11月7日(木) 11:00
<伊藤園レディス事前情報◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
今週の女子ツアー会場では、ブリヂストンとクラブ契約を結ぶ選手たちが新たなクラブをテストする姿が見かけることができた。担当者と話し合っている手に握られているのは、真新しいピカピカのアイアンだ。
会場にいたメーカー担当者に詳細を聞いても、「来年春発売予定のもので…」という情報しか聞き出せないほどの超最新作。ツアー会場に持ち込まれるのも男女ともに今週からだ。そうあれば、選手も興味津々だ。ヘッドの部分には『258CBP』と刻まれている。
今季1勝の阿部未悠は、「打感がいい!あとはスピン量が上がってくれば、これがいい」と、初打ちから好感触の様子。シーズンも終盤とあって、本格調整はここからになりそうだが、「顔もキレイだし、好きです」と“惚れ込んだ”ようだ。
というのも、阿部がアイアンに求めるものは「イケメン好き」。構えた時の顔などを重要視している。今回の新作も「イケメンですよね? 塩顔系で」と、見た目は即合格。もちろん「このアイアンは中空ではないけど飛ぶし、イメージが出やすい。そこも求めますね。もう少し打ち込んで、あとはクラブの流れとかも考慮しながら」と、現在使用するエースの『221CB』と比べても、性能面にひけはとらない。
さらに今季1勝の佐藤心結は5番アイアンをテスト。「楽に(ボールが)上がりますね。上げようとしなくても勝手に上がる」、「抜けがいい」、「安定している」などいい印象の声が聞こえてくる。「(現在使っている233HFより)さらに打ちやすそう。下の番手からの流れもいいし。5番だけでなく6番、7番も打ってみたいから組んでください!」という“リクエスト”も出たほどだ。
佐藤はアイアンに関して「操作性。見た目でやさしいと思えば思うほど、楽に感じて、余計なことを考えず素直に振れる」という部分を重要視している。そしてその眼には、この新アイアンは「(ソール部分の)厚みもあって、やさしく見えますね。ミスがあまり大きくならず、最小限で抑えられそう」と映った。
今季からブリヂストンの契約選手になった鶴岡果恋は、一足先にこのアイアンをテストしていた。その感想は「抜けがよかった。大きく形が変わったわけではないから違和感もない。私はラインどりがしやすく、しっかりとピンを狙えるアイアンが好きなんですけどすごくいいです」というもの。こちらもオフにさらに打ち込んで、その性能を最大限に高めていくつもりだ。
男子の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でも、比嘉一貴が「バツグンにやさしい」と話すなど、とにかくその操作性のよさに疑いはなさそう。どんな狙いを持って作られたのか? さらなる情報が待ち遠しい一本だ。(文・間宮輝憲)