<ヒントください>高1の娘が「学校を辞めて家を出たい」と言い出して、もう寄り添い方がわからない

11月9日(土) 13:25

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多感な世代である中高生の子どもたち。親である私たちだって、同じ時期を経験してきたはずなのに、気持ちを理解・把握し切ることは難しいもの。それだけ揺れ動く世代なのかもしれませんね。理解してやりたいと思えば思うほど見えなくなるわが子の心。だからこそ対応に頭を抱えるママも多いわけで……。
『高1になる娘が学校辞めたいと言い出したのですが、娘にどのように寄り添ったらよいのかわかりません』
学校でとくに目立ったなにかがあるわけでもない。しかし先生や友だちとの関係がうまくいかない。徐々に学校そのものはイヤになってしまったと話す投稿者さんの娘さん。辞めてどうするのかと聞いても「働く」と言うだけ。しかし今働いているバイト先でも問題を抱えているらしく、辞めたいと話しているのだとか。あげくのはてには「家を出る」とまで言い出す始末で投稿者さんは対応に困惑しているようです。子育てをしていれば、誰にでも起こり得るこのような問題、どのように解決へと向かえばいいのでしょう。
語られない本当のこと

『学校を辞めたい、行きたくないって言い出されると親もツラいよね。おそらく親には話しにくい理由があると思うよ』
『とくに理由がないなら却下だけど、なにか大きな問題が隠れている可能性もあるよね。担任に相談してもいいかも』
表向きには大きな問題がなさそうに見えても、人の心は複雑ですから、見えてこないもの、語られないこともたくさんあります。子ども自身が“語りたくない”と口を閉ざしてしまっていることだってあるのかもしれません。ただのワガママなのか、思いつきで言っているだけなのか、実は深刻な問題を抱えているのか。見極めることは大変難しいかもしれませんが、親はなんとしても子どもの心に寄り添い、理解してやらなくてはならないのかもしれません。
子どもの心に寄り添おうとするママたちの行動
寄せられたママたちの声の大半が、まずはわが子の思いを受け入れようとするところからはじまっていました。頭ごなしに「バカなことを言うんじゃない」などとあしらってしまうのではなく、「まずは話を聞きましょう」と話し合いの場につこうとしていました。コレも時代の変化でしょうか。個を大切にする時代、生き方の多様性が広まっているからこそ、ママたちの考え方もアップデートされているのかもしれませんね。
とにかく話し合おう
『ぜひ諦めずに話しあってみてほしいな』
『家を出てどう生活するのか、わが子の考えを聞きたい』
わが子の訴え、そして今後のビジョンを実現するためについて。また今の考えにいたった理由など、話すことはたくさんありますよね。多くを語ってくれなくても、まずは話し合うことでしか前に進む道はないのかもしれません。だからこそ、根気強く話を聞き出す、声を掛けることからはじめるなどしてみてはいかがでしょう。ここで諦めず向き合った時間は、今後も続く親子関係を継続するうえで、かけがえのないものとなる可能性だってありますから。
学校を休ませることを恐れないで
『娘さん、心が疲れているのかな?前向きになれるまでなにも考えず休ませてあげたいけど、そのまま学校へ行けなくなってしまったらと思うと、簡単に甘やかせないし、難しいね』
話し合いが進まない間は“学校を休んでもいい”。そのぐらいの気持ちでわが子に向き合ってみてはいかがでしょう。たった数日でも親にとってはどうしようもない長い期間に感じるかもしれません。そうなると、親は休みクセがついてはいけないとか、休んでいる間の勉強が遅れてしまうのでは……などと考えてしまうかもしれませんね。しかし解決を目指し少し休むことと、ムリをして登校させたあげく二度と学校へ行けなくなることを比較すれば、“とりあえず”お休みする期間をとっても悪くないとは思いませんか?子どもも学校を休むことで考える時間ができ、新たな道を模索するかもしれませんし。
「学校に行きたくない」「家を出たい」の問題は切り離そう
『学校に行きたくない・辞めたいと、家を出て行きたいはわけて考えたほうがいいと思う。まったく違う問題だから。家を出て行きたいは大問題かも』
『学校を辞めたいと家を出て行きたいは違うよね。中高生が家を出て行きたいとかムリな話だし』
ここで注目したいママからの声。それはあふれかえる問題を整理することでした。ママの声にもあるように、“学校を辞めたい”と“家を出たい”は、同列に並べられない問題です。一緒に並べてしまうといつまで経っても正解どころか、いいアイデア・アドバイスすら浮かばなくなってしまいそうです。それぞれをわけて子どもの話を聞くことで、それぞれの重要な問題点が浮かび上がるはずですから、一緒くたにせず切り離して子どもに問いかけてみてください。子どもにも2つの問題は異なる性質をもっているので、切り離して話し合わせてくれないかと提案してみてもいいかもしれません。
受け入れることと、すべてを許すことは違う?

学校を辞めたい、家を出たいと言い出したわが子への対応に困っている投稿者さん。現段階でできることは、とにかく親子で話し合うことだけかもしれません。もちろん、学校の先生に相談してみたり、専門家への相談・カウンセリングを試みたりするなど、できることは他にもあるでしょう。しかしまずは親子での対話が必要ではないでしょうか。わからない・理解できないことには次の一手を出せませんよね。だからこそ、まずはすべて受け入れるつもりでお子さんの声に耳を傾けてみてください。

しかし、受け入れること・寄り添うことと、すべてを許すことは異なります。だからこそ“話し合い”につながるのではないでしょうか。子どもの声や考えを一旦受け入れた上でできることを探す。頭ごなしにではなくあくまでもひとつの“意見”として親の考えを聞いてもらう、アドバイスをする。このように段階を重ねて解決策を模索してみてはいかがでしょう。

問題解決ははじまったばかり。意外にあっさり解決するかもしれませんし、長く険しく厳しい道のりになるかもしれません。それでもわが子の手を離さないよう、頑張って対話を続けてみてください。もちろん、ムリと焦りは禁物。しんどくなったら親も子も心を休ませる時間を作りながら、また解決を目指しましょう!

文・櫻宮ヨウ編集・荻野実紀子イラスト・マメ美

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