【写真】“神”を背負いながら警察手帳を掲げる広瀬アリス“雨野”
藤原竜也主演を務めるドラマ「全領域異常解決室」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系 /FODでは毎週放送終了後から次週のエピソードを先行独占配信)の第5話が11月6日(水)に放送される。
■“不可解な異常事件”をテーマにした本格ミステリー
本作は、「マイファミリー」(2022年、TBS系)、「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年、TBS系)など、オリジナルで数々のヒット作を世に送り出してきた黒岩勉が脚本を、映画「変な家」(2024年)や現在公開中の映画「赤羽骨子のボディガード」など、映画監督としても活躍する石川淳一が演出を務めるほか、実力派スタッフが手掛ける本格ミステリー。
身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していく1話完結型ドラマだ。
扱う事件の対象は、まさに“あらゆる領域”におよび、「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった“超常現象”など、現代科学の常識では考えられない“異常”に挑んでいく。そして、全話通して描かれる“ある大きな事件”は予測不能で、ハラハラドキドキの展開となっている。
■「全領域異常解決室」第5話あらすじ
第5話は――
東京のあちこちで爆破予告が相次ぎ、ヒルコから犯行声明が出された。これまでの4件は全て爆発の1時間前にマスコミに向けて予告があり、そのすぐ後に警察に爆発物の場所を伝える電話があったため、未遂に終わっていた。
“全決”と警察による捜査会議では、現場の映像を確認すると、すべての場所に謎の女性・豊玉妃花(福本莉子)が現れていた。雨野小夢(広瀬アリス)らは彼女がヒルコではないかと推測。一方、興玉雅(藤原)はマスコミに予告している人間と警察に通報している人間は別だと話す。
そんな時、新たな爆破予告が届く。今回は爆破まで30分の猶予しかない。すぐに爆破場所を伝える電話が警察に入り、一同は現場へと向かう。その頃、現場では人々の避難が始まっていた。そこに薬剤師・生嶋未智(星野真里)が現れる。
未智は爆発物が入ったカバンを見つけるが、逃げ遅れた子どもを助けようとして、爆風に巻き込まれて病院へと搬送されてしまう。病院では、幸い命に別条はなかった未智の取り調べが行われていた。現場から5キロほど離れた薬局で働いていた未智は、爆破予告のニュースを見た直後に薬局を飛び出し、公衆電話からどこかへ電話をかけていた。なぜ爆弾の位置が分かったのかと問われた未智は「私には“千里眼”の能力がある」と明かす。そして、そこに未智の娘で小学1年生の未琴(諸林めい)がやってくる。
――という物語が描かれる。
■「第5話で伏線回収、そして新たに始まる」と反響(以下、ネタバレが含まれます)
第4話までは、このドラマは現実的な事件を解決していく話なのかそれとも超能力的な事件を扱っていく話なのか…どちらだろう?と疑問に思っていた視聴者も少なくないはず。だが、この方向性が第5話で明確となる(以下、ネタバレが含まれます)。
興玉が「神がそれらの(人智を超えた)能力を使い起こした不可思議な事件。それを人間たちに気付かれないように丸く収めるのが“全領域異常解決室”の本来の仕事でした」と雨野に明かす。続けて、「ヒルコの登場ですべてが変わった。僕らは今、謎の神・ヒルコとの戦争状態にある」と告げるのだった。
つまり、第5話では実はこれまでの事件はすべて神VS神であったことが明かされる。さて、“ヒルコ”とは一体何者なのだろうか。日本神話に登場する神様・蛭子(水蛭子、蛭児)説が濃厚だ。蛭子は国生みの神である伊耶那岐・伊耶那美が最初に産んだ子であるものの、身体的な問題があったため舟で海に流されてしまい、後に恵比寿様(遠方から福を運んできてくれる海の神様)になったとも言われている、非常に不遇で不可思議な神様と伝承されている。
なお、両親に捨てたれた理由としては諸説あるものの、“穢れ”の価値観が影響している説が有力だ。穢れとは、危険や不幸をもたらすものとして、人々から忌み嫌われるもの。蛭子の身体的な問題が穢れの一種とされ、不吉な子として扱われたのではないかと推測されている。
第5話の最後には全領域異常解決室にサボテンがあるカットが映し出されていた。熱帯地域でも枯れずに生き続けるサボテンは、「偉大」という花言葉があると同時に、風水では鋭くとがったトゲを持つことから“魔除け”“邪気(鬼)払い”の効果があると言われている。
本当にヒルコとは“悪(穢れ)”なのだろうか?はたまた人々から崇拝されて愛される“えびす”様なのだろうか?ヒルコが“全決”といつ対峙するのかも楽しみだ。神の戦争に突入した「全領域異常解決室」。ますます今後の物語から目が離せない。
第5話の地上波放送を前に、FODでの先行配信を観た視聴者たちからSNS上でも「ここ最近で観たドラマで一番面白い!」「第5話すごい…!いろんな意味で伏線が回収される」「こういうドラマ大好き!!」「第5話マジで観てほしい…俄然面白くなってきた」「第5話から新たに始まる感じがすごい」などの声が上がり、話題となっている。
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