11月8日(金) 4:00
電気代はエリアによって異なります。
電気代は主に「基本料金」と「電力量料金」で構成されていますが、これらは電力会社によって違いがあります。
なぜなら、各エリアの電力会社で送電網や発電所、エネルギー構成などが異なるためです。また、送電設備の維持コストも地域ごとに違いがあるため、電気代に差が生じます。
北海道、関西、九州など、エリアによって電気代が異なることを理解しておきましょう。
エリア別の電気代平均額を把握することは、自分が住んでいる地域の電気代が他の地域と比較して高いのか安いのかを理解するために大切です。また、どの地域の電気代が特に高く、どの地域が低いのか明確になります。
また、自宅の電気代が世間一般の平均と比較してどの程度の水準にあるのかを確認することもできます。
本項では、単身世帯と二人以上世帯に分けて、エリア別電気代の平均について見ていきましょう。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯のエリア別電気代平均は図表1のとおりです。
【図表1】
エリア | 電気代平均 |
---|---|
全国 | 6726円 |
北海道・東北地方 | 8103円 |
関東地方 | 6635円 |
北陸・東海地方 | 7252円 |
近畿地方 | 6052円 |
中国・四国地方 | 7394円 |
九州・沖縄地方 | 5513円 |
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成
全国平均の6726円より電気代が高いエリアは、北海道・東北地方、北陸・東海地方、中国・四国地方です。一方、平均より低いエリアは、関東地方、近畿地方、九州・沖縄地方となっています。
都市部や暖かい地域、原発が稼働しているエリア、電力会社のエネルギー構成において原子力やLNGの比率が高いエリアなどで、電気代が比較的安いと考えられます。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、二人以上世帯のエリア別電気代平均は図表2のとおりです。※単身世帯とエリア区分が異なります。
【図表2】
エリア | 電気代平均 |
---|---|
全国 | 1万2265円 |
北海道地方 | 1万3059円 |
東北地方 | 1万5020円 |
関東地方 | 1万1876円 |
北陸地方 | 1万5992円 |
東海地方 | 1万2316円 |
近畿地方 | 1万1088円 |
中国地方 | 1万4331円 |
四国地方 | 1万3359円 |
九州地方 | 1万605円 |
沖縄地方 | 1万962円 |
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成
二人以上世帯の電気代は、単身世帯の約2倍です。全国平均より低いエリアは、関東、近畿、九州、沖縄で単身世帯と同様です。
エアコンの電気代を節約する主な方法は、次のとおりです。
・室外機の周りに物を置かない
・必要なときだけ使用する
・フィルターを定期的に掃除する
・適切な温度設定にする
経済産業省 資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、冷房(設定温度28℃)を1日1時間短縮すると約580円、暖房(設定温度20℃)の場合は約1260円の節約が見込まれます。
フィルターを月に1〜2回掃除することで、掃除をしないフィルターのエアコンと比べて、電気代が約990円節約できます。
電気代は地域によって異なり、安いエリアと高いエリアがあります。そのため、電気代が安い地域に引っ越すことで節約できる可能性がありますが、将来的にもその地域が安いままであるとは限りません。現在は電気代が高いエリアでも、将来的には安くなる可能性もあります。
電気代を節約したい場合は、まずエアコンの使い方を見直すことが大切です。フィルターを定期的に掃除するなど、日常の使い方を工夫し、電気代を削減しましょう。
総務省統計局 家計調査(家計収支編)
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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