地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■人口の半数が危険⁉世界で最も危険な生物は「蚊」だった
この地球上で、もっとも多くの人間の命を奪っている生物は、ライオンでも、サメでもない。あの、小さな「蚊」である。
蚊によって死亡する人間は、年間約72万人にもおよぶ。もっとも、刺されたことが直接の死因になるわけではなく、ハマダラカが媒介したマラリアによる死者がほとんどである。現代の日本人はマラリアの恐ろしさをあまり意識していないが、かつては本州以南で見られ、罹患(りかん)した人は急に高熱を出して体を震わせ、多くが死に至った。
ハマダラカは今も熱帯・亜熱帯に広く分布し、世界人口の半数をおびやかしている。恐ろしいのはハマダラカだけではない。蚊は2500もの種が確認されていて、南極以外なら世界中どこにでも生息している。そして、デング熱や黄熱病、脳炎、ジカ熱など多くの深刻な感染症を媒介しているのだ。
これに比べると、1年間にライオンが殺す人間は100人ほどで、サメはもっと少なく数10人程度。ニュースでは、ライオンやサメによる死亡事故があると大きく取り上げるのに、蚊の危険性についてはあまり報道しようとしない。我々の身近にいて、どこにでも入り込んでくる蚊は、恐ろしい生物なのだ。
もっとも、蚊にしてみれば、自分たちは知らず知らずのうちに病原体を運んでいるだけで、人間を殺すつもりなどこれっぽっちもないだろう。
ちなみに、蚊に次いで、地球上で数多くの人間の命を奪っている生物は人間だ。しかも、戦争や犯罪による死者数を数えた結果の第2位なのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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