11月6日(水) 5:10
洗濯機の種類によって異なりますが、一般的には洗濯1回で使用する水の量は約100Lとされています。
東京都水道局の情報によると、水道代の単価は1Lあたり約0.24円です。水道代は「使用した水量×単価」で計算できます。そのため、洗濯1回で約100Lの水を使用した場合の水道代は、約24円です。1日1回洗濯を行う場合、1ヶ月(30日間)にかかる水道代はおよそ720円となります。
製品や浴槽の大きさによって異なりますが、一般的なお風呂では1回の使用でおおよそ200Lの水を使うとされています。
水道代の単価が1Lあたり約0.24円とすると、1回のお風呂にかかる水道代は約48円です。毎日お風呂に入る場合、1ヶ月(30日間)でかかる水道代は約1440円になります。
※お湯の追加や追いだきによる水量の増加は含んでいません。
残り湯を洗濯に利用した場合の水道代をシミュレーションしました。残り湯のうち50Lまたは100Lを洗濯に使用した場合の水道代は、図表1のとおりです。
【図表1】
洗濯にかかる水道代
(洗濯1回) |
洗濯にかかる水道代
(洗濯15回) |
洗濯にかかる水道代
(洗濯30回) |
|
---|---|---|---|
残り湯:使用なし | 約24円 | 約360円 | 約720円 |
残り湯:50L使用
新たな水:50L |
約12円 | 約180円 | 約360円 |
残り湯:100L使用
新たな水:0L |
0円 | 0円 | 0円 |
このように、残り湯を活用することで、1ヶ月(30日間)で最大約720円の水道代を節約できます。年間365日で見た場合、50Lの残り湯を使用すると約4380円、100L使用すると約8760円の節約が見込めます。
※実際の金額とは異なる場合があります。
洗濯時の水道代を節約する主な方法は、以下のとおりです。
・まとめ洗いをする
・洗剤を入れすぎない
・新しい洗濯機に買い換える
・残り湯を使う
洗濯回数を減らすことで、使用する水量をおさえ、水道代を節約できます。経済産業省 資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、洗濯物をまとめて洗うことで、年間で約16.75立方メートルの水を節約でき、水道代を約4360円節約することが可能です(※)。1ヶ月あたりでは約363円の節約になります。
また、洗剤を多く入れすぎると、洗濯時間が延び、水道代が高くなる可能性があります。適切な量の洗剤を使用することで、水の無駄遣いを防ぐことが可能です。
さらに、古い洗濯機を使用している場合は、新しい省エネ洗濯機に買い替えることで、水道代や電気代の節約が期待できます。最近の洗濯機は省エネ効果が高く、従来のモデルと比べて効率的に節約が可能です。
このように、まとめ洗いや洗濯機の買い替えなどを行うことで、洗濯時の節水効果が期待でき、水道代の節約にもつながります。
※定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の4割で洗濯する場合と、8割で洗濯回数を半分にした場合の比較
お風呂の残り湯を洗濯に利用すれば、洗濯時の水道代を節約できます。1回あたりの節約額は小さくても、続けることで大きな節約効果が期待できるでしょう。
ただし、無理をして続けることでストレスがたまり、その反動で別の部分で浪費してしまうと、結果的に家計への負担が増える可能性があるため注意が必要です。
残り湯を活用した節約効果を理解した上で、無理のない範囲で取り入れるよう心がけましょう。
東京都水道局 よくある質問 節水について
国土交通省 お風呂で
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
■関連記事
お風呂の「残り湯」で洗濯しても大丈夫? どのくらい節約になる? 注意点もあわせて解説