【漫画】命を終えたアザラシが還る、黄金の海…その穏やかな世界に「救いのある話で心が落ち着きます」の声

みながわ まいさんの『もちたぷあざらし』が話題/みながわ まいさん/もちたぷあざらし

【漫画】命を終えたアザラシが還る、黄金の海…その穏やかな世界に「救いのある話で心が落ち着きます」の声

11月7日(木) 8:00

みながわ まいさんの『もちたぷあざらし』が話題
【漫画】黄金色の大海は、アザラシたちが還る場所…命を待つ穏やかな時に「海の中の天国で 穏やかに過ごしくれて良かった」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、もちもちでたぷたぷなアザラシたちの癒しの日常が詰まった癒し系マンガ『もちたぷあざらし』をピックアップ。

作者のみながわ まいさんが8月15日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、3,400以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、みながわ まいさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■命を終えたアザラシの魂の還る場所
『もちたぷあざらし』(2/37)

不器用で少しおっちょこちょいだけど愛されキャラのアザラシたちが、海辺で繰り広げるほのぼのストーリー。シンプルなタッチで描かれたキャラクターたちが、毎日のちょっとした出来事を通じて友情や家族愛を育んでいく様子が描かれている。

そんな命を終えたアザラシの魂は、黄金色に輝く大きな大きな海へと還る。その海は穏やかで、お腹もすかず、仲間たちと遊んだり、お昼寝したりする。のんびりとした時を過ごしながら、次の命がめぐりくるのをゆっくりゆっくり待つのだーー。

物語を読んだ人たちからは「命を全うした後、魂はこうあって欲しいですね。」「涙が出て来ました」「あかん...涙が...」「なんか もう泣いちゃう」「私も連れてって欲しいです…」など、反響の声が寄せられている。

■明るく元気な「もちお」が象徴するポジティブな生き方
『もちたぷあざらし』(3/37)

――創作のきっかけや、着想を得たエピソードを教えてください。

体型や自信のなさから、常にコンプレックスを抱えて心も体も疲れていた時、「そんなに頑張りすぎなくてもいいんじゃないかな?」という思いが浮かびました。それをテーマに、「ココロもカラダももちたぷしましょ」というキャラクター、もっちりたぷたぷしたアザラシ「もちたぷあざらし」が生まれ、創作を始めました。

――キャラクターはどのように生み出されたのか教えてください。

主人公は元気いっぱいの白いアザラシ「もちお」です。私もこんな風に明るくポジティブな心を持ちたいという思いから生まれました。もちおは食いしん坊で明るく、困ったことがあっても「なんとかなる!」精神を持つ、元気でポジティブなアザラシです。

次に生まれたのが、どこか自信のない「まゆげ」(困り眉毛のアザラシ)です。引っ込み思案でネガティブな思考を持ちながらも、もちおのようにポジティブになりたいと願っていますが、なかなかうまくいかない悩みを持つキャラクターです。これは、私自身の内面から生まれたものです。

どちらのキャラクターも必要な感情から生まれた存在で、これから先、お互いの違いや個性を尊重し合い、補完し合う関係になってくれたら良いなと思っています。

――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば、理由と共にお教えください。

もっちりたぷたぷした「もちたぷ」のフォルムにはこだわり、納得いくまで描き直しています。特にキャラクターたちの頬っぺたやお腹などの部分を見ていただけたら嬉しいです。また、食べるのが大好きな「もちお」の表情にもぜひ注目していただきたいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「024たぷめ」のまゆげが、もちおとたぷみたちに一緒に遊びたいと声をかけるシーンです。引っ込み思案なまゆげにとって、声をかけることはとても勇気のいることでした。

私自身も引っ込み思案で、学生時代に初めて同級生に声をかけたとき、「大丈夫かな?変に思われないかな?」と不安でいっぱいでしたが、受け入れてもらえたとき、勇気を出してよかったと感じました。

そのため、まゆげが声をかけるシーンは、ものすごく勇気が必要だけど、その一歩を踏み出してほしい!という気持ちで描いています。

――一から世界観を創り上げ物語を展開していくうえでこだわっている点や特に意識している点を教えてください。

「こんな暮らしができたらいいな」と思いながら、もちたぷあざらしの世界を作り上げています。「もちたぷ島」では、島民の半分以上がもちたぷあざらしなので、交通機関を水路にしていて、泳げない島民は浮き輪を使って移動しています。私も現実で浮き輪で移動できたらいいなと思いながら設定を考えました。

他にも、情報収集しながら「お盆があったらこんな感じかな?」「島の名物はこれにしよう」「国技はこれにしよう」といった感じで楽しみながら作っています。世界観を考えながら島の地図も作成しているので、物語を進めながらいずれ「もちたぷ島MAP」を完成させたいです!

――今後の展望や目標がありましたらお聞かせください。

まだまだ紹介できていない島の風景や島民たちの暮らし、他のキャラクターが主役のお話などがあるので、これからも描き続けていきます。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも「もちたぷあざらし」を応援していただき、ありがとうございます。今年で描き続けて9周年を迎えました。もちおやまゆげたちの名前を呼んでいただき、一緒に楽しんでいただけてとても嬉しいです!これからも「もちたぷあざらし」を楽しんでいただけるよう頑張りますので、一緒にもちたぷしていきましょう!



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