【大相撲】通算連続出場回数歴代1位の玉鷲の「料理・絵画・手芸」の世界土俵外では多彩なクリエイター

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【大相撲】通算連続出場回数歴代1位の玉鷲の「料理・絵画・手芸」の世界土俵外では多彩なクリエイター

11月8日(金) 7:25

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お手製のクリスマスケーキを手にする玉鷲写真/本人提供

お手製のクリスマスケーキを手にする玉鷲写真/本人提供





大相撲・玉鷲インタビュー後編

2024年9月場所、通算連続出場回数で歴代1位に躍り出た角界の"鉄人"・玉鷲。土俵上では激しい突き押しで魅せる玉鷲だが、実は手先が器用で、料理に手芸、DIY、はたまた絵画まで、趣味としてこなす。

そんな関取の趣味の世界を、写真付きで紹介していただいた。

前編〉〉〉"鉄人"玉鷲これまでの歩みとその相撲哲学

【アニメに出てくる料理を再現】――手先が器用で、料理や手芸とさまざまな趣味のある関取。最近、趣味の時間は作れていますか。

玉鷲最近は、特に料理にハマっています。見た目だけじゃなくて、味付けも安定させたい。いろんな調味料を買って、こだわっています。この間はIKEAのミートボールを再現しようと思って、ソースを研究しました。ただのマスタードじゃないなあとか。あとは家でピクルスを作ってみました。消毒した瓶に、いろんな野菜を漬けてみています。

――食べたものを再現してみるのはすごいですね。ほかに、何かレシピを参考にして作ることもありますか。

玉鷲はい、もう興味があるので、暇さえあればレシピ動画を2~3時間くらいずっと見ています。あと、ネズミのシェフが出てくるアニメ『レミーのおいしいレストラン』、知っていますか?あのアニメの最後に出てくる野菜料理を完璧に再現してみました。楽しいんですよ、こういうの。

――ジブリ飯みたい。料理のジャンルは何でも作るんですよね。

玉鷲そうですね、スープ、炒め物、蒸し料理、揚げ物と、いつもなるべく回すように作っています。最近は、上から砂糖をかけた揚げパンとか、ズッキーニとにんじんとサツマイモにトマトソースをかけたオーブン焼き、パンから作ったフルーツサンドとか、いろいろ作っていますね。調理器具も、鍋とかなんでもついいろいろ買っちゃいます。

ハロウィン仕様のグラタンパン写真/本人提供

ハロウィン仕様のグラタンパン写真/本人提供



アニメに出てくる野菜料理を再現写真/本人提供

アニメに出てくる野菜料理を再現写真/本人提供



スイーツもお手のもの。手がけた料理は数知れず写真/本人提供

スイーツもお手のもの。手がけた料理は数知れず写真/本人提供





【両親からの影響で手芸やDIYも】 この筆力!イラストを描くのも好きだという写真/本人提供

この筆力!イラストを描くのも好きだという写真/本人提供





――手芸を趣味にしたきっかけは。

玉鷲母です。モンゴルの一般家庭って、そんなにお金持ちじゃないので、お母さんが頑張って余った生地でいろんなものを作って、それを使ったり売ったりして生活していました。お父さんも頑張って木を切って家を作ってくれた。そういうのを見ているから、お金を稼ぐのは難しいなあと子供心に思っていました。そんなこんなで、お母さんを見て、自分もぬいぐるみを作ったり、お父さんを見て、机を作ったりしました。

――家まで作ってしまうお父さんもすごいですね。関取は最近どんなものを作りましたか。

玉鷲洋服以外は何でも作るんですよ。コットンの掛け布団カバーは2年くらいかかりました。最近、調子に乗ってミシンを買おうと思ったら、めちゃくちゃ高くてあきらめた。ただ、ミシンがあったら冬用のニットなんかも作ってみたいですね。DIYでは、子ども用のイスを作りました。でも最近、気づいたんです。買ったほうが安い!(笑)

――そんなこと言わないでください(笑)。

玉鷲だから、最近は料理ばっかりですね。お店に行くと、たまに自分ならもっとおいしく作れるのに、なんて思ってしまうこともあるくらいです。

【もうすぐ40歳迎えるも「まだまだ成長できる」】――九州場所中(11月16日)に40歳のお誕生日を迎えられます。これから何を目標にしていかれますか。

玉鷲もう一回、三役に上がりたい、三役そろい踏みをやりたいですね。力は変わっていないけど、動きは鈍くなっているので、この状態でどうやるか。逆にここまで来たら、チャンスを探しています。ウェイトトレーニングはこれまで三日坊主で、10年以上やっていないんですが、やらなきゃと思うようになりました。まだまだ成長できる伸びしろがあるんです。

――変わらぬ向上心、すばらしいです。若い力士たちにも、関取の知見を伝えていってください。

玉鷲自分は、なるべくいろんな人に声をかけるようにしています。奥さんには、「敵にアドバイスするな」ってよく怒られるんだけど(笑)。でも、自分だって、もっともっと強い敵がほしいじゃないですか。たまに、その人の癖を見て、「ケガするから直したほうがいいよ」と言ったら、後々「あのとき玉鷲関に言ってもらってよくなりました」と言ってくれることがあって、すごくうれしいですよね。部屋関係なく、角界全体が強くなったらもっといいなと思っているから、自分が経験したことは伝えていきたい。自分は自分で、若い人の真ん中に入って、若い血を吸ってね(笑)。40歳だと思わず、若い気持ちでやっていきたいですね。

【Profile】玉鷲一朗(たまわし・いちろう)/1984年11月16日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。身長189cm、体重178kg。片男波部屋所属。本名・玉鷲一朗。相撲経験なしで19歳の時に角界入りし、初土俵は2004年1月場所、新入幕は2008年9月場所。2015年3月場所で新三役となり小結に、2017年1月場所から自身最高位の関脇に昇進。その後、番付を上下しながら連続出場を続け、2019年1月場所では34歳2カ月で幕内初優勝、2022年9月場所では昭和以降では最高齢の37歳10カ月で2度目の優勝を飾った。2024年9月場所3日目で初土俵からの連続出場記録を1631回として歴代1位となり、その記録を1643回まで伸ばして、11月場所を迎える。

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