11月6日(水) 2:10
金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の単身世帯で1000万円以上貯めている人の割合は、16.4%となっています。これは、金融資産を保有していない世帯も含んだ割合であり、金融資産保有世帯に限ると24.8%でした。
また、同調査における2人以上世帯の調査によれば、金融資産を保有していない世帯も含む30代で1000万円以上貯めている世帯の割合は15.1%、金融資産保有世帯に限ると21.1%でした。このことから、30代で1000万円以上貯めている人は、4~6人に1人程度といえるでしょう。
なお、保有している資産は「預貯金」が多い傾向にあります。そのほか「株式」や「投資信託」の保有割合が高くなっており、「債券」や「財形貯蓄」を保有している人は多くありません。
ただし、どのような貯蓄方法が適しているかは、人それぞれ異なるでしょう。上記の割合は、あくまでもひとつのデータとして参考にしてください。
30代で1000万円を貯めようと考えている場合は、以下のポイントやコツを意識するとよいでしょう。
・家計の収支を見直す
・先取り貯蓄を利用する
・口座を使い分ける
それぞれの内容について、詳しく解説します。
まずは、毎月どのくらいの生活コストがかかっているのか、家計の収支を見直しましょう。例えば、毎月の食費はいくらかかっているのか、光熱費は高くなりすぎていないかなどを見直すことで、どの部分のコストを削るべきか把握できます。
とくに固定費の部分は、一度見直すことで、その後の節約維持にもつながります。月に1000円安くなれば、年間1万2000円の節約につながるため、計算してみましょう。
先取り貯蓄とは、自動積立(定期)預貯金口座や、財形貯蓄制度などを利用した貯蓄方法です。これらを活用することで、例えば給与振込口座から貯蓄用口座へ自動的に振替が行われたり、会社が賃金から天引きで積み立てていったりするため、自身で現金を移動する必要がありません。
「先取り貯蓄」を利用することで、貯蓄する分を引いた額が手元に残ります。手元に残った金額で毎月の生活費をやりくりすることで、自然に貯蓄が増えるでしょう。将来に向けて貯蓄を考えている方は、先取り貯蓄の利用を検討してみてください。
複数口座の使い分けも、貯蓄する際のポイントになるでしょう。生活費を入れる口座と貯蓄口座を分けておけば、使ってもよいお金かどうかを判断しやすくなります。また、貯蓄の目的別に口座を分けるのも効果的です。
1つの口座にお金を入れておくと、ついつい使ってしまいかねません。しっかりと現金を管理するために、複数口座を使い分けて、毎月の収支を管理するとよいでしょう。
単身世帯の30代で1000万円以上貯めている人の割合は、全体の16.4%、金融資産を保有している層に限ると24.8%でした。2人以上の世帯では全体の15.1%、金融資産保有世帯に限ると21.1%です。そのため30代においては、およそ4~6人に1人は1000万円以上の金融資産を保有していることになります。
また、金融資産の保有割合を見てみると、預貯金が多い傾向にあります。金融資産を保有する際は、株式や投資信託なども含めた中から、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号3~6
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号3~6
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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