[caption id="attachment_319013" align="alignnone" width="900"] ▲大自然を家族で楽しめるボホール島[/caption]
フィリピン観光省(DOT)は、新しいフィリピンのブランディングキャンペーン「LOVE THE PHILIPPINES」を日本市場で展開し、9つの主要観光地(マニラ、セブ、ボホール、ボラカイ、シャルガオ、クラーク、イロイロ、パラワン、ダバオ)の魅力を発信するためのファムトリップを開催した。
7月29日から8月2日までの5日間、メディアとインフルエンサー120名を9都市へ招待。フィリピンの魅力を感じ、発信してもらうことを目的として、観光スポットや文化、アクティビティなどに焦点をあてた体験を通じて魅力をアピールした。最終夜には全ツアーの参加者がマニラに集まり、オカダマニラでネットワーキングディナーを楽しんだ。SNSでのリーチ数は4,000万を越えたほか、テレビでも放映された。
今記事では、フィリピンでも屈指の人気観光スポット、ボホールへのファムトリップをレポートする。
ボホールへのアクセスはフィリピン航空で
ボホールへのアクセスは、フィリピン航空を利用。日本からの直行便はないため、まずは成田国際空港を午前9時半発のPR431便でマニラのニノイ・アキノ国際空港へ向かい、1時間40分の乗り継ぎ時間でフィリピン航空のPR2777便に乗り継いで、ボホールの玄関口となるパングラオ国際空港へ向かう。
復路は逆ルートでパングラオ国際空港からPR2774便でマニラへ到着。本来は同日に乗り継げるものの、ツアースケジュール上、マニラで1泊して翌日のPR432便で成田国際空港に到着というスケジュールだった。
気をつけたいのはマニラでの乗り継ぎ。フィリピン航空でニノイ・アキノ国際空港を利用する際、国際線は第1ターミナル、国内線は第2ターミナルを発着する。そのため乗り継ぎにはターミナル移動が必要。無料のシャトルバスが利用できるものの、空港外のルートを使うため、バスの待ち時間をあわせると最低でも30分ほどはかかる。最低乗り継ぎ時間は2時間を確保することが推奨されているので注意が必要だ。
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▲ボホールまではスルーラッゲージはできず、預け直しが必要[/caption]
国際線からフィリピン国内線に乗り継ぐ場合、受託手荷物を通しで預け入れることはできず、ニノイ・アキノ国際空港のターンテーブルでいったん受け取り、同じエリアにあるトランスファーカウンターで荷物の預け直しが必要。そのほか入国審査や保安検査もあるので、慣れていない場合や家族旅行などは乗り継ぎ時間を十分にみておいたほうが良さそうだ。
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▲成田〜マニラ線の機材、エアバスA321型機[/caption]
機材は東京/成田〜マニラ間はエアバスA321型機、マニラ〜ボホール間はエアバスA320型機でどちらもナローボディ機。所要時間は東京/成田〜マニラ間が4時間〜4時間半ほど、マニラ〜ボホール間も1時間ほど。電源や充電用のUSBポートもなく、電子機器の充電ができないので注意が必要だ。
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▲成田〜マニラ線は機内食が提供される[/caption]
子どもでも満喫できるボホールの大自然
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▲バリカサグ海域保護区へボートでの道中は、ドルフィン・ウォッチができることも[/caption]
ボホール島の魅力は、大自然を満喫できること。特に子どもでも手軽に楽しめるため家族旅行にピッタリ。特にオススメしたいのが、「シュノーケリング」と「世界最小のメガネザル『ターシャ』見学」、「蛍観賞」の3つ。
今回シュノーケリングは「バリカサグ海域保護区」と「Napaling Reef」の2か所で行った。離島のためボートでのアクセスするバリカサグ海域保護区では、ウミガメが見られた。またNapaling Reefは整備された岩礁からのエントリーでシュノーケリングが楽しめ、魚群が作り出すトルネードを鑑賞できる。
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▲ウミガメが泳いでいる姿を間近で見られる[/caption]
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▲Napaling Reefは岩場なので、マリンシューズを用意しておこう[/caption]
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▲Napaling Reefでは海面に顔をつければすぐにフィッシュトルネードが見られる[/caption]
どちらも水中深く潜る必要はなく、ライフジャケットを着けながら海面に浮いた状態でも十分見られるので、泳ぎやシュノーケリングに慣れていない子どもで十分楽しめるのがポイント。
ボホール島を中心に生息する世界最小のメガネザルは絶滅危惧種に指定されており、「ターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー」で保護されている。ジャングルの木の枝に潜むターシャを探し出すのはなかなかに困難だが、監視員が毎日探し出して案内してくれるため、あちこち探し回る必要はなし。ターシャは敏感で繊細な性格のため、接触はもちろん距離を保って、フラッシュ撮影な大きな声で話すことも禁止されているものの、撮影自体は問題なし。監視員の案内のもと、かわいいターシャをじっくりと見られる。
