【写真】キュートな“クズきゅんポーズ”を披露する鳴海唯
奈緒が主演を務める火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)に鳴海唯が出演中。同作で鳴海は姉・ほこ美(奈緒)とは正反対の自由奔放な性格の持ち主で、8歳の娘を育てるシングルマザー・佐藤さや美を演じている。WEBザテレビジョンでは、“火ドラ”への出演は「Eye Love You」(2024年、TBS系)以来2度目となる鳴海にインタビューを実施。自身が演じる役どころやビジュアル面でのこだわり、また共演者とのエピソードに加え、俳優人生で特に影響を受けたという人物の存在について語ってくれた。
■ 完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー
結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、彼との出会いをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始める。同ドラマは、恋もボクシングも本気で向き合う姿をオリジナル脚本で描くガチンコボクシングラブコメディー。
奈緒は、ひょんなことがきっかけでプロボクサーを目指すアラサー女子・佐藤ほこ美を、玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の謎の男性・葛谷海里を演じている。
また、ほこ美の妹を鳴海が演じる他、付き合う男はみんなクズという数奇な人生を歩んできたほこ美の母・佐藤明美役で斉藤由貴が出演し、ストーリーを盛り上げる。
■ さや美の重要なポイントは「元ギャルであって現役ギャルではない」
――まずはご自身が演じる役どころについて教えてください。
主人公・ほこ美の妹であるさや美は、ほこ美とは真逆の性格の持ち主で、恋愛面は破天荒。今まで数々のクズ男に引っかかってきた経験がありながらも、恋愛体質な部分は明美(斉藤)ママに似ているのかなと思います。
でも、8歳になる娘がいるシングルマザーということで、子どもに対する愛情深さは人一倍ある女性です。
――演じる中で意識していることや、特にこだわっている点はありますか?
演じる中で気を付けていることは、さや美は元ギャルであって現役ギャルではないので、そのあんばいを意識しています。最初にキャラクターを作っていくときに、特にルックスに関してはかなり話し合って決めました。
ギャルだと思ってさや美を見ると、カラコンもしていないですし“そこまでギャルじゃないかも…?”と思われるかもしれないのですが、昔ヤンチャしていた人がママになって落ち着いたんだけど、少し昔のなごりがある、という絶妙なラインをこだわって作り上げました。髪の毛が金髪じゃなく、インナーカラーが入っているのもちょうどいいあんばいなのかなって。
■正反対な姉を演じる奈緒は「愛情深いオーラがダダ漏れな方」
――座長である奈緒さんの印象を教えてください。
お会いする前から、奈緒さんに対して柔らかくて、穏やかで、おおらかなイメージを持っていて。実際にお会いしてみたら、思っていた通り、いえ、それ以上に愛情深いオーラがダダ漏れな方で、“奈緒さんを好きにならない人はいないんじゃないか?”と思うくらい魅力的でした。
お会いしてから知った一面は、ゲラだということ。奈緒さんが笑うと現場全体が明るくなりますし、私は全然面白いことを言っていないはずなのに、奈緒さんがすごく笑ってくださるので“私って面白くなったのかな?”と、つい勘違いしちゃいます(笑)。
――海里を演じる玉森さんの印象はいかがでしょうか。
すごくシャイな方ですが、それもまたチャーミングで。いつも気さくに話しかけてくださるんです。さや美が海里に対して「眩しいっ!」というシーンが何度かあるのですが、いつも玉森さんは神々しく、“今日も眩しいなあ”と思っているので、演技でなく自然体なリアクションができているんじゃないかと思います。
実は、(磯村)アメリちゃんが玉森さんのことを「エリザベス」って呼ぶんですよ(笑)。「なんでエリザベスなの?」と尋ねたら、透き通った肌と金髪も相まってか「白馬みたいだから」と言っていて。
アメリちゃんが「エリザベス~!」と呼ぶと、玉森さんもちゃんと「はあい~」と反応していて、ご本人もエリザベスと呼ばれていることをしっかりと認識しているようです(笑)。
――姉・ほこ美を演じる奈緒さん、母・明美を演じる斉藤さんとは共演シーンも多いと思いますが、お二人との“家族感”はどのようにして生まれていったのでしょうか。
クランクインは、第1話で明美とさや美がお付き合いしていた男性にそろってフラれてしまい、二人して泣いているところをほこ美姉ちゃんに助けてもらうシーンだったのですが、その段取りを見ていた岡本(伸吾)監督が「もうこれでいける!と思いました」と言ってくださったのが、すごく印象的で。
監督曰く、私たちがちゃんと家族に見えたみたいで、その一言をいただいてからなんだか自信がつきました。佐藤家のシーンはすごく良いシーンがたくさんあると思うので、ぜひ注目してみてください!
