お寺や神社をめぐり、パワーを受け取る旅ができる古都「奈良」。近年、奈良駅周辺に新しいホテルが次々と誕生しており、観光都市としても再度注目を集めています。
奈良のホテルの中でも、2024年9月にオープンしたばかりの超最新ホテルが「ノボテル奈良」。おしゃれでモダンなのに、カジュアルな料金で泊まれちゃうのも魅力です!奈良観光の拠点に便利なノボテル奈良を、女子旅におすすめの観光スポット「中川政七商店 奈良本店」とともにご紹介します。
神様の使い「白鹿」を見つけて。モダンだけど、奈良を感じるデザイン
ノボテル奈良はフランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ「アコー」によるノボテルブランド。「Your time, your way」をコンセプトに各ゲストが快適に過ごせる仕掛けを散りばめながら、「奈良」ならではの文化を感じられる空間となっています。アクセスは近鉄「新⼤宮駅」から徒歩約8分、JR「奈良駅」からタクシーで約5分。桜の名所として知られる佐保川沿いに位置し、春は満開の桜をホテルから眺めることもできます。
館内は入った瞬間に「おしゃれ……!」と言いたくなるモダンな空間。大きな照明は「行燈(あんどん)」をイメージしていたり、東大寺の大仏殿の柱をモチーフにした四本の柱を設置していたりと、随所に和の趣きを感じられるのも特徴です。行燈は「豊かさ」や「幸福」を連想させる「七宝柄」。この七宝柄のデザインは館内の各所で取り入れられています。
チェックインはウェルカムエリアのフロントで。スタッフの後ろにある「アイデンティティ・ウォール」には奈良発祥の「茶筅」や「奈良筆」など、奈良・日本の伝統工芸品が飾られています。中には、貴重な奈良一刀彫の「白鹿」も。神様の使いとされる白鹿を見つけたら、幸運が訪れるかもしれません……!
全14タイプ。自分の時間を効率的に使える客室
客室は264室あり、14もの客室タイプから選べるので、女子旅・カップル旅・家族旅など、多彩なニーズに対応しているのも魅力です。「スタンダードダブル」や「スタンダードツイン」はシャワーブース付きもしくはバスタブ付きの2種類。洗面所の境界線をあえてつくらないことで、空間を広く感じられる構造になっています。広さは約24〜25平米、定員は3人です。
どの客室にも設置されている「スマートミラー」は「Your time, your way」をコンセプトにするノボテル奈良のユニークな特徴。ミラーをタッチすると大浴場の混雑状況、ランドリーの稼働状況などが確認でき、自分の時間を効率的に使えます!レイトチェックアウトの申し込みまでこのミラーから操作でき、わざわざ電話しなくても良いのがうれしいポイントです。
「和洋室ツイン」は3〜7階の各1室しかないお部屋。靴を脱ぎ、畳の上で足を開放してくつろげる空間となっています。広さ約35平米とスタンダードの客室よりもゆとりがあり、春日大社の灯籠をイメージしたランプもおしゃれ!定員は4人で、ベッド2台に加えて布団を2枚敷くことが可能です。
「ホテルでゆっくりとした時間を過ごしたい……」という人は、エグゼクティブフロアもしくはスイートが一押し。ドリンクや軽食を楽しめる「エグゼクティブラウンジ」の利用ができます。15:00〜16:00はティータイム、17:00〜18:30はイブニングカクテルが実施され、イブニングカクテルの時間帯ではビール・ワイン・カクテルを自由に味わえますよ。
若草山や吉野山を一望。絶景の「ルーフトップテラス」
ノボテル奈良は客室以外でもくつろげるパブリックスペースが充実。8階の「ルーフトップテラス」では、若草山や吉野山といった奈良の美しい山々を高い位置から眺めることができます。この日は曇っていたものの、水墨画で描かれたような奈良の山々がとても幻想的でした。14:00〜22:30(L.O. 22:00)はお酒や軽食の注文も可能で、カクテルを片手に景色を楽しめます。
限定のお土産をGet。「中川政七商店 奈良本店」
ホテルに荷物を置いたら、新大宮駅の隣の「奈良駅」周辺を観光するのもおすすめの過ごし方。興福寺や奈良公園といった有名観光地が集まっていて、チェックイン前・チェックアウト後も観光できます。注目は「中川政七商店 奈良本店」。全国に60店舗以上の直営店を展開する中川政七商店の旗艦店として、約3,000点ものオリジナル商品を販売しています。中川政七商店 奈良本店がある「鹿猿狐ビルヂング」はCMのロケ地にも使われた場所で、おしゃれなフォトスポットとしても一押しです。
中川政七商店 奈良本店で人気No.1の商品が、奈良本店限定柄の「かや織ふきん(550円)」。「鹿猿狐ビルヂング」にちなんだ鹿・猿・狐デザインをはじめ、3種類のかや織ふきんから選ぶことができます。同じく人気の「鹿猿狐みくじ(550円)」と組み合わせたギフトセットも並んでいて、つい何個も買いたくなってしまうかわいさでした……!
