がまったく動かないことがあった。ドアをロックして車外に出てからやり直し、しっかりハンドブレーキをかけて屋根のラッチを再度解放するというプロセスを踏むと、大抵は機能が復活するのだが、ある週末、屋根を下げたまま出かけて駐車した後、今度は上げられなくなってしまった。
数日後にスチュアートのもとに再び持ち込むと、彼も何度か試してみたが解決せず、モーターか、少なくとも電源供給に問題があるように見えた。モーターにアクセスするためには屋根のプーリーを外して手動操作に切り替える必要があり、これがまた容易ではないため、後日改めて入庫することに。
入庫するまでの間は、半強制的にオープンの状態で、天候を見ながらボクスターを本来の姿で楽しんだ。しかしそれと同時に、高額な部品代がかかるのではとずっとひやひやしていた。
スチュアートから連絡が入った時は、内心「かなり高額になるだろうな」と思っていたが、モーターには問題はないとのこと。よかった。しかし、問題は屋根ラッチやリモートロック、アラームなどの機能が含まれるヘッダー部分のセンサーモジュールにあり、その交換費用は約700ポンド(約14万円)。高額だ…
しかし、スチュアートが彼の「部品箱」を漁ると古い壊れたモジュールが発掘され、それには修理に必要なマイクロスイッチも含まれていた。そこでそれを現行のモジュールに半田付けし、屋根は問題なく作動するように!作業は数時間分の工賃のみで済み、屋根を閉じて雨に備えることができるようになった。ちょうど自宅が工事中でボクスターを外に駐車していたので、大いに助かる。また、窓が凸凹道で勝手に下がるという以前の不具合も解消されたようだ。
一方で、もう一台の愛車、1989年BMW 320i コンバーチブルでも、家族の小旅行を楽しんでいる。特にサフォークまでの4人でのドライブでは、夏の終わりの晴天を満喫することができた。とはいえ、ここ数カ月でトランスミッションのうなりが目立ち始め、帰りのルートA14ではかなりやかましく…。愛車の修理ライフに終わりは来ないようだ。
文:Glen Waddington
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