チョ・ウジン「冷え込んできた中で、心を温めてくれるドラマ」『江南Bサイド』の撮影の裏話を語る

「江南Bサイド」はディズニープラスのスターで11月6日(水)より独占配信開始/(C) 2024 Disney and its related entities

チョ・ウジン「冷え込んできた中で、心を温めてくれるドラマ」『江南Bサイド』の撮影の裏話を語る

11月6日(水) 19:37

「江南Bサイド」はディズニープラスのスターで11月6日(水)より独占配信開始
【写真】ドラマの世界観を描き切った「江南Bサイド」ポスター

チョ・ウジンとチ・チャンウクがW主演を務め、11月6日(水)より配信されるドラマ「江南(カンナム)Bサイド」。その制作発表会が10月30日に行われ、ウジン、チャンウク、ハ・ユンギョン、キム・ヒョンソ、そしてパク・ヌリ監督が出席した。

■江南エリアを舞台に描かれるスピーディーな“追跡ゲーム”

「江南Bサイド」は、江南で失踪した“クラブのエース”を巡る刑事と検事、そして江南を牛耳るミステリアスな男によるスピード感あふれる“追跡ゲーム”を描くサスペンス。10月に行われた「第29回釜山国際映画祭」ではオンスクリーンセクションの招待作に選ばれるなど、配信開始前から期待を集めている。

ウジンは江南地区の女性連続行方不明事件を捜査するため左遷先から呼び戻された元エリート刑事カン・ドンウを、チャンウクは江南のアンダーグラウンドでうごめく謎の男ユン・ギルホを演じる。ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022年)で主人公・ヨンウが“春の日差し”と例えた同期弁護士チェ・スヨンを演じ注目を集めたユンギョンは、ドンウ刑事と共に事件を追って江南の奥深くに入り込んでいく検事ミン・ソジン役。そしてヒョンソは、ドンウやギルホ、ソジンが追うことになる謎の女性キム・ジェヒを演じる。

■チョ・ウジン「これまでお見せしたことのない姿をお見せできると思います」役作りについて言及

「事件Bサイドトーク」と題されたトークタイムには、4人それぞれが自身の演じたキャラクターの紹介や、役作りについて言及。田舎に左遷されていたが失踪事件をきっかけに江南の警察署に復帰したドンウを演じるチョ・ウジンは、「ドンウは、正義感が強くて、事件解決のために情熱を注ぐ人物。監督と話し合い、最近流行りのヨアジョン(“ヨジュムアジョシジョンシク”を略した言葉で、「今風のおじさん」を指す流行語)のようなおじさんを表現しようと思いました」とコメント。

それに伴い、「監督から重厚感を見せたいというお話があったので、体重を18キロ増やしました。とにかく食べていましたね。江南にある自家製バーガーの店は全て制覇しました(笑)。また、ボクシング経験者という設定だったので、これまでになく筋トレにも励みました。これまでお見せしたことのない姿をお見せできると思います」と話し、胸を張った。

謎のブローカー、ギルホ役のチ・チャンウクは「江南の裏社会で働く悪名高い人物で、ジェヒ探しに奮闘します。アンダーグラウンドに生きる人物なので、怪しくて、危険な雰囲気を出したいと思い、メイクや衣装にこだわりました。顔を見ると、いつも傷だらけなんです。いつも何かと戦っています」と見た目にもこだわったことを明かした。

■実際検事をしている人に話しを聞いたソジン

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でヒロインを温かく見守るキャラクターを演じ“春の日差し”と言う修飾語を得たハ・ユンギョンは演じたソジンを「コネも後ろ盾もないけれど、成功したいという野望と検事としての信念を持つ人物。本音が見えないミステリアスなキャラクターでもあります」と表現。

