レナーテ・レインスヴェが主演する映画『アンデッド/愛しき者の不在』より、予告編とキービジュアル、新たな場面写真が解禁となった。
【動画】ノルウェーの新星監督テア・ヴィスタンデルの長編劇映画デビュー作『アンデッド/愛しき者の不在』予告編
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名小説を映画化した本作は、日常生活にふと入り込んできた超自然現象にほんろうされる3つの悲しき家族の物語を描いた北欧メランコリック・ホラー。
監督は、本作が長編劇映画デビューとなるノルウェーのテア・ヴィスタンデル。2005年に発表された同名小説を原作者のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストと共に脚本を完成させ、最愛の人を亡くした三つの家族のもとに、突然アンデッド(生けるしかばね)となって帰ってきた彼らとの再会を通して、生きている者たちが悲しみに満ちた中で互いに心を通わせることの難しさと、帰らぬ人への思慕の気持ちを、美しい映像にのせて描いた。
予告編は、夜の帳(とばり)が降り始めたオスロの街に鳴り響く車のアラームや不自然に点滅する街灯を背景に、原因不明の現象が相次いでいると告げるテレビの不穏なニュースから始まる。
事故で亡くなったはずのお母さんがよみがえり、戸惑いを隠せない家族や、埋葬したはずの息子との再会に涙する若き母(レナーテ・レインスヴェ)、そして葬式を済ませたばかりの最愛の恋人に寂しかったと抱きつく老女。彼らの喜びだけではない不穏の影をにじませる表情が描き出され、美しくも不吉な雰囲気に包まれていく。そして、以前のように呼吸し抱き締めることもできるアンデッドたちに無償の愛を注ぐ気持ちを踏みにじるかのように、彼らのコントロールできぬ一面が突如として襲いかかってくる。果たして彼らは何者で、いったい何を望むのか…?
ポスターは、アンデッドと化した最愛の息子を抱きかかえるレナーテ・レインスヴェ演じる母親が、そのモラルが侵されるかのように逆さ十字架と足元から一体化し、喪失の悲しみにもがき苦しむも、愛する者を手放せない悲痛な表情を浮かべる、シンプルながらも強烈なメランコリーを漂わせるビジュアルとなっている。
映画『アンデッド/愛しき者の不在』は、2025年1月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほかにて公開。
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