ドウェイン・ジョンソン(「ワイルド・スピード」シリーズ、「ブラックアダム」)が主演し、クリス・エバンス(「アベンジャーズ」シリーズ)が共演する「レッド・ワン」のワールドプレミアが11月4日(現地時間3日)、ドイツ・ベルリンで行われ、ジョンソン、エバンス、J・K・シモンズやジェイク・カスダン監督などが勢ぞろいし、レッドカーペットと記者会見に出席した。
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クリスマスツリーやイルミネーションなど華やかな雰囲気の中、世界各国から集まった報道陣と“世界最速のクリスマス”を待ちきれないファンが集結し、プレミア会場は熱気に満ちていた。劇中で、誘拐されたサンタを救出し、クリスマスを取り戻すために最強タッグを組んだジョンソンとエバンスはそれぞれワインレッド、モスグリーンのクリスマスカラーの衣装で登場した。
会場のファンのなかには子どもたちの姿も。エバンスが小さな子どもとハイタッチする場面もあり、会場全体があたたかいムードのなか「レッド・ワン」が世界初上映されることになった。上映前の挨拶でジョンソンは「とにかく楽しんでもらえたら嬉しいし、たくさんの愛をありがとう、僕たちからも愛を」と大盛り上がりの観客に向けてコメントした。
翌日に行われた記者会見では、カスダン監督がプレミア上映での反響について、こう答えた。
カスダン監督「こんな反響ならいつでも大歓迎だね。この作品のもっとも胸躍る要素がまさに新しい北極のサンタや魅力的なキャラクターたちで、これまでに見たことのない形でサンタの物語を紡ぐ術を模索したんだ。サンタのことを、これまでずっとある姿として見てきたわけだが、本作の素晴らしいワクワクするアイデアというのは、“カーテンを少し開けて、サンタの本当の姿を見ることができるとしたら?”というものだった。本作のそういった要素は全て、種となるアイデアから生まれた。考案したのは脚本を担当したハイラム・ガルシアで、彼がドウェイン・ジョンソンと共に、早い段階でクリスと僕を起用してくれた。一同の機動力となったのは、彼のアイデアだったんだ」
アクション映画とホリデー映画の絶妙なバランスで作られている本作。エバンスは「チーム全員でその秘訣を見出そうとしたんだ。クリスマスには素晴らしい言い伝えがあるが、それは僕たちが子供の頃から親しんできた物語だけでなく、世界共通なんだ。そんな物語、神話といったものを聞くうちに、ある種のアクション・アドベンチャー映画が求められていると感じたんだ。だから、みんなが思うほど難しいことではなかったよ」とコメント。すると、ジョンソンは「僕もそう思う」と共感。「脚本家のハイラム・ガルシア、クリス・モーガン、そしてジェイク(監督)が加わり、チームそのものが、典型的なクリスマス映画には見られないような、大掛かりなアクションのスケールに適していたんだと思う。俳優陣は皆、才能豊かな人たちばかりで、クリスマスを愛して集結し、誰もがそれぞれの役にピッタリの役者たちだった。そして、僕たちは決定的なサンタクロース像を作りあげたんだ!」と自信たっぷりだ。
ジョンソン「ジェイクが作品の中に本質的にちりばめるもの、それはハートだ。ジェイクとは(彼が手がけた)ジュマンジの最初の2作、そして今回『レッド・ワン』と、タッグを組むのは3度目だが、本作にも真心が込められている。特に気に入っているのは、JK演じるサンタクロースが、人間の良いところを見ようとする部分。このシーンはそれが僕たちの役目なんだと思い出させてくれる。子供を見るとき、悪い子リストに載っているかどうかを超えたところにあるものを見る。ジャックにしても、その内側を見ることで、誰もが心の中に宿す子供を見るんだ。だから、クリスが言ったように、それほど難しいことではなかった」
アクションの話題になるとゾーイ役を演じたルーシー・リューは「(監督から)“キックを一回するか、パンチを一回する程度かな。そんなもんだよ。女ボスだというだけだから”と言われていたのに、現場に行ったらスタントコーディネーターがやってきて、アクションシーン全体の動きを見せてくれた。でもその後、“よし、やりましょう”と言って、スティックを手にした途端、マッスルメモリーが戻ってきて、まるで生き返ったかのようだった。私はアクション映画を観るのが大好きで、子供の頃からずっと観てきたので、スクリーン上でアクションをやるというのは、実は最高にワクワクする。子供達、女の子や大人の女性たちを興奮させるものだしね。それが自分に今でも備わっているのだと知って、嬉しかったわ。」と振り返る。
ジョンソンは「クリスと僕は嬉しいことに、撮影現場で何日もクランプス役のクリストファー・ヒビュと撮影したんだ。今まで僕たちが見てきたものの中で、最上級に見事な演技だった。体がデカいし、彼が身につけていた特殊メイクは、アカデミー賞受賞者であるジョエル・ハーロウによるものだ。そこでのチャレンジは目でさまざまな感情を表現できなければならないということだった。もちろん、それ以外は全て特殊メイクだからね。彼があまりに優れた役者だからこそ、目だけの演技ですべて感じられたんだ。本作の中で、それを感じることができる。(クリストファーに向かって)とにかく、君には脱帽だ。本当に素晴らしい演技だったよ」と“冬の闇の王”クランプスとの対峙シーンを絶賛した。
CGにしなかった点に関して、カスダン監督は「CGでやろうという考えは全くなかった。ずっとこのやり方を希望していたんだ。ドウェインが言ったように、世界でもっとも優れた人が僕たちと一緒にこれを作り上げてくれた。最高に満足のゆくものだったよ。クランプスが登場する大掛かりなシーンは、出演者全員が洗練された特殊メイクを纏ったキャラクターたち。こういう映画ではCGが多用されるし、本作にもCGは多く使用されているけど、そういうところには使っていない。何ヶ月もかけてあのビジュアルを作り上げたのだが、彼の演技は力強く、エネルギッシュだった。だからこそ、誰もが刺激を受ける。今まで手がけた中でもっとも楽しいシーンの1つだった」とこだわりを語る。
最後にジョンソンにとってのクリスマスを聞くと「家族全員が揃うことが、我が家で一番大切な家族の伝統。僕が子供の頃は、父はいつも出かけていて、クリスマスにいつも自宅にいるわけではなかった。僕たちのような仕事をしていると、この期間仕事をしなければならないこともある。だから、僕にとっては、家族全員が揃うことが、一番大切なこと。それからクリスマスツリーの下に、良いプレゼントを置いておいてもらうこともだ。プレゼントが欲しい!俺にくれ!」と回答。
エバンスは「ジャックは誰もが2度目のチャンスを与えられるべきだというモットーを象徴している。この映画が見事にやってのけたと思うのはまさにその点で、クリスマスシーズンに感じるべきハートや人間性を描いている。それは人に対する善意や、(人生における)優先順位を忘れないことであり、特に許しを乞う人にとっては、2度目のチャンスを与えられることなんだ」と“心温まる映画”としての側面をアピールした。
「レッド・ワン」は、11月8日に日本公開。11月15日に全米公開となる。
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レッド・ワン
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