11月5日(火) 9:50
まず初めに、生涯年収から見ていきましょう。
厚生労働省が調査・公表しているデータによると、令和5年の年齢別平均年収は以下の通りです。
表1
年齢階級 | 年収(男女計) | 年収(男) | 年収(女) |
---|---|---|---|
年齢計 | 381万9600円 | 421万800円 | 315万1200円 |
~19歳 | 228万円 | 229万3200円 | 226万800円 |
20歳~24歳 | 269万5200円 | 275万1600円 | 263万5200円 |
25歳~29歳 | 309万9600円 | 321万3600円 | 294万9600円 |
30歳~34歳 | 343万2000円 | 362万5200円 | 311万5200円 |
35歳~39歳 | 377万7600円 | 405万4800円 | 324万1200円 |
40歳~44歳 | 406万5600円 | 446万1600円 | 332万1600円 |
45歳~49歳 | 426万8400円 | 476万2800円 | 338万400円 |
50歳~54歳 | 445万3200円 | 501万2400円 | 343万800円 |
55歳~59歳 | 451万6800円 | 512万8800円 | 338万400円 |
60歳~64歳 | 367万0800円 | 401万400円 | 295万9200円 |
65歳~69歳 | 323万7600円 | 351万9600円 | 260万5200円 |
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」より筆者作成
上記の表から生涯年収を算出すると、22歳から65歳まで働くと仮定した場合は、男性の生涯年収が「1億7960万2800円」、女性の生涯年収が「1億3679万7600円」、男女の生涯年収が「1億6450万5600円」になります。
つまり、男性は「約1億8000万円」、女性は「約1億4000万円」、男女計では「約1億6500万円」を生涯で稼いでいます。
実際には、学歴(高卒・大学卒・大学院卒など)や雇用形態(正規・非正規)、勤務している企業規模などで生涯年収額が異なります。上記の数値は平均値としてお考えください。
可処分所得とは、収入から支払義務がある税金や社会保険料を差し引いた部分で「自由に使えるお金」、いわゆる手取りのことを指します。可処分所得は年収の約7~8割程度といわれています。
したがって、生涯年収から可処分所得を概算すると、男性の生涯可処分所得額が「1億2600万円~1億4400万円」、女性の生涯可処分所得額が「9800万円~1億1200万円」、男女の生涯可処分所得額が「1億1550万円~1億3200万円」です。
可処分所得は、同じ年収でも税率や税控除額によって異なります。上記の数値は目安としてお考えください。
ここでは、可処分所得を増やす方法をご紹介します。
可処分所得を増やす最も簡単な方法は、年収を増やすことです。年収の約7~8割程度が可処分所得になるため、一般的には年収が増えれば可処分所得も増えます。
年収を増やす方法としては、本業で昇給を狙う、副業を行う、資産運用を行うなどの方法が考えられます。自分に合った方法で年収を増やし、自由に使えるお金を増やしましょう。
可処分所得を増やす方法として、所得控除額を増やすのもおすすめです。
所得税法では、所得税を算出する際に所得控除の制度が設けられており、基礎控除や社会保険料控除、医療費控除など計15種類が定められています。所得控除の制度をうまく活用して確定申告で申請することで、可処分所得を増やすことができます。
本記事では、一般的なサラリーマンの生涯年収と可処分所得、そして可処分所得を増やす方法をご紹介しました。
自由に使えるお金を把握しておくことで将来のライフプランが立てやすくなるため、本記事を参考に自分ならどれくらい自由に使えそうかを考えてみてください。
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
国税庁 No.1100 所得控除のあらまし
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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