11月7日(木) 17:45
アマチュアゴルファーには、ドライバーショットで球が上がらない、という悩みを抱えている人も多いようです。ドライバーは一番飛ぶクラブなので「遠くに高く飛ばしたい」と思っても仕方ありませんが、球を上げようと意識するのはかえって逆効果になります。
岸部華子のドライバーお手本スイングを連続写真でチェックする!
FWやUTに比べてロフト角が小さい(ロフトが立っている)ドライバーの場合、構造上、球は上がりにくいのですが、それを補うためにティアップをします。ティにボールを乗せて、ヘッドが最下点を通り過ぎ、少し上昇した辺りでインパクトすると、打ち出し角(球が飛び出す角度)も大きくなって球も高く上がるというわけです。
だから、球が上がらない場合は、最下点より手前でヘッドがボールに当たっているということになります。
その原因として考えられるのは、上から下に叩くような感じで打っているか、体が左に突っ込んでいるか。いずれにしても軸が左にズレると、上昇軌道(アッパーブロー)でボールを捉えることができなくなります。
これを修正するためには、構えたときからボールを右から見ることが大事です。そうすれば軸が少し右に傾きますが、そのままボールを見続けることによって、軸は右に傾いたままになり、上体が左に傾くことを防ぐことができます。
上昇軌道でヒットすれば、必ず球は高く上がります。くれぐれも自分で上げようとしないでください。
指導・岸部華子
きしべ・はなこ/1995年生まれ、福島県出身。姉はツアープロの岸部桃子(2歳上)。6歳からゴルフを始め、07年に『東北ジュニアゴルフ選手権 女子11歳以下の部』で優勝。高校時代は、東日本国際大学付属昌平高ゴルフ部に所属。21年にLPGAティーチングA級を取得した。現在は、横田英治が主宰する『クラブハウス』に所属して、アマチュアゴルファーを指導。ときどき姉のツアーキャディも務める。