――今回演じるのはシングルマザーの役ですが、実際に演じてみていかがですか。
正直、不安でした。今年26歳になったのですが、この年でお母さん役を任せていただいたことに感謝だなと思いながらも、それと同時に “私がお母さんに見えるのだろうか…”という不安があって。
子役の子とガッツリお芝居をするというのも初めてだったのですが、(娘の)美々を演じるアメリちゃんがクランクインのときから私のことを「ママ」と呼んでくれて。親子としての関係性を作ろうとしてくれていたので、すぐに打ち解けることができました。
“自分だったらどんなママがいいかな?”と考えたときに、友達のようなママがいいなと思ったので、美々ちゃんと話すときは子ども扱いをせずに、一人の人間として話すということを意識しながらお芝居するようにしています。
■「いろんな方々に愛される作品になったんだなと実感」
――“火ドラ”へは1月期「Eye Love You」以来の出演で、1年も経たずにカムバックとなりましたが、この枠への思いも強いのでは?
自分がいち視聴者としてこの枠で放送されるドラマのファンだったので、「Eye Love You」のお話をいただいたときも“私がTBSの火曜10時枠に出られるの?”と正直すごく驚きました。
思い入れのある作品である「Eye Love You」で出会った岡本監督と、またお仕事をさせていただける、しかも“火ドラ”ということで夢みたいなご縁だなと思っています。
――「Eye Love You」は国内外から大きな反響がありましたが、反響の大きさを実感した出来事があれば教えてください。
今年、友人に会いにカナダへ一人旅に行ってきたのですが、その際に友人が通っている語学学校へ遊びに行ったんです。
そこには韓国人の生徒さんもたくさんいて、「あなたは何をやっているの?」と聞かれたときに「私は日本で俳優をやっているんだ」と答えたのですが、“もしかしたら、チェ・ジョンヒョプさんを知っているかも!”と思い、「私、実は『Eye Love You』っていう作品に出ていたんですけど…」と伝えたら、「見たよ!眼鏡の子!?」とリアクションしてくれて。
まさかカナダで「Eye Love You」の話をするなんて思ってなかったので、すごくうれしくて…世界中に見てくれている人がいて、いろんな方々に愛される作品になったんだなというのを実感しました。
――2019年に連続テレビ小説「なつぞら」で本格的にお芝居を始めて以降、さまざまな作品に出演してきたかと思いますが、その中でも特に影響を受けた方がいれば教えてください。
たくさんいらっしゃるのですが…「Eye Love You」では、二階堂ふみさんとチェ・ジョンヒョプさんの背中を見て、いろんなことを学ばせていただきました。
あとは、「ムショぼけ」(2021年、ABCテレビほか)という作品に出演したときに、北村有起哉さんと親子役でご一緒したのですが、有起哉さんは共演する前から大好きな俳優さんで、そんな方と共演できるということで毎日うれしさをかみしめながら撮影現場に通っていました。
お芝居でもたくさんアドバイスをいただきましたし、終わった後に「唯のお芝居がめっちゃ好きだったから、これからも素直にそのまま成長していってください」と声を掛けてくださって、その言葉を今でも抱きしめるかのように大切にしています。
またご一緒できるように頑張りたいなと思う存在ですし、すごく尊敬している方なので、有起哉さんとご一緒していろんなことを学べたということは、自分の中でも大きいですし、影響を受けたなと感じています。
■「“火ドラ”をいつもは見ていないという方にもぜひ見ていただきたい」
――本作では姉がいるという設定ですが、実生活でもお兄さんがいるとのことで、プライベートではどのような妹なのでしょうか?
恐らく、弟に限りなく近い妹だと思います(笑)。お兄ちゃんには「お前のことを妹だと思ったことはあまりない」と言われるんです、どちらかというと男兄弟のような関係性に近くて。
お兄ちゃんの行った学校に行って、お兄ちゃんが遊んでいたカードゲームで遊んで…という感じでした。全くお兄ちゃん子ではなくて、幼い頃はむしろ嫌いだったのですが、なんだかんだ影響を受けていましたね。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
TBSの火曜夜10時ということで、ラブコメ作品でもありながら、ボクシングシーンが見どころになってきますし、ほこ美と海里の恋模様、そして佐藤家3人の物語など、青春だったり、家族愛だったり、たくさんの要素が詰まった作品です。
普段から“火ドラ”を楽しんでくださっている方はもちろん楽しんでいただけると思いますし、今作は全く新しいラブコメになっているので、 “火ドラ”をいつもは見ていないという方にもぜひ見ていただきたいです。
ヒューマンとラブとファイティングが詰まり詰まっているので、飽きるシーンはないと思います!今後の展開も楽しみにしていてください。
撮影=島本絵梨佳/取材・文=たくあんとほたて/ヘアメーク=丸林彩花/スタイリスト=nana takasaki
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