夏も冬もエアコン必須なので電気代が高くて家計を圧迫しています。電気代が安いエリアがあれば将来的に引っ越したいのですが、エリアごとに電気代は変わるのでしょうか?

夏も冬もエアコン必須なので電気代が高くて家計を圧迫しています。電気代が安いエリアがあれば将来的に引っ越したいのですが、エリアごとに電気代は変わるのでしょうか?

11月8日(金) 4:00

夏も冬もエアコンは欠かせない存在ですが、その分電気代が大きな負担となります。特に猛暑や厳寒の時期には、電気代が増加し、家計に影響を及ぼすことも少なくありません。そのため、電気代が安いエリアへの引っ越しを考える方もいるのではないでしょうか。 本記事では、エリアごとの電気代の平均について詳しく解説します。エアコンの効果的な節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エリアによって電気代は異なる

電気代はエリアによって異なります。
 
電気代は主に「基本料金」と「電力量料金」で構成されていますが、これらは電力会社によって違いがあります。
 
なぜなら、各エリアの電力会社で送電網や発電所、エネルギー構成などが異なるためです。また、送電設備の維持コストも地域ごとに違いがあるため、電気代に差が生じます。
 
北海道、関西、九州など、エリアによって電気代が異なることを理解しておきましょう。
 

エリア別電気代の平均

エリア別の電気代平均額を把握することは、自分が住んでいる地域の電気代が他の地域と比較して高いのか安いのかを理解するために大切です。また、どの地域の電気代が特に高く、どの地域が低いのか明確になります。
 
また、自宅の電気代が世間一般の平均と比較してどの程度の水準にあるのかを確認することもできます。
 
本項では、単身世帯と二人以上世帯に分けて、エリア別電気代の平均について見ていきましょう。
 

単身世帯

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯のエリア別電気代平均は図表1のとおりです。
 
【図表1】

エリア 電気代平均
全国 6726円
北海道・東北地方 8103円
関東地方 6635円
北陸・東海地方 7252円
近畿地方 6052円
中国・四国地方 7394円
九州・沖縄地方 5513円

※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成
 
全国平均の6726円より電気代が高いエリアは、北海道・東北地方、北陸・東海地方、中国・四国地方です。一方、平均より低いエリアは、関東地方、近畿地方、九州・沖縄地方となっています。
 
都市部や暖かい地域、原発が稼働しているエリア、電力会社のエネルギー構成において原子力やLNGの比率が高いエリアなどで、電気代が比較的安いと考えられます。
 

二人以上の世帯

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、二人以上世帯のエリア別電気代平均は図表2のとおりです。※単身世帯とエリア区分が異なります。
 
【図表2】

エリア 電気代平均
全国 1万2265円
北海道地方 1万3059円
東北地方 1万5020円
関東地方 1万1876円
北陸地方 1万5992円
東海地方 1万2316円
近畿地方 1万1088円
中国地方 1万4331円
四国地方 1万3359円
九州地方 1万605円
沖縄地方 1万962円

※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成
 
二人以上世帯の電気代は、単身世帯の約2倍です。全国平均より低いエリアは、関東、近畿、九州、沖縄で単身世帯と同様です。
 

エアコンの電気代を節約する方法

エアコンの電気代を節約する主な方法は、次のとおりです。

・室外機の周りに物を置かない
 
・必要なときだけ使用する
 
・フィルターを定期的に掃除する
 
・適切な温度設定にする

経済産業省 資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、冷房(設定温度28℃)を1日1時間短縮すると約580円、暖房(設定温度20℃)の場合は約1260円の節約が見込まれます。
 
フィルターを月に1〜2回掃除することで、掃除をしないフィルターのエアコンと比べて、電気代が約990円節約できます。
 

無理のない範囲でエアコンの節電を意識しよう!

電気代は地域によって異なり、安いエリアと高いエリアがあります。そのため、電気代が安い地域に引っ越すことで節約できる可能性がありますが、将来的にもその地域が安いままであるとは限りません。現在は電気代が高いエリアでも、将来的には安くなる可能性もあります。
 
電気代を節約したい場合は、まずエアコンの使い方を見直すことが大切です。フィルターを定期的に掃除するなど、日常の使い方を工夫し、電気代を削減しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査(家計収支編)
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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