朝ドラの歴代主演“3人”が同じ画面に! 贅沢キャストの日曜劇場、まだ定まらない物語の“核心”は

画像:TBSテレビ『海に眠るダイヤモンド』公式サイトより

朝ドラの歴代主演“3人”が同じ画面に! 贅沢キャストの日曜劇場、まだ定まらない物語の“核心”は

11月10日(日) 15:45

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日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜よる9時~)の画面がやたらと贅沢に感じます。それは朝ドラ主演俳優が3人も、一緒に画面に映っているからではないでしょうか。

※本記事には『海に眠るダイヤモンド』第2話までのネタバレを含みます。

朝ドラ主演俳優3人の存在感がまぶしすぎる



本作は、1955年から石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる壮大な物語。まず一人目の朝ドラ俳優は、2023年『らんまん』で、主人公の植物学者・槙野を演じた 神木隆之介 です。

昭和時代で神木が演じるのは、故郷の端島を大切に生きる、明るく真っ直ぐな性格の鉄平。そして現代の東京では、夢も希望もやる気もない、無気力で刹那的なホストの玲央と、一人二役。しかも正反対の役柄を見事に演じ分けています。

《 Teppei's Diary_✍ 》

スクエアダンス。
難しかったけど、楽しかった!

鉄平(#神木隆之介)

日曜劇場 #海に眠るダイヤモンド
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第話 /(日) : 放送#杉咲花 #池田エライザ #清水尋也 #土屋太鳳… pic.twitter.com/jCEkfbysKg— 10月期日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』【公式】 (@umininemuru_tbs) November 4, 2024

ヒロインにもふたりの朝ドラ女優が。鉄平と共に長崎の大学へと進学した百合子を演じるのは、2015年『まれ』の主演を務めた 土屋太鳳 。そして、鉄平・百合子の幼馴染で、端島の食堂で働く朝子を演じる 杉咲花 は、上方女優の浪花千栄子をモデルにした2020年『おちょやん』の主演でした。

第1話では、鉄平と百合子が長崎から端島に帰郷。朝子の働く食堂で3人が揃った画面は、それだけでも画力(えぢから)があまりに強すぎました!! 全員の表情の演技が細やかで、ほんの数分で誰が誰を想っていて、きっと今も……の余韻すら感じさせるのですから。見た目の美しさだけではなく、情報量も凄まじく画面から目を離すことができません。

清水尋也・池田エライザの美しさにも惹きつけられる



鉄平、百合子、朝子と同じく、端島で生きる若者・賢将(けんしょう)とリナも存在感では負けていません。

人当たりがよく抜け目のない雰囲気を持ちながらも、温かな家庭で育った鉄平のことを羨ましく思う賢将。演じるのは、 清水尋也 です。映画『渇き。』や『さがす』をはじめ、数々の映画やドラマで圧倒的な存在感を放ち、朝ドラ『おかえりモネ』にも出演した実力派の俳優です。葛藤を抱えつつも好青年然とした美しい佇まいには、心奪われます。

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進駐軍のクラブで歌っていたという女性・リナを演じる 池田エライザ も輝いています。どこかから逃げるように端島にやってきて、不安を抱えて淋しげな謎めいた彼女を、池田はしっとりと演じています。第1話では端島音頭を、第2話ではスウィングジャズをアカペラで披露し、美しい歌声でした。

いったい何角関係?! 複雑すぎる交差がどうなるのか



鉄平、百合子、朝子、そして賢将、リナが画面に揃うと、とにかく惹きつけられます。それは、 彼らの関係性が気になって仕方がない という意味でもあります。

鉄平は、かつて百合子のこと好きで、今はリナが気になっている。朝子はずっと一途に鉄平が好き。百合子と賢将は交際しているが、フリーダムなカップルと公言。そして賢将は朝子に、百合子は鉄平に秘めた想いがありそうな描写もありました。

《 Teppei's Diary_✍ 》

進平にいちゃん(#斎藤工 )とリナさん(#池田エライザ )…

鉄平(#神木隆之介)

日曜劇場 #海に眠るダイヤモンド
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第話 /(日) : 放送 pic.twitter.com/72ZYo3SfT0— 10月期日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』【公式】 (@umininemuru_tbs) November 6, 2024

第2話で彼らがスクエアダンスを練習するシーンには、各人の想いが錯綜(さくそう)している様子が重ねられており秀逸な演出。ただ“好き”というだけではない、複雑な心情をそれぞれが巧みに表現していました。そこに鉄平の兄・進平(斎藤工)も加わりそうな予感もあり、もはや何角関係か分からない! 複雑すぎるラブの交差がどうなるのか 、引き続き気になるところです。

まだ定まらない物語の“核心”を探して



それ以外にも、現代の東京で生きる玲央にプロポーズした謎の婦人・いづみ(宮本信子)は、端島の若者たちの誰なのか? 昭和の鉄平と現代の玲央の繋がりは何なのか? 鉄平には進平以外にももう一人兄がいるのではないか? などなど、 謎めいた要素があまりに多いことも本作の特徴です

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公式ホームページには「昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ 70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の 壮大なヒューマンラブエンターテインメント!」とありますが、物語の核心はどこにあるのか。

脚本家・野木亜紀子氏×監督・塚原あゆ子氏の最強タッグが、昭和の端島と現代の東京に生きる人々をどう繋げ、どんなメッセージ残すのか。豪華な俳優陣の演技とともに、最後まで目が離せそうにありません。

<文/鈴木まこと(tricle.ltd)>

【鈴木まこと】
tricle.ltd所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201

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