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▲ジャングルの中をメガネザルの保護区としている「ターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー」[/caption]
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▲ずっと見ていたい不思議なかわいさがあるターシャ[/caption]
蛍鑑賞はボホール島での夜の観光として人気のアクティビティのひとつ。ロボック・リバーとアバタン川のマングローブ林に蛍が集まり、まるでイルミネーションのような光景だ。しかもボホール島の蛍は1年中楽しめるのもうれしい。現地では、蛍鑑賞を目的としたボートツアーやネイチャーガイド付きのカヤックツアーなどが主催されているので活用したい。
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▲蛍観賞はボートでのツアーとなっている[/caption]
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▲イルミネーションのように大量の蛍が観賞できる[/caption]
いずれのアクティビティも特別な資格やスキルは必要なく、子どもから大人まで楽しめる。特に子どもの自由研究の対象にもピッタリなので、このあたりが長期休暇の家族旅行先としてオススメといえるポイントだ。
非日常が味わえるザ ベルビュー リゾート
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▲オーシャンビューの客室が多いザ ベルビュー リゾート[/caption]
ボホール島でメインで宿泊したのは、ザ ベルビュー リゾート。厳密に言えば、ボホール島に隣接するパングラオ島に立地しているが、玄関口となるパングラオ国際空港も同じ島にあり、車で15分ほどとアクセスも良い。またターシャや蛍観賞はボホール島のアクティビティとなるが、ボホール島とパングラオ島を隔てた海峡は1キロも離れておらず、橋もかかっている。
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▲パングラオ島の静かな海岸沿いに立地[/caption]
パングラオ島のビーチ沿いに位置しており、客室はスイートルームをはじめ全7カテゴリーで、多くの客室がオーシャンビューとなっている5つ星リゾートホテルで、快適に過ごせる。
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▲ザ ベルビュー リゾートの室内[/caption]
アクティビティも豊富で、ビーチはもちろんのこと、ビーチを眺めながら泳げるインフィニティープールをはじめ、スパやジム、アーチェリーといった施設も設置されている。また子ども向けのキッズも用意されており、大画面テレビに接続したコンシューマーゲーム機も用意されており、家族連れでも楽しめる。
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▲ビーチフロントのインフィニティープール[/caption]
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▲キッズルーム[/caption]
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▲コンシューマーゲーム機もあるのでインドア派のキッズも安心[/caption]
ザ ベルビュー リゾートは食事も魅力のひとつ。レストランは2か所あり、ひとつはビーチフロントに建ち、海風を感じる開放的な空間で食事が楽しめる「MAREA AL FRESCO DINING」。こちらはシーフード中心のレストランで、市場から仕入れた新鮮な食材を使ったコンチネンタル料理や各国料理が提供される。
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▲開放感のあるレストラン「MAREA AL FRESCO DINING」[/caption]
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▲朝食もMAREA AL FRESCO DININGで提供されており、ビュッフェスタイルでメニューも豊富[/caption]
もうひとつは屋内レストランの「LAMIAN MODERN FILIPINO CUISINE」で、伝統的なフィリピン料理をベースとしながらも最新の調理方法や食材を取り入れることで、伝統と進歩的な革新が調和したモダンなフィリピン料理を提供している。
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▲伝統と革新が調和したモダンなフィリピン料理が堪能できる[/caption]
また、今回はファムトリップということでナイトパーティーも開催されていたが、こういったイベントは定期的に開かれているとのこと。なかなか体験する機会がない「非日常」が味わえるのもザ ベルビュー リゾートの特徴といえる。
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▲ザ ベルビュー リゾートでは定期的に特別なイベントを開催している[/caption]
フィリピンではリゾート地として馴染みがあるものの、セブ島などと比較して日本ではまだまだ知名度の低いボホール島。とはいえそれ故に開発されていない大自然が満喫でき、非日常を家族で楽しめるエリアだと感じた。
フィリピン観光省では、今後も「LOVE THE PHILIPPINES」キャンペーンを継続して展開し、特にインフルエンサーを通じたSNSプロモーションは引き続き実施を計画している。今回のファムトリップで得られたフィードバックをもとに、次のツアーや慣行パッケージの開発も予定しているという。(取材協力:フィリピン観光省、フィリピン航空、ザ ベルビュー リゾート)