【第1話】から読む。
前回からの続き。私はユキホ。旦那のレイジと長男タケル、次男ケントの4人で暮らしています。タケルとケントはかなりやんちゃな性格です。私は姉妹で育ったということもあり、いたずらが激しい乱暴な男の子とあまり接したことがありません。しかも、優しくて穏やかだと思っていたレイジは「男の子はそんなもの」と言って2人のいたずらを注意することはありません。私はご近所さんに白い目で見られ、孤立してしまっています。
タケルはそう言ってマンガの続きを読んでいます。こういうとき、親としてはきちんと叱るべきなのでしょう。ただ、自分の息子なのに話がかみ合わないので途方に暮れます。なんとか事態を理解してもらおうとするのですが、タケルにはまったく響きません。
弟のケントのほうはまだ悪気がないように見えますが、とにかくものをよく壊します。傘だって何本折れたかわかりません。それにタケルに逆らえないので、一緒に悪さをしています。タケルの困りごとについて学校に呼び出されると、ついでのようにケントの担任からも小言を言われるのです。
私はだんだん、この家族といることが苦痛になってきました。子どもの悪事は親の責任。でも、私は2人をこんなふうに育てようと思ったことはないのです。あまりの心労に「何を言ってもダメだ」と感じて、心にフタをしてきました。
やんちゃなきょうだい、話が通じない旦那。私はずっと疲れていました。母親だからしっかりしなきゃ。そう思うことさえ大きな負担でした。
でも今日あらためてお隣さんに本気で怒られ、今までどれだけ他人の厚意に甘えてきたか身に沁みて感じました。レイジだって、子どもたちを叱る責任があるのです。
1人で戦わず、レイジにも向き合ってもらうこと。私は腹を決めました。自分の子どもが「やんちゃで手がつけられない」なんて、もうこりごりです。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・もえこ作画・魚師編集・塚田萌
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