11月8日(金) 10:57
<ロッテ選手権2日目◇7日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6536ヤード・パー72>
首位と2打差の7位から出た吉田優利は、2日目に一歩抜け出した。6バーディ・1ボギーの「67」をマークしトータル9アンダー。単独首位でホールアウトし、優勝争いに名乗りを上げた。
初々しい?プロテストに合格したばかりの19歳吉田優利【写真】
全体トップの午前6時45分にティオフ。出だし10番をバーディ発進とすると、11番では15メートルから3パットのボギー。ただ、これがこの日唯一の“△”で、13番、難易度が最も高い17番ではともに2.5メートルを流し込んでバーディを奪った。
折り返し直後の1番でも伸ばすと、朝は穏やかだったハワイの風が次第にコースに吹きつけてきた。「すごい風が吹いてきたので、我慢しなきゃいけないなと思いつつ、チャンス待ちをしてた」。6番でナイスパーセーブをすると、7番ではガードバンカーからピンに当たる“寄せワン”でパー。集中力を維持しながら、終盤へと入っていく。
難易度が2番目の8番では8メートルのスライスラインを決め、最終9番でも8メートルの「ちょっとフック」のラインを読み切った。「自分的にはすごくいいゴルフ。いい貯金ができたと思って、週末に向けて頑張りたい」とうなずいた。
現在のポイントランキング132位で、来季のシード権をかけた戦いは今大会を含めて2試合。トップ100に入ることを目指し、これを逃せば、12月に行われる来季出場権をかけた最終予選会「Qシリーズ」の出場をスケジュールに入れている。
そのなかで好位置につけた。この位置で終わればもちろん、その圏内に浮上する。「目標か…どうしましょうね(笑)。週末までプレーできるので、しかもいいところでプレーできる。あとは上に行くだけなので、自分のスコアに満足しないように、どんどんこうバーディを狙っていきたい」と慢心せず、さらなる好プレーを求めていく。
米国女子ツアーはかねて目指す場所だった。「強い選手が集まってくる舞台で自分もやりたい。日本でやった方がいいっていう人もいっぱいいると思うけど、自分はコンフォートゾーン(慣れ親しんだ状況)を早く抜けたいし、そこにずっといるのはもったいない。計画的に、いい年に(米国に)入ってこられたので、継続してここに来れたらなとは思います」。世界最高峰の地でルーキーとして戦い、苦しい時間も長かったが、得られるものも大きい。
ハワイ特有の風に対応しながら、2日間のフェアウェイキープ率は85%(24/28)、パーオン率は80%(29/36)と好調。持ち味のショット力が輝いている。「長い番手を持たされるとミスが出やすくなってくる。(距離が)短いホールで獲っていければうまく回れると思う。あしたはそれを修正点にしたい」。この勢いのまま、最後まで駆け抜けたい。