11月7日(木) 18:00
アメリカ演劇界で最も栄誉ある賞と言われるトニー賞で12部門を制覇するという、いまだ破られていない大記録を持つ“最強のミュージカル・コメディ”『プロデューサーズ』。1967年公開の同名映画を原作に、映画の生みの親(脚本・監督)であるメル・ブルックス本人の作詞・作曲・共同脚本により2001年にミュージカル化され、2005年には再映画化もされた人気コンテンツだ。
日本では、2005年と08年に井ノ原快彦&長野博主演により上演され、2020年には福田雄一演出、井上芳雄&吉沢亮/大野拓朗(Wキャスト)主演の新バージョンも誕生。この福田版で振付を担ったジェームズ・グレイが演出も手掛け、濵田崇裕&神山智洋が主演する最新版が、明日11月8日(金)に東京・東急シアターオーブで開幕する。徐賀世子(翻訳)と森雪之丞(訳詞)による新訳での上演となることも、今回の話題のひとつだ。
濵田が演じるのは、かつてブロードウェイでヒットを飛ばしたが、今は落ち目のプロデューサーとなったマックス・ビアリストック。打ち出す芝居がことごとく不入りで破産寸前のマックスのオフィスに派遣される、気弱な会計士レオ・ブルームに神山が扮する。帳簿を調べる中で、成功した芝居よりも失敗した芝居のほうが利益を生むことに気付くレオ。それを聞いたマックスは、わざと失敗作を作って出資者から集めた資金を騙し取る計画を立て、プロデューサーになるのが夢だったレオを巻き込んで計画を実行し始める――。
ミュージカル『プロデューサーズ』プロモーション映像|2024年11月上演決定!
ふたりがこの詐欺興行のために集める「最悪の脚本家、最悪の俳優、最悪の演出家」が、ヒトラーをこよなく愛するドイツ人のフランツ(岸祐二)、スウェーデン出身で英語が苦手な女優の卵ウーラ(王林)、演出家ロジャー(新納慎也)とそのアシスタントのカルメン(神里優希)というクセツヨな面々。彼らが作り上げる『ヒトラーの春』は果たして、マックスとレオの思惑通りの失敗作となるのか!? 物語の行方とともに、ここに出資者の老婦人ホールドミー・タッチミー役の島田歌穂と友近を加えた、豪華キャストの演技にも注目したい。
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『プロデューサーズ』
脚本:メル・ブルックス/トーマス・ミーハン
音楽・歌詞:メル・ブルックス
オリジナル演出・振付:スーザン・ストローマン
日本版演出・振付:ジェームス・グレイ
翻訳:徐賀世子
訳詞:森雪之丞
出演:濵田崇裕神山智洋
王林新納慎也神里優希岸祐二島田歌穂/友近(Wキャスト)他
2024年11月8日(金)~12月6日(金)
会場:東京・東急シアターオーブ