・中川政七商店 奈良本店
住所:奈良県奈良市元林院町22 鹿猿狐ビルヂング
URL:https://nakagawa-masashichi.jp/
観光中の休憩は、築130年の町家をいかした「茶論(さろん)」へ。ここは1716年に麻織物の卸問屋として創業した中川政七商店のはじまりの地でもあり、江戸時代から受け継ぐ庭を眺めながらお茶を楽しめます。
本格的に点てられた「薄茶(1,100円)」をテーブルでカジュアルに味わえるほか、おすすめは「濃茶アフォガート(単品990円、セットは飲み物代+770円)」。バニラアイスに京都・丸久小山園製の「濃茶」をかけて味わう贅沢な抹茶スイーツです。ビターな濃茶と上品な甘さのバニラアイス、合わないわけがありません……。歴史ある空間でおいしいスイーツとお茶を味わい、侘び寂びを感じるひとときを過ごせました。
・茶論
住所:奈良県奈良市元林院町31-1(鹿猿狐ビルヂング隣接)
URL:https://salon-tea.jp/
「ここでしか買えない奈良土産が欲しい」という人は、「中川政七商店 分店 土産 奈良三条店」に訪れるのもお忘れなく。2022年にリニューアルオープンした店舗で、中川政七商店 奈良本店から徒歩約5分で行けます。この奈良三条店限定の商品が、「奈良みくじ 幸運の白鹿(550円)」。おともだちの茶色い「奈良みくじ 鹿(550円)」と並べるととってもかわいく、合わせてお持ち帰りしたくなります。
・中川政七商店 分店 土産 奈良三条店
住所:奈良県奈良市角振新屋町1-1 ファインフラッツ奈良町三条1F
奈良県産の野菜や大和牛に舌鼓。地産地消と発酵を楽しむディナー
観光後はノボテル奈良に戻り、本格イタリアン「トラットリア・ポンテ 奈良」でディナーを。ここではピザ釜で焼く「焼きたてピザ」や奈良県産「朝どれトマトのカプレーゼ」など、約50種類からブッフェスタイルで楽しめます。ドリンクはソフトドリンクを自由に味わえるほか、ワインなどお酒も別途追加注文可能です。
レストランのテーマは「スローフード」。地産地消を大切にし、ゆったりと食事を楽しみたくなるような空間と料理でゲストをもてなします。例えばピザは奈良県葛城市産のスペルト小麦入りで、サラダのドレッシングは奈良県産イチゴや大和野菜を使用。「大和茶でマリネした大和牛のローストビーフ〜発酵ずいきソース〜」など奈良の発酵文化を感じられるメニューもそろい、ほかでは食べられないようなオリジナル料理をたっぷりと堪能しました。
湯上がりはマッサージチェアでリラックス。疲れを癒やす「大浴場」
一日の最後は「大浴場」でゆっくりと。お寺や神社をめぐる奈良観光はたくさん歩くので、大浴場で疲れをとれるのもノボテル奈良の魅力の一つです。女湯は墨流しのデザインで、スタイリッシュな印象。お風呂上がりにはウェルネスラウンジに置いてある無料のマッサージチェアで体をほぐすこともできますよ。
柿の葉フレンチトーストも、奈良の郷土料理も。選べる朝食ブッフェ
朝食も「トラットリア・ポンテ 奈良」でブッフェを満喫。レストランには大きな窓があり、朝は自然光を浴びながら気持ちよく食事ができます。桜の時期は、この窓から桜並木を目の前に望めるそうですよ。
朝食はパン・サラダ・卵料理といったフランス発のアコーらしい洋食を楽しめるほか、「柿の葉フレンチトースト」などノボテル奈良のオリジナルメニューも選べます。
和食も大充実で、白米は奈良県葛城市産のヒノヒカリ。ごはんにその場で削る鰹節をたっぷりとのせ、奈良の「井ゲタ醤油」をすこし垂らして食べるだけで、とってもおいしかったです……!奈良漬けや大和野菜の漬物を合わせれば、より奈良らしい味わいに。奈良の郷土料理「柿の葉寿司」も食べることができ、大満足の朝食でした。
奈良の文化を感じつつ、おしゃれな空間で心地よく過ごせる最新ホテル「ノボテル奈良」。一泊とは言わず連泊し、滞在しながら奈良の観光スポットをめぐりたくなるような宿でした。奈良は12月初旬頃まで紅葉も各地で見頃になるので、紅葉と鹿を楽しむ旅もおすすめです!
・ノボテル奈良
住所:奈良県奈良市大宮町7丁目1−45
URL:https://www.novotelnara.com/
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
関連リンク
・
【週末おでかけ診断】あなたにぴったりのスポットは?