<ザ・トラベルナース>野呂佳代“ナース・福美”が患者に恋「これって運命…?」

「ザ・トラベルナース」第3話より/(C)テレビ朝日

<ザ・トラベルナース>野呂佳代“ナース・福美”が患者に恋「これって運命…?」

11月4日(月) 17:52

「ザ・トラベルナース」第3話より
【写真】笑顔で自転車を漕ぐ静(中井貴一)

岡田将生と中井貴一が“クセ強ナース”を演じる痛快医療ヒューマンドラマ「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)。10月31日放送の第3話では、ムードメーカー的存在のナース・福美(野呂佳代)の“運命の恋”騒動が描かれた。また、新米ナース・柚子(森田望智)の意外な経歴も明かされた。(以下、ネタバレを含みます)

■クセ強敏腕看護師コンビが医療現場を改革

本作は、手術の際に医師を補助し一定の医療行為を実施できる「NP(=ナース・プラクティショナー)」の那須田歩(岡田将生)と謎多きスーパーナースの九鬼静(中井貴一)のクセ強看護師コンビが、“患者ファースト”の精神で医療現場を改革していく物語のシーズン2。

トラベルナース(人手不足の病院や施設で期間限定で働くフリーランスの看護師)である彼らの今シリーズの勤務先は、基幹病院である「西東京総合病院」。同病院では、新院長・薬師丸(山崎育三郎)が働き方改革を中心とした組織変革に次々と着手。現場の状況より自分の理想を優先して強引に改革を進める薬師丸に、静と歩は闘いを挑んでいく。
激しい腹痛に苦しむ患者・三原(馬場徹)の手を握る福美(野呂佳代)


■ナースの福美に“運命の恋”到来!?

福美は、出会いを求めて登録していたアプリでやっとマッチングし、その男性と会う事に。だが、約束の場所に彼は来なかった。占いが趣味の寮母・たま子(池谷のぶえ)に「その男性が運命を大きく変えるかも」と言われて期待が膨らんでいただけに落胆も大きかった。

その翌日、ガッカリしながら勤務していると、ナースコールが。福美が病室に駆けつけると、患者の三原(馬場徹)が激しい腹痛で苦しんでいた。虫垂炎と診断され緊急手術を受けた後、彼は看護に来た福美に「今朝は痛すぎて幻が見えて、死ぬんじゃないかと思った。でも、僕の手を握って励ましてくれた人が天使みたいに見えてラクになれた」と語った。

手を握った本人である福美は「天使」と言われて嬉しくなりながら三原の顔を改めて見ると、昨日デートするはずだった男性だと気付いてビックリ。彼はすっぽかしたわけではなく、デートに向かう途中で腹痛が起き、この病院に搬送されたのだった。一度は切れた縁が患者とナースとしてまた繋がるなんて!まさに「運命の人」と、福美の胸は高鳴った。

退院を明日に控えた日、三原は再び急な腹痛を訴えた。だが、エコーも血液検査も異常無し。原因がわからないので、ひとまず退院は延期となった。

福美は看護時に三原と話すうち、お気に入りの店が同じだったり、福美のような「食いしん坊の女性が好き」と言う彼がますます運命の人に思えて、恋心を募らせるのだった。

数日後、原因不明のままだが、ひとまず退院で問題無いと担当医が三原に告げると、彼は唐突に「右腕が痺れて動かなくなった」と言い出した。今回も原因がわからない為、また退院は延期になった。
歩(岡田将生)は、三原のナゾの症状の原因に気付く…。


三原が仮病である事に気付いた静(中井貴一)と歩(岡田将生)は…

■三原が退院を引き延ばす理由

原因がわからず頭を抱える医師たちに、歩は三原は仮病だと伝えた。歩は、三原が1人になると何事も無いように歩いていたり、右手でスマホを操作している現場を目撃し、そう確信したのだった。静も、実は歩より早く三原の仮病に気付いていたようだ。

だが保険金目当てなどの“詐病”とは考えづらく、福美と一緒に居たくて退院を延ばしているのでは…?と、ナースたちは結論づけた。浮かれ気味に帰宅した彼女に、歩は三原が仮病だと告げ、その原因は福美なのだとたしなめた。

福美は一瞬嬉しそうな表情を見せたが、すぐに「三原はウソをつくような人ではない」と反論。そんな彼女に歩は「今の森口さんは、ナースとして患者を見てないんじゃないですか!?」と語気を強め、気分を害した福美は夕飯も食べずに部屋に戻ってしまった。ナースたちは口々に「モラハラ」「パワハラ」と歩を責め、静が「相変わらずデリカシーがありませんね」と、とどめを刺した。歩は「何で僕が責められるんですか…」とふてくされるのだった。

