「ゼロ・グラビティ」「ROMAローマ」など、5度のアカデミー賞受賞歴を持つアルフォンソ・キュアロンが脚本・監督、製作総指揮を務めるドラマシリーズApple TV+「ディスクレーマー 夏の沈黙」。未配信の最終話を含む全7話が11月5日、東京国際映画祭で上映され、本作プロモーションのために来日していたキュアロン監督が上映前にサプライズで登壇した。
キュアロン監督は、「本当に、ようこそ見に来てくださいました。ありがとうございます。それを皆さんに伝えたくてここに来ました。この作品は、私が初めて手掛けたドラマです。是非楽しんでください」と客席に語りかけた。限られた時間の中で、この日詰め掛けた観客への感謝を伝えると、観客からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。トークショーなどは予定されていなかったものの、監督たっての希望で実現したこのサプライズに、会場は大きな興奮に包まれた。
本作は、正体不明の作家が書いた小説をきっかけに、著名なジャーナリストの過去の秘密が暴かれていく、ミステリースリラー。「ROMA ローマ」で、動画配信プラットフォーム作品として、アカデミー賞史上初となる監督賞を受賞するなど、革新的な作品で世界中を驚かせてきたキュアロンが、同作以来6年ぶりとなる監督を務めた作品だ。
キュアロン監督にとっては、初めてのドラマシリーズで、今年行われたベネツィア国際映画祭では、ワールドプレミアが実施され、スタンディングオベーションの大評価。本年度のアカデミー賞への出品も噂されるなど、注目を集めている。
主演に加え、製作総指揮を務めるのは、数々の作品に出演しアカデミー賞主演女優賞を始め多くの受賞歴を持つケイト・ブランシェット。主人公の夫をコメディアンで俳優のサシャ・バロン・コーエン、息子を「X-MEN」シリーズでナイトクローラー役のコディ・スミット=マクフィー。「イカゲーム」で脱北者でスリの達人を演じたモデル出身のチョン・ホヨンら豪華キャストが出演する。
「ディスクレーマー 夏の沈黙」はApple TV+で配信中、今週金曜に最終話となる第7話が配信予定。
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ROMA ローマ
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