これまで弁護士やレジデントなど様々な専門職役を演じてきた彼女は、今回検事役をやるにあたり、実際検事をしている人に話しを聞いたそうだ。「どんな仕事をしているのか、どんな服装なのかなど、細かいことまで教えていただきました。専門用語が入った長セリフが多かったので、意味を噛み締めながら演じました」と語った。

物語のきっかけとなる失踪事件の被害者で江南のクラブで「エース」と呼ばれるジェヒを演じたキム・ヒョンソは、以前制作発表会のような場で“ネタバレ”をしてしまった過去があるそうで、「裏で”ネタバレに注意”と3回くらい言われました」と笑いを誘うと、注意深く「ジェヒは罪を犯していないのに追われている人物です。食物連鎖の底辺にいる小さな生き物も危機の際には必死に戦おうとするじゃないですか。自分がそんな状況に追い込まれたと想像しながら、演技をしました」とキャラクターを紹介した。

■チ・チャンウク「現場も楽しかったです」と撮影裏を語る

キム・ヒョンソと「最悪の悪」の共演経験があるチ・チャンウクは、「『最悪の悪』のとき、印象がとても良くて、ヒョンソさんがキャスティングされていると聞き、出演が楽しみになりました。ヒョンソさんは、キャラクターの解釈が新鮮なんです。今回もヒョンソさんの演技、行動が刺激になりましたし、現場も楽しかったです」と高評価。

対して、キム・ヒョンソは「チャンウクさんには、演技ノウハウなどいつもたくさんのことを教わっています。前作では、少し緊張してしまいましたが、今回はこちらからちょっかいを出したりもしました」と撮影秘話を語った。

■パク・ヌリ監督が4人をキャスティングした理由について言及

パク・ヌリ監督は、「4人とも魅力的で素晴らしい役者さんです。私よりも役について分析をしてきてくださったので、私もキャラクターの新たな一面を見る楽しみがありました。チョ・ウジンさんは『金の亡者』で出会ってから、一緒にまた仕事をしたいとずっと思っていました。役者としての信頼感はもちろん、人間としても信頼のおける人で、お願いすることに躊躇はありませんでした」とコメント。

続けて、「ハ・ユンギョンさんは、ピュアな眼差しの中に憂いを持っている方なので、ソジン役にぴったりだと思いました。実は4人の中で一番初めにキャスティングしたのが、キム・ヒョンソさんでした。オーディション番組で『手紙』を歌っている姿を見て感銘を受け、『演技をしたらいいのに』と思っていたんです。ミーティングで本読みをしてもらった時、ジェヒにぴったりだと思いました。ヒョンソさんをイメージしながら脚本を書いたくらいです」とその才能にすっかり惚れた様子が窺えた。

チ・チャンウクのキャスティングは私的な理由もあったようだ。「私と私の母が個人的にファンなんです。だからいつか一緒に仕事がしたいと思っていました。いろんな役を演じていらっしゃいますが、悪党役も観てみたいというファン心理でオファーをしました」と話すと、チ・チャンウクは「実はパク監督のお母様は俳優で、『最悪の悪』で僕の義母役を演じていた方なんです。さらに、今作には監督の弟さんも出演されていて。もはや“家族”ですね」と、これまで公開されていない話を披露し、パク・ヌリ監督をあたふたさせた。

■俳優陣がアクションシーンについて語る

今作の見どころの一つが迫力あるアクションシーン。チョ・ウジンは「チャンウクさんのアクションは、高低差がはっきりしていて華やかなアクションです。一方、僕は、「痛烈な一発」のあるアクションを表現したいと思いました」と違いを分析。

チ・チャンウクは「アクション監督の言うとおりに動いただけです」と謙遜しつつ、「なぜ戦うのか、どこでどうやってどんな武器を使って戦うのか表現することに重きをおきました」と明かした。

最後は、チョ・ウジンが「急に冷え込んできた中で、心を温めてくれるドラマです。俳優たちの熱演も見られますので、ぜひ応援してください」というメッセージで、1時間の会見を締め括った。


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