第37回東京国際映画祭の「Centerpiece/センターピース作品」として特別招待された「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が11月5日、東京・TOHOシネマズ日比谷で、プレミア上映された。巨匠リドリー・スコットが手掛け、アカデミー賞5部門を受賞した名作「グラディエーター」(2000)の続編。スコット監督が再び、メガホンをとった。
・
【写真たくさん】米倉涼子はオフショルドレスで美デコルテ披露東京国際映画祭レッドカーペットの様子
アジア初となるプレミア上映を前に、出演するデンゼル・ワシントン、フレッド・ヘッキンジャー、コニー・ニールセン、プロデューサーのダグラス・ウィック、ルーシー・フィッシャー、マイケル・プラスが舞台挨拶に登壇。なお、来日中だった主演のポール・メスカルは「個人的な事情」を理由に急きょ帰国し、会場に集まったファンにおわびのビデオメッセージを届けた。
主人公の命運を握る謎の男・マクリヌスを演じるワシントンは、「偉大なるリドリー・スコットの作品を皆さんにお届けできるのがうれしい」と喜びの声。「東京に来るのは3~4度目かな。プロモーションばかりで観光はできていないけど、妻はあちこち買い物に行ってるよ。だから、財布は悲鳴をあげている(笑)。皆さんが映画を見に来てくれるおかげで、稼げているけどね」とジョークを飛ばし、写真撮影のタイミングには「Money!(お金)」「Box Office!(興行収入)」と叫んで、本作のヒットを祈願していた。
前作に続き、皇帝コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の姉にして、マキシマス(ラッセル・クロウ)のかつての恋人、そしてルシアス(メスカル)の母であるルシラ役を務めるニールセンは「すべてを失った女性が歩んだ25年間を、皆さんに伝えるという機会。私にとっては、贈り物のようなもの」と感無量の面持ち。ワシントンとは対照的に、東京を満喫しているといい「朝は皇居の周りを走ったわ」と笑顔を見せた。
権威を誇示し続ける双子皇帝のひとり、カラカラ帝を怪演したヘッキンジャーは、小津安二郎や黒澤明といった、日本が世界に誇る名監督の大ファンだと明かし「大好きな小津、黒澤作品を通して見てきた東京に、自分がいるんだって思うと、すごくシュールで胸が熱くなるよ」と初来日に感激していた。
第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は11月15日から全国公開される。
【作品情報】
・
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
【関連記事】
・
第37回東京国際映画祭公式サイト
・
【総力取材】第37回東京国際映画祭特集
・
第37回東京国際映画祭 アニメ作品 イベント・上映一覧