11月6日(水) 2:20
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣(以下、2020年東京オリンピック記念貨幣)は、大会の開催に合わせて発行されました。オリンピックを象徴する五輪のマークや日本の伝統文様、心技体の理念を表現したデザインが特徴となっています。
2020年東京オリンピック記念貨幣は合計37種類発行されました。2016年(平成28年)に、リオと東京の開催引き継ぎを記念した千円銀貨幣が5万枚発行されたのを皮切りに、百円、五百円、千円、一万円の貨幣が造られました。
表1に、記念貨幣の種類(パラリンピック記念貨幣を除く)をまとめました。
表1
貨種 | 発行枚数 | 発売価格 | |
---|---|---|---|
リオ2016-東京2020 オリンピック競技大会開催引継記念 | 千円銀貨幣 | 5万枚 | 9500円 |
第一次発行分 | 一万円金貨幣 | 4万枚 | 12万円 |
千円銀貨幣 | 10万枚 | 9500円 | |
百円クラッド貨幣 | 394万8000枚 | - | |
第二次発行分 | 千円銀貨幣 |
各10万枚
(3種類) |
9500円 |
百円クラッド貨幣 |
各394万8000枚
(5種類) |
- | |
第三次発行分 | 一万円金貨幣 | 4万枚 | 12万2223円 |
千円銀貨幣 |
各10万枚
(3種類) |
9676円 | |
百円クラッド貨幣 |
各394万8000枚
(3種類) |
- | |
第四次発行分 | 千円銀貨幣 |
各10万枚
(2種類) |
9676円 |
五百円バイカラー・クラッド貨幣 | 400万枚 | - | |
百円クラッド貨幣 |
各394万8000枚
(4種類) |
- |
※筆者作成
一般的に記念貨幣の価値は、時間の経過とともに上昇する傾向にあるといえますが、必ずしも保証されるものではありません。硬貨の場合は、「限定発行など発行数量が少なく、希少性が高い」「保存状態がよい」「需要が高い」などの理由によってプレミアがつくとされています。
2020年東京オリンピック記念貨幣の場合、希少性の高さと素材自体の価格が上昇していることが相まって、販売価格よりも高値で取引される傾向にあるようです。
例えば、2024年11月現在、第一次発行分の一万円金貨幣は12万円の販売価格であったのに対し、倍近くの20万円~23万円でオークションにて取引されています。
記念貨幣を高く買い取ってもらうためには、適切な管理が重要です。また、付属品をすべてそろえることや、売る時期を選ぶことでも、買い取り価格の上昇につながるでしょう。
記念貨幣を高く売るコツや、長期保存する際の注意点は、以下の通りです。
●湿気対策を徹底する
●直射日光を避ける
●専用ケースを使用する
●定期的に状態を確認する
●付属品をそろえる
●需要が高い時期に売る
保管には硬貨専用のケースを使用し、湿気や紫外線による劣化や傷を防ぎましょう。
オリンピック記念貨幣には、希少性によっては将来的にプレミア価値がつく可能性があると考えられます。記念貨幣が高値で取引されるには、硬貨の状態が良好に保たれていることが重要です。専用のケースを使用し、湿気や直射日光を避けて保管することで、価値を最大限に引き出せる可能性があるでしょう。
また、需要が高い時期を狙い、適切なタイミングで売却することで、価値をさらに高めることができるかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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