11月6日(水) 9:15
SUVが流行っていて、街なかでもよく見かけるようになった。国産車、そして世界中のメーカーからいろいろなSUVが出ていて、個性を競っているだけに、いざ買おうと思うと迷ってしまうことも。そのなかで、ゆるぎないブランドイメージをもっているのがアメリカのジープ。そのジープから初めてとなる電気自動車(EV)がSUVで姿を現した。それがアベンジャー。その魅力に迫ってみた!
ごつすぎないフォルムとポップなカラーリングが女子ウケしそう!
ジープと聞くと、大きくてデザインも無骨なイメージがあるかもしれないが、実はジープにはふたつのラインがあって、角張ったものと丸みを帯びたソフトなものに分かれる。今回のアベンジャーは後者で、ジープのアイデンティティとなっている7本のラインが印象的なセブンスロットルグリルを中心にしたフロントのデザインは、とても個性的で存在感たっぷり。リアも丸みを帯びていてソフトな感じにまとめられているので、日本車からの乗り換えでも抵抗を感じることはないだろう。
アメリカのクルマ、とくにSUVともなると気になるのがそのサイズで、日本だと扱いにくいイメージもあるが、じつはこのアベンジャー、今までのジープのSUVのなかで一番コンパクト。最小回転半径は日本のコンパクトカー並みなので、日本の路地でも気兼ねなく運転することができる。
そしてもうひとつの注目がEVということ。世界的な流れを受けて、日本でも次第に増えているが、アベンジャーは純粋に電気だけで走るEVのSUVというのも魅力のひとつだ。モーターで走るので乗り心地は滑らかで、音も静か。力強さもあるので、ストレスもない。バッテリーを満充電にすると480kmも走るのでロングドライブもお任せ。EVに乗っているというイメージも良く、もちろん安全装備もとても充実している。
ドライブは楽しくしたいもの。そこで大切なのが運転席まわりのデザイン。パネルをうまく使用したシンプルなデザインはセンスがあふれていて、ヨーロッパ車のエッセンスも感じられる。また、日本上陸を記念した150台限定のローンチエディションは、特別仕様でダッシュボードがイエローになっており、よりポップな印象に仕上がっている。
ローンチエディションはイエローのパネルのほか、パワーサンルーフと18インチアルミホイールがセットになったスタイルパックにプラスして、さらに専用のブラックペイントルーフを特別装備。ミニカーが付いてくるのもユニークで、総額約33万円のアイテムが装着された、とてもお得なものとなっている。価格は標準グレードのアルティテュードから15万円アップした595万円。高額ではあるものの、追加された装備を考えればお買い得だとも感じられる。
日常の買い物、そしてゴルファーとして気になるのがラゲッジだろう。バッグなどをストレスなく、サッと積み込みたい。その点もアベンジャーなら心配は不要。後ろの席を倒さなくても355Lもの大容量が確保されているだけでなく、開口部の高さも726mmと低めなので無理なく出し入れができる。また、リヤハッチが電動なのはもちろん、手が塞がっているときにありがたいハンズフリー機能も付いていて、足先をバンパーの下に差し込むだけで開けることができる。
JEEP AVENGER
◆全長_全幅_全高:4084×1776×1527mm ◆車両重量:1520kg ◆最高出力:115kW(156ps) ◆最大トルク:270N・m(27.5kgm)◆WLTCモード燃費:486km◆定員:5人 ◆価格:580万円
文/近藤暁史【MUSHROOM】
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