ETV特集「山田太一からの手紙」が、11月9日の午後11時00分~11時59分にEテレで放送されることがわかった(再放送:Eテレ:11月14日の午前0時00分~0時59分※水曜深夜)。
昨年11月に亡くなった日本を代表する脚本家・山田太一さん。筆まめで知られる山田さんは、多くの人に膨大な手紙を書き送った。それは、仕事仲間や知人にとどまらない。一般の方からのファンレターにも直筆で、長文の手紙を送った。
名作「ふぞろいの林檎たち」に出演した中島唱子には「この役を決して卑下して演じてはいけない」、初期の山田作品の常連・小倉一郎(小倉蒼蛙に改名)には「僕には絶対必要な俳優さんです」。それらの手紙には、山田さんのテレビドラマへの熱い思いと同時に晩年には、今のテレビのありようへの違和感もつづられている。
山田さんが書き送った膨大な手紙から、それを受け取った人が何を感じ、山田さんがテレビの世界に何を託してきたのか――自らも山田さんと交流のあったディレクター・合津直枝がたどる。
【合津直枝ディレクターのコメント】
山田太一さんが逝って1年になるが、山田さんが遺したものは、テレビドラマの名作群やインタビュー以外に、書き送られた手紙の中にあった。取材を経て、テレビを愛し、真摯に「弱きものに手を差し伸べる」山田さんの生きる姿勢を垣間見る思いがした。日本のドラマ史をリードしてきた山田太一さんを偲ぶ手立てとしてほしい。
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