11月5日(火) 19:15
飲食店DXを推進するロボティクスソリューションカンパニーであるDFA Roboticsと、ワタミと、アバターダイニングラボは、ワタミが運営する「ミライザカ 横浜西口駅前店」にて、外食業界で初となるアバターと配膳ロボットを活用した“完全リモート接客”の実証実験を11月1日(金)に開始した。
今回の“完全リモート接客”の実証実験は、外食業界で日本初となる、アバターと配膳ロボットを連携させた完全リモートでのホールスタッフとしての接客実験。
アバターシステム×配膳ロボットの連携により、リモートで働くスタッフが、まるで店舗にいるかのように店内を動きながら利用者に接客する。
アバターが利用者一人ひとりに合わせた丁寧な接客を行い、料理の説明やおすすめを提供。
料理の配膳や下膳も可能となり、より効率的かつきめ細やかなサービスを実現する。
実験期間は11月1日(金)〜29日(金)。毎週水曜日はアバター休業日となるが、店舗は通常通り営業する。
“完全リモート接客”の実証実験の背景
昨今の人手不足の状況と増加するインバウンド需要への対応として、ワタミはテクノロジー活用による既存スタッフの負荷軽減、業務効率化を図りたいと考えていたそう。
そこで、2024年7月〜8月にかけて、ワタミとADLは卓上にタブレットを設置し、アバターがリモート接客を行う実証実験の第一弾を実施。利用者からは大変好評で「アバターとの会話が楽しかった」「まるで店員さんが目の前にいるような感覚だった」といった嬉しい声が多数寄せられた。
また、アバター1人で約20テーブルの接客が可能となり、客単価が約3%向上するといった成果を得た。この結果は、アバターによるリモート接客が、人手不足の解消や顧客満足度の向上に大きく貢献する可能性を示している。
第一弾の成果を踏まえ、今回の第二弾ではDFA Roboticsも加わりアバターと配膳ロボットを連携。より効率的でパーソナライズされたサービスの提供を目指している。
ロボットを活用した産業全体のDX推進を目指して
今回の実験で得られた成果から、アバターによるリモート接客は、単なる実験段階から人手不足に悩む飲食業界の新たなソリューションになると考えている。
また、リモートワークの普及に伴い、時間や場所に縛られない働き方を求める人々の新たな雇用機会を創出することで、社会全体の活性化にも寄与できるということを確認している。
将来的には、多言語対応や専門知識を活かした高度な接客など、よりパーソナライズされたサービスを提供。顧客満足度の向上を目指していく。
さらに、飲食業界に限定することなく、小売・観光・自治体などさまざまな分野へと展開することで、ロボットを活用した産業全体のDX推進に貢献していく予定だ。
配膳ロボット「KettyBot」とは
DFA Roboticsが取り扱うサイネージ付き小型配膳ロボット「KettyBot(ケティボット)」は、55cmの狭い通路もスムーズに走行可能な小回りのきくロボット。
今回の実証実験では、リモートで働くスタッフがロボットを操作し接客、注文、配膳および下げ膳を行っている。
正面のサイネージはおすすめメニューや求人募集を表示し広告宣伝にも活用可能。飲食店はもちろん、量販店やイベント会場などの様々な場面で導入された実績を持っている。
近未来の接客体験をしに、「ミライザカ 横浜西口駅前店」へ足を運んでみては。
■ミライザカJR横浜西口店
住所:神奈川県横浜市西区北幸1丁目1-13 横浜駅前ビルディング3F
ワタミ公式サイト:https://www.watami.co.jp
DFA Robotics:https://dfarobotics.com
アバターダイニングラボ有限責任事業組合:https://avatardininglab.com
(丸本チャ子)