「冷蔵庫の残り物でサクッと料理してよ」と彼氏。断ったら“トラウマ級のひと言”で責められた

「冷蔵庫の残り物でサクッと料理してよ」と彼氏。断ったら“トラウマ級のひと言”で責められた

11月7日(木) 15:47

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恋愛・婚活コンサルタントの田中亜依です。私は10年間の婚活に700万円の費用を投じ、600人以上の男性とデートを重ねた末に結婚しました。“本気の婚活経験”を活かし、年間1000人以上の男女の恋愛サポートを行ってきた筆者が、婚活に“リアルに役立つ情報”をお伝えします。

年齢を重ねて恋愛経験は増えたけれど、その分婚活に臆病になってしまったというアラフォー女性も少なくないのではないでしょうか。今回の相談者、美希さん(仮名・40歳/会社員)は、元彼の放った“何気ない一言”をきっかけに、婚活に臆病になってしまったそうです。

「残り物でサクッと料理ができる女性」が理想の彼



美希さんはおっとりとしたタイプで、製造業の大企業で事務の仕事をしています。「私、ノロマってよく言われるんです。仕事でもご迷惑がかからないように、事前に準備してやっと営業さんのサポートができる感じなんです」と言う美希さん。お話を聞く限りでは、なんでも器用にできるタイプではないけれど、一つひとつ丁寧に物事をこなすような女性に見えました。

美希さんの元彼・孝太郎さん(仮名)は、冷蔵庫にある食材を使って、サクッと料理ができる女性を理想に掲げていました。

孝太郎さんのお母さんはフルタイムで働きながらも、子どもたちのために栄養を考慮した料理を毎日作ってくれていたそうです。そんな母親を尊敬する孝太郎さんは、お母さんを手伝うため自分でも料理をするように。そのため、彼自身も料理ができる人でした。

彼の「何が作れそう?」に答えられず……気まずい思い出



ある日、孝太郎さんの家に遊びに行き、ついでに彼の家で夕飯を食べることになりました。孝太郎さんは「冷蔵庫の中から適当に見つくろって、何か作ろう。何ができると思う?」と、美希さんに聞いてきたのです。

普段はほとんど外食かスーパーで買ってきたもので済ませてしまう美希さんは、その質問の難易度が高すぎて「ごめん、何ができるか全然思い浮かばない……」と素直に答えました。すると孝太郎さんは、「こんなに食材があるのに、何も思い浮かばないの?」と、呆れ顔で言ってきたそうです。

結局、その日の夕飯は孝太郎さんが作ってくれたものの、終始気まずい雰囲気だったそうです。

「男性はみんな料理のできる女性がいい」という思い込み



「たとえば、オムライスを作ると決めて、必要なものをスーパーに買いに行って作るならできるんです。でも、冷蔵庫に今あるものを使って何かを作るって、私には全然できなくて。なんていうか、私は臨機応変になんでも対応できるタイプじゃないんです。

婚活ではやっぱり、料理ができる女性がモテるんですかね? 料理が得意じゃないってだけで、言葉や表情に出さなくても、男性の中では結婚相手としては考えられないと思われそうで……なんだか婚活も億劫になってしまいました」

その時の元彼の言葉は、些細な一言だったかもしれません。ですが「彼をがっかりさせてしまった」という罪悪感と劣等感を美希さんに植え付けてしまいました。そして、美希さんは、男性は残りものでさっと料理を作れるような女性が好きで、そうじゃない自分は男性から婚活の対象として見てもらえないという思い込みに囚われているようでした。

料理の苦手な女性が、無理して料理上手にならなくてもいい



この話を聞いて、その昔キャバクラで働く女性が男性に得意料理を聞かれた時に「得意料理はないです。冷蔵庫にあるものでチャチャっと作っちゃうので」と返すのが良いと言っていたのを思い出しました。それを聞いた男性が、この女性は良い奥さんになりそうと思うからでしょうか。

それはさておき、料理ができないからと言って婚活に臆病になる必要はありません。料理ができる女性を求める男性は今も確かにいますが、だからといって、料理の苦手な女性が料理上手にならなければいけないわけではありません。

それなら女性も料理ができる男性を求めればいいのです。今は料理上手な方にお願いして1週間分のご飯を作っておいてもらえるような家事代行サービスもありますし、結婚はギブアンドテイクの精神がないと潰れてしまいます。

終わった元彼の価値観に、人生を左右される必要ある?



美希さんには「もう関係が終わってしまった男性は、今後の自分の人生に関係のない人です。その人の放った一言で、美希さんの今とこれからの人生が左右される必要はないと思います」とお伝えしました。

「そうですね、今の時代、料理は女性だけがしなくてはいけないわけではないですし。自分の欠点だと思って、婚活で出会った方にばれないように料理の話題を避けていたのですが、なんだかバカバカしくなってきました」と笑顔を見せてくれました。

何かができない、劣っていると思って婚活に臆病になってしまった方は、自分が今できることを大切にして、その大切に思っていることを尊重してくれる男性と出会うことに集中してほしいです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<文/田中亜依>

【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019

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