翌日、福美は三原に「ウソなんですか?」と単刀直入に尋ねた。「そんな人だと思いたくない。ましてやナース目当てだなんて」と責める彼女に「ウソじゃない」と言い張る三原。だが、静が彼の腕を持ち上げて確認すると、麻痺はウソだった事が明らかとなった。

「退院したらもう会えないと思うとツラくて…」と言い訳する三原を「病院をそんな事に使わないでください!」と、福美は強く叱責。三原のウソのせいで人手が奪われて、助かる命も助からないかもしれないのだ、と涙目で訴えた。三原は心から反省した様子で謝り、福美はいたたまれない気持ちで病室を出て行こうとした。

その時、三原がまた激しい腹痛を訴えた。「もうやめてください!」と言う福美に、三原は息も絶え絶えに「本当なんです」と苦しみながら告げるのだった。今までとは様子が違うと感じた彼女は検査を医師たちに頼んだが、「いつまで騙されてるんだ」と相手にされず、三原は退院させられてしまった。

その夜、三原の症状が気になる静は彼のマンションを訪ねて「別の病院で検査を受けてほしい」と頼んだが、三原は「痛みは精神的なものだと思うから」と頑なに断った。そこで静はあるアイデアを思いつき、「私の同僚が三原さんとプライベートでお話をしてみたいそうだ」と伝えて、三原をデートに連れ出す事にした。

寮に戻った静は、福美に「道で偶然会った三原が、福美と2人で話がしたいと言っていた」とウソを告げ、翌日、歩を手伝わせて作ったおむすび弁当を持たせて公園に送り出すのだった。

三原と福美は弁当を食べながら楽しく過ごした。そして彼は「卑怯な真似をせずきちんと気持ちを伝えるべきでした」と言い、福美は愛の告白をされるのでは…と緊張。三原は意を決したように「あの…福美さん…」と言ったその時、激しい腹痛を起こし倒れてしまった。

診断は“上腸間膜動脈症候群”。食後に痛みの出やすい病気で、しばらくすると治まる事があるのでわからなかったようだが、福美を信じて検査していればスグに判明したはずだ。歩は、自分の思い込みを福美に謝った。
おむすび弁当を福美(野呂佳代)に持たせて、三原とのデートに送り出す静(中井貴一)と歩(岡田将生)


■三原の予想外すぎた“お願い”とは…?

治療を受けて回復した三原は、福美に「命の恩人」だと言って感謝。そして、福美と居た時に倒れて、またこの病院に入院した事は“運命”なのではないか、と言う彼にに福美はときめきMAXになった。

そんな福美に、「お願いがあって…」と言う三原。そして、色紙を出して「サインをもらってほしいんです」と告げた。彼は何と、福美の同僚の新米ナース・柚子の大ファンだったのだ。柚子は元・地下アイドルで、彼はその頃から推しており、現在は動画サイトで「ユズッコの新米看護師日記」という配信をしている彼女の自称“No.1ファン”らしい。

柚子は三原にとって「天使のような存在」で、虫垂炎の手術の前に見た「天使」は、福美の後ろに居た柚子だった…。入院先のナースが“推し”なんて、運命としか思えない。彼は、柚子と離れがたくて退院を引き延ばしていたのだ。

三原の退院の日、柚子にデレデレする三原を横目に、黙々と仕事をする福美。そして帰宅後、言動が実は柚子に向けられていた事に気付かずに浮かれていた自分が恥ずかしくて哀しくて、公園で1人になってヘコんだ。そんな彼女の元に歩がやって来て、おむすびを差し出した。静に持って行けと言われた、と歩は告げたが、そのおむすびは硬く、歩が握ったのは明らかだ。彼のツンデレで不器用な優しさが垣間見られた。
歩(岡田将生)のツンデレの優しさにキュン…


静は、三原のスマホの待ち受け画面が地下アイドル時代の柚子との2ショットだったのを偶然見てしまい、早々に三原の本命が福美ではなく柚子だと気付いていた。そして、彼の病名にも気付いており、食後の様子を確かめる為にお弁当デートを画策したのだった。静はワザと「私の同僚が」とあいまいな言い方をして、“同僚=柚子”と三原にカン違いさせる事に成功。「ユズッコちゃんとデートなんて!」と夢心地で公園にやって来たが、現れたのは福美だった、という顛末だ。

柚子ではなく福美を行かせたのは、三原の病気が発症した時に的確な対処を要する為、そして、誤解を本人たちで話し合って解かせたかったという思惑もあったようだが、福美には酷な仕打ちだった。静はデリカシーが無い歩に「ウソつきを通り越して、デリカシー無さすぎですよ」と言われてしまったのだった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部
元・地下アイドルの新米ナース、ユズッコこと中村柚子(森田望智)



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