LeoSophiaはこのほど、低用量ピルの服用状況に関するマーケティングリサーチを行いました。
■低用量ピルのイメージは「避妊効果」を認識
低用量ピルの効果について、アンケート調査の結果「避妊できる」という回答が最も多く、全体の約80%にあたる399人が低用量ピルの避妊効果を強く認識していることがわかりました。
また、次に多かったのは「生理痛を軽減できる」(329人)、そして「生理周期が変更できる」(314人)と、低用量ピルが生理に関連する様々な悩みの解決策として認識されていることも明らかです。
一方で、「副作用がある」(252人)、「お金がかかる」(190人)といったネガティブなイメージも見受けられました。特に「副作用」への懸念は、服用をためらう要因の一つと考えられますが、「怖いイメージ」(42人)も挙げられ、これは単に副作用の懸念だけでなく、誤解や不正確な情報によるものが背景にあると考えられます。
「低用量ピルを飲むと妊娠しにくくなる」「低用量ピルをやめてからしばらく妊娠できない」など、根拠のない情報が一部で広まっていることが原因で、将来の妊娠に対する不安感が「怖い」というイメージにつながっている可能性があります。
しかし、医療の観点からは、低用量ピルの服用が将来の妊娠率を下げるという科学的根拠はありません。このような正しい情報を身に着けることで、誤解や不安を解消できるでしょう。
また、「ニキビや肌荒れの改善」(74人)や「子宮内膜症などの治療」(95人)といった、特定の症状に対する低用量ピルの治療効果も一部の人々に認識されていますが、避妊や生理関連の効果と比べると利用目的としては少数派のようです。
調査結果から、低用量ピルは避妊効果以外にも様々な生理やPMSの症状を緩和するために広く認識されている一方で、副作用やコストに対する懸念が依然として存在していることが浮き彫りになりました。
■約2人に1人が低用量ピルを服用した経験がある!
低用量ピルの服用状況を把握するために質問をしたところ、約50%(247人)の女性が現在・過去に服用したことがあると回答。全体の約半数が低用量ピルを一度は服用していることになり、低用量ピルの利用が多くの女性にとって現実的な選択肢であることがわかりました。
また、低用量ピルの服用を検討している人が約10%いることから、将来的にはさらに多くの女性が低用量ピルを選択肢として考慮する可能性があると考えられます。
低用量ピルは避妊だけでなく、生理痛やPMS、ホルモンバランスの調整など、多岐にわたる効果が期待されているため、その利用が広がる余地があると言えます。
■年代別の低用量ピルの服用率は20代が最も高い
年代別に低用量ピルの服用状況を整理しました。
調査結果から、20代の女性は低用量ピルを現在服用している人が34人、割合では24.6%と最も高く、また過去に服用したことがある人も23.9%(33人)に上ります。これにより、20代の約半数の女性が低用量ピルの服用経験があることがわかります。
20代は生理痛やPMSの軽減、避妊目的での利用が多いと予想され、低用量ピルがライフスタイルや健康管理の一部として広く取り入れられていることがうかがえます。
一方、30代では現在服用している割合が12.8%と下がる一方で、過去に服用していたことがある人が35.8%と増加しており、30代の女性も低用量ピルを一時的に使用しているケースが多いことが示されています。これは、妊娠・出産やライフステージの変化が影響している可能性があります。
■なぜ20代の服用率は高いのか?
なぜ20代の服用率が高いかを調査するために、「低用量ピルの服用を始めた一番の目的は何ですか?1つだけ選択してください。」と質問しました。
調査結果から、20代女性が低用量ピルを服用し始めた最も大きな理由は「生理痛を緩和/軽減したい」というもので、35.29%と最多の回答を占めました。
これは、低用量ピルが生理痛の緩和に有効であることが広く認識されているためと考えられます。20代の多くの女性にとって、生理痛の軽減は生活の質を向上させる重要な目的であり、そのために低用量ピルを利用する傾向が強いことがわかります。
次に多い理由として「PMSを軽減したい」(20.59%)が挙げられ、PMSに悩む女性も多く低用量ピルをその解消手段として利用しています。
また、「美容目的(ニキビや肌荒れの改善)」(8.82%)や「生理不順の改善」(8.82%)といった理由も見られ、低用量ピルが幅広い用途で使用されていることがうかがえます。
20代女性にとって低用量ピルは単に避妊のための薬というだけでなく、生理痛やPMSなどの不快な症状を軽減するための重要な手段として認識され、使用されていることがわかります。
■ピルの服用理由は「生理痛の緩和/軽減」が多い
アンケート結果から、低用量ピルを服用する主な理由として、「生理痛を緩和/軽減したいから」という回答が最も多く、117人が選択していることがわかりました。この結果は、女性の多くが生理痛に悩んでおり、それを軽減するための手段として低用量ピルを利用していることを示しています。
次に多かった理由は、「生理不順の改善」(79人)や「PMSの軽減」(68人)で、低用量ピルが生理に関連する様々な症状の改善に寄与していることがうかがえます。また、「過多月経の緩和」(50人)や「生理周期の変更」(43人)といった具体的な生理関連の理由も多く見られ、低用量ピルが生理の悩み全般に対する効果的な手段として認識されています。
避妊目的で低用量ピルを服用している人も少なくはなく、「結婚や出産を考えておらず避妊したいから」(42人)や、「すでに妊娠・出産を経験し避妊したいから」(20人)という回答も一定数見られましたが、避妊が主な理由というよりは、生理や健康管理のために低用量ピルを利用しているケースが多いようです。
また、「ホルモンバランスの調整」(29人)や「ニキビや肌荒れの改善などの美容目的」(22人)といった、健康や美容面での低用量ピルの効果を求めている人も一定数存在しています。
さらに、医師の勧め(33人)や家族・友人知人の影響(9人)による低用量ピル服用のきっかけも確認され、周囲からの影響で低用量ピルを利用し始めたケースもあります。
この結果から、低用量ピルが単なる避妊薬としてだけでなく、生理痛の緩和や美容面、さらには健康管理の手段として幅広く利用されていることが明らかになりました。
■ピル服用を始めた目的は「生理痛の緩和/軽減」が多数
先程の質問では、低用量ピルを服用し始めた理由で当てはまるものを全て回答してもらいましたが、次の質問では低用量ピルを服用し始めた一番の目的のみを回答してもらいました。
注目すべきは、【質問(3)】で多くの人が低用量ピルを服用する理由として「生理痛の緩和/軽減」を挙げている一方で、【質問(4)】でもこの理由が最も多く選ばれていることです。
この結果から、生理痛の軽減が低用量ピル服用における最も重要な目的であり、日常生活の質を向上させるために低用量ピルが広く利用されていることがわかります。
避妊目的も一定数見られますが、低用量ピルは避妊薬としてだけでなく、生理に関する問題やPMSの症状改善、ホルモンバランスの調整など、多機能な薬として認識されていることが今回の調査で明らかになりました。
■調査概要
対象人数:女性500人
年齢:10〜60代
居住地:全国
調査方法:インターネットアンケート調査、街頭アンケート調査
アンケート調査実施期間:2024年9月15日〜9月30日
引用:LeoSophia ( https://leosophia.co.